何歳から大丈夫?子供と行ってみよう「銭湯のススメ」
2018/08/28
日本の古き良き文化「銭湯」。東京都内だけでもこの50年で約2600軒から約800軒に減って、昔ほど身近でなくなってしまっているようですが、今回は「子どもと銭湯に行くとけっこう楽しいよ」というお話です。
すでに結論言っちゃってるんで言いたいことはそれだけなのですが、「子ども連れで銭湯って何歳から行けるものなの?」という素朴な疑問に、我が家の身を張った検証からお答えしてみます。
photo credit: Libertinus via photopin cc
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そもそも銭湯の何がいいの?楽しいの?
Photo: 子宝湯@小金井公園 by super overdrive
うちは月イチくらいで3歳の息子とふたりで銭湯に行っています。この息子を連れ出している時間は、妻がひとりでゆっくり過ごす時間にもなってます。
さて、子どもと行く銭湯の何がいいの?そもそも楽しいの?
おすすめポイントを挙げてみます。
広いお風呂の開放感
広いお風呂は、子どもが開放感を感じて確実に喜びます。「広いお風呂行こうよ」と誘ってくるくらいです。
また、家のお風呂から環境が変わることで、新しい遊びを発見したりと、子どもとのお風呂も毎日のルーティンからちょっと趣向を変えることができます。
長時間のコミュニケーション
銭湯に行く準備、ふたりで銭湯に向かう、いつもより長めのお風呂、背中の流し合い、上がった後に牛乳飲んでくつろぐなど、子どもとのコミュニケーションの時間がいつもより長めに取れます。
子どもとの日常とちょっと違う一時は、幸せな時間になるはずです。
他人と触れ合い
番台のおばちゃんに挨拶できて褒められたり、湯船の中で一緒になったおじさんと話しかけられたりと、息子はものすごく楽しそうです。
社交性を育てるには、こういう場もいいのかなと思います。
公共の場でのマナー教育
公共の場なので
- 騒がない
- 走らない
- 他の人と譲り合う
- 洗面器などはきちんと元通りに
- びしょびしょのままでなく拭いてから出る
子どもでも、きちんとルールと理由を言い聞かせると納得してくれます。
【検証】何歳から銭湯に行けるものなのか?
子どもとの銭湯は、何歳からまともに楽しめるものなの?
うちの息子の成長ぐあいから、回想してみます。
1歳台
1歳半ばの頃に、何度か銭湯にチャレンジしてみましたが、まだわけわかんない1歳児を連れてはやっぱりちょっと無茶でした。
湯船の中でおしっこされたりしたら嫌だなと心配したり、公共の場ということもあり親も気を使う部分が多くて、速攻で帰ってきたりと「何しに行ってんだかわかんない」状態に。
お風呂入りに行っただけなのに、帰りは汗だくでヘトヘトとか意味不明すぎる。
ほんと、僕は何を焦って1歳児を連れて銭湯に通っていたのだろうか?
背伸びし過ぎでした。
2歳になるまで楽しみは取っておいたほうがいいと思う。
2歳台
2歳前半ともなると、銭湯を楽しめる余裕がかなり出てきます。明らかに「すごく楽になった」と感じました。
こういう時に子どもの成長を実感します。
きゃっきゃ言いながら背中を流しあったり、湯船に浸かったりと「銭湯を楽しむ」ことができるようになったのはこの頃からです。
子どもは熱いお風呂が苦手なので、どこの銭湯でも「熱いようなら、水入れてね」と番台から声をかけてくれます。
番台のおばちゃんに愛想振りまいてかわいがられたり、お風呂の後の牛乳を喜んで飲むようになったのもこのあたりからです。子どもと銭湯に行って「楽しいなあ」ってなるのは「2歳以上から」です。
息子は押すとお湯がでてくるあの蛇口(カラン)が面白いようで、カコカコ押してお湯をケロリンの桶いっぱいに溜め、頭からじゃあーっとかぶる遊びをいつも延々と続けてます。これ家でやりまくったら「お湯がもったいないからやめなさい!」って怒られるパターンです。
銭湯でも「もったいない」「なんか悪いかな」と最初は思っていたけど、「銭湯は払ってる水道代0円。税金から補助金じゃぶじゃぶで儲かっている」という話を聞いてからはどうでもよくなりました。
参考 ビジネスジャーナル「銭湯、客数減でもなぜ潰れない?多額補助金、水道料金実質無料、税金免除」
3歳台
銭湯の脱衣所でおむつを脱がしたらまさかの大をしてて「うおっ!」ってなる不意打ちも、トイレトレーニングが済んだ今や食らうことない。心配は何一つありません。
勝手に服を脱ぐ、自分で身体を洗う(と言い張るがちっとも洗えてない)、パパの背中を流してくれる。
めっちゃ楽です。元気が良すぎて、ただでさえ声が響く浴場で「もうちょっと静かにしようね」は増えましたが。
ようやく親もお風呂でゆっくりできるように。湯船に浸かりながら「大きいお風呂はいいねえ」と言いあう、至福の時間がやっと来ました。
3歳になれば、銭湯はもう楽勝です。
あー、一回、使った洗面器を戻しに行った帰りに息子が小走り。濡れたタイル床で滑ってすってんころりん。後ろへ豪快にひっくり返ったことがあります。
頭は打ちませんでしたが、肝を冷やした。
あれから銭湯では足の裏全体を使ってゆっくり踏みしめる「忍者歩き」を徹底させましたけど、ひとりで動き出すとこういう注意が必要になってきます。
【追記】4歳台~現在7歳
1歳の銭湯デビューから英才教育のおかげで(?)すっかり銭湯好きになり、4歳、5歳、6歳、7歳と今でも定期的に銭湯を親子で楽しんでいます。
ウキウキと銭湯へ行く準備のタオルや着替え一式をカバンに詰めてくれ、脱ぎ着や洗うまですべて自分のことは自分でやってくれる。親がやるのは仕上げの洗いくらい。
勝手知ったる近所の銭湯では、番台のおばちゃんに愛想よく挨拶をし、水を出して湯船を適温に温度調節をするほど。6歳、7歳の小学生になれば親が常についておらずとも、熱い風呂と水風呂へ行ったり来たりで銭湯をひとりで堪能。
隣の知らないおじさんとも何やら勝手にしゃべってる。この間は、全身に洗っても消えない絵が描いてあるおじさんとしゃべっていた。オイオイ。絵が描いてあってもウエルカムでその筋のプロの方がいっぱいおり壮観な銭湯もあります。
物怖じしないのがいいのか悪いのかよくわかりませんが、いろいろ親の手がかからなくなり、大きくなったなあと思わず遠い目をしてしまうの、必至です。
とはいえ、すべてにおいてテキトーな男児。
「ちゃんと洗ったのかいな」「石けんがついたままだぞ」「シャワーが後ろの人にかかってるよ、すみませんごめんなさい」「声がでかいわ」「走るな」「泳ぐな」「きちんと拭きなさい」
年々、親の小言は確実に増えていってます。確実に。
【追記おしまい】
さいごに:子どもと行く銭湯のススメ
子どもと銭湯の場合の注意点
真冬は行き帰りの際に湯冷めして風邪でもひかれると困るため、さすがに避けてます。幼児との銭湯は、春・夏・秋をおすすめします。
夏は夏で、夏場の銭湯は、窓を豪快に開け放っていたりするので「蚊」に注意です。
それから、子どものお風呂にはおもちゃがつきものですが、銭湯へのおもちゃ持ち込みは、僕は非常識だと思うので許してません。
銭湯によっては「遊ぶかい?」と番台からおばちゃんが年季の入ったおもちゃを貸してくれることもあります。それも湯船には絶対入れさせません。
人それぞれ考え方があるとは思いますが、周囲の人が不快に思わないよう、湯船にタオルを入れないのと同様、湯船におもちゃなど余計なものは入れないに越したことありません。
子どもの存在自体を不快に思われちゃうと、「すみません」としか言いようがありませんけど。
できる限り、お客さんの少ない不人気銭湯と暇な時間帯を狙って行ってます。
行く銭湯の営業時間によりますが、オープン直後の一番風呂の波が落ち着いた時間帯から混雑する夕方前にかけて、そこの時間が比較的空いています。
行ってみよう!「子どもと銭湯」
銭湯に行く機会なんてあまりないと思いますが、思っている以上に「子どもと行く銭湯」は楽しいです。
子どもにとっては小さなアミューズメントパークのようなものみたