「ブリタ」と「クリンスイ」はどちらが良い?ポット型浄水器比較レビュー
2014/11/18
ポット型浄水器を使い始めてから、水のペットボトルを買うことがなくなりました。
最初ブリタを使っていて、クリンスイに浮気し、そして最近ブリタに買い替えて戻った、我が家のポット型浄水器の歴史。
クリンスイのポット型浄水器CP005と、ブリタのポット型浄水器マレーラCool。ただいま二種類がうちにありますので、「何が違うの?」「それぞれの使い勝手はどう?」「イケてないところはどこ?」「カートリッジのコストはいくら?」といった、実際に使ってみたからこそわかる比較レビューを書いてみます。
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クリンスイとブリタの比較レビュー
我が家で使っているモデル
クリンスイは、「CP005」という販売終了モデル。現行品は「CP205」。
ブリタは、「マレーラ Cool」というモデルです。
容量や基本機能を比べてみる
クリンスイは、「全容量:2.1リットル、浄水容量:1.1リットル」
ブリタは、「全容量:2.4リットル、浄水容量:1.4リットル」
ポット浄水器の市場で言うと同じランクに位置するので完全に競合しています。大きさや重さも同じくらい。冷蔵庫のドアポケットに入りますし、持ち手の持ちやすさもどちらも持ちやすく、四角い外見のクリンスイか?丸みのあるブリタか?「好み」の問題です。
両方とも、液晶でカートリッジ残期間の管理ができたりする基本的な機能もきちんと備えています。
浄水の速さを比べてみる
クリンスイは、「毎分0.10リットル」
ブリタは、「毎分0.25リットル」
1リットルを浄水するのに、クリンスイは「10分」、ブリタは「4分」かかります。圧倒的にブリタの濾過スピードが速い。
気長に待てる人はいいですが、せっかちな僕は、クリンスイの浄水チロチロぐあいに「じいさんのしょんべんか!」といつもボヤいてました。前向きに捉えると、「濾過が丁寧」なのかもしれませんが、そうは思えなかった。
ブリタの浄水のほうが「だあああああー」とすぐに終わります。時間のない、現代人向きです。
浄水のランニングコストを算出してみる
定期的にカートリッジを交換しないといけません。この浄水1リットルあたりのコストを計算してみました。
クリンスイのカートリッジは、1個1,200円。
1日2リットルで3ヶ月(90日)使えるので、180リットルの浄水が可能。1リットルあたりのコストは「6.7円」
ブリタのカートリッジは、1個900円。
1日3.5リットルで2ヶ月(60日)使えるので、210リットルの浄水が可能。1リットルあたりのコストは「4.3円」
カートリッジはアマゾンでの1個あたりのだいだいの価格から引用。浄水器本体価格のコストは無視した、カートリッジ1個あたりのコスト算出です。
水の品質うんぬんは下で掘り下げるとして、単純にカートリッジの価格と浄水コストを見ると、クリンスイはブリタの「1.6倍」かかる。ブリタのほうが、安いです。
浄水能力を比較してみる
クリンスイの除去物質は
ブリタの除去物質は
うん。はっきり言って「よくわかりません」。クリンスイもブリタも、最低限の仕事はしており、違いはほとんどなさそうです。
僕のバカ舌でも、両方とも、水道水そのままよりは確実に「臭さが抜けている」「おいしい」のくらいはわかります。
じゃあ、どっちがおいしいの?
どちらかと言うと、ブリタのほうが「まろやか」で、クリンスイのほうが「かため」に感じました。どっちがおいしくて好きかというと僕は「ブリタ」だけど、これは完全に個人の「好み」なのでなんとも断言できません。
相当、お水にこだわりがない限り、細かい違いはほとんどの人がわからないんじゃないかな。
使ってわかったここがイケてる!イケてない!
水を注ぐ際の使い勝手
クリンスイはフタを後ろにスライドさせて水を注ぎます。
ブリタは傾ければ、このくちばしみたいな部分が水で勝手に押し上げられて、そのまま水が出てきます。
クリンスイのいちいちフタをスライドする一手間が、毎度めんどくさいです。
給水の使い勝手
水道の蛇口から給水する際も、クリンスイはフタをスライドさせる必要があります。
そして、このスライドがいまいちですぐにはずれる。結局、いつもフタを全部取って水を入れてました。
ブリタは、フタを取らずとも「ペコっ」と給水の穴が指ひとつで開き、「片手」で蛇口から給水が可能。
給水の手間は、断然「ブリタのほうが楽」です。
浄水したそばから水が使えるか?
いやもうこれ致命的。クリンスイを捨てた一番の原因です。
クリンスイは「浄水し終わるまで、浄水した水が使えない」
ブリタは「浄水中でも、浄水したそばから水が使える」
クリンスイを浄水中に浄水器を傾けて使おうとすると、まだ浄水されていない水と浄水済みの水がミックスされて、口からジャバジャバ出てきます。なんじゃこりゃ!
ブリタは浄水中でも浄水したそばから水が使え、傾けても浄水されていない水と混ざるようなことはありません。
「あとほんのちょっと使いたいんだよね」という時にクリンスイは浄水し終わるまでじーっと待たなければならず、料理中などに手が止まってしまう。しかも浄水速度が遅いときた。そんな気長に待てません。なんでこういうところまで考えが及ばないかな。難しい話じゃないと思うんだけどな。
ここはクリンスイに対するイライラ度が一番高い、ダメポイントでした。
結論:ブリタのほうが圧倒的に良い
日本人なので、本当は三菱レイヨン・クリンスイ社製の「クリンスイ」を応援したいところだけど。
この流れでまさかの「クリンスイ」推しはありません。
上に挙げたように、カートリッジのランニングコスト、給水速度、使い勝手から、どう考えてもドイツの会社「ブリタ」がトータルバランスに優れています。
確かに、味の違いはあります。しかしながら、最低限の除去は双方ともされており、味の比較をしても際立った違いはなく、完全に好みの問題。水質でクリンスイが完勝!というデータは見当たらず、ブリタに勝る理由が現状ありません。
我が家は、ちょっと買ってみようかな?と深く考えずにクリンスイに浮気しましたが、結局ブリタの使い勝手の良さに舞い戻ってまいりました。そして、何ひとつ不自由なく、ブリタを毎日使っております。
もし、「クリンスイ」と「ブリタ」どっちにしよう?とお悩みの方がいれば、「ブリタ買っとけば、間違いない!」とおすすめいたします。
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Comment
元々、ブリタを愛用していましたが、性能上でブリタをボロクソに言うサイトもあって、試しにクリンスイ購入して見ました。
結果から言えば、飲める状態にセットし、1回使用で捨てました。
全く使い物にならなのは驚きで、容量2リットルの濾過ですが完全に2リットルに満たないレベルで濾過停止。濾過前の水が掃けきれず、そのまま使用すると濾過前の水と混合する為に使用できず。また、全容量3リットルの表示も濾過可能容量ではないので不必要な無意味表示。詐欺的な要素が否めません。味に関してはまったくもって美味しくない。科学的な臭いが水につきます。
結果、ブリタに戻りました。我が家は赤錆の心配のない地域ですのでブリタで十分と判断しました。
クリンスイ、「買ってはいけない」商品の筆頭です。
dainichiさん
コメントありがとうございます。
どんな商品にもファンとアンチがいるのでなんともですけど、クリンスイはおっしゃるとおりなかなかのダメっぷりを発揮した商品なので僕もこういったエントリーを書かせてもらった次第です。
比較検討中のこれ読んでくれている方が、dainichiさんのご意見も参考にされると思います。情報ありがとうございました。
私もブリタ派ですが、きちんと濾過されれば(笑)残念ながら濾過性能・味はクリンスイが完勝です。
ただ、全く実用的でない。目詰まりがひどく、なかなかきちんと濾過されない。
使い勝手も悪く、人間工学的な意味でのユーザーフレンドリーさにも欠けます。
匿名さん
コメントありがとうございます。
>きちんと濾過されれば(笑)残念ながら濾過性能・味はクリンスイが完勝です。
そうなんですね。ただ仰るとおりでクリンスイはいたらぬところが多すぎて、やはりブリタに軍配が上がってしまいますよね。
私は断然クリンスイ派です。
私の住んでいるマンションは古く、水に赤錆が混じってる時があります。
ブリタではゴミみたいのは取れますが、濁った水は濁ったままで、少し鉄臭さが残りました。はっきり言って飲めたモノではありません。
クリンスイでは濁りも取れ、鉄臭さが無くなり美味しい水になりました。中空糸膜フィルターを通ると濁りも無くなるみたいです。
使い勝手はともかく、浄水器としては、クリンスイが圧倒的な性能だと思いました。
ためしにお茶とか入れてみれば性能差は一目瞭然ですよ。
ちなみにちょっと使いたい時や、すぐに必要なときは、蛇口に取り付けたクリンスイを使用してます。飲料以外は原水で使用して、飲料は浄水して使用すると、かなり長期間使えてコスパも良いです。
匿名さん
コメントありがとうございます。
そうですか。ユーザーそれぞれ意見が分かれるところかとは思いますが、貴重なレビューありがとうござました。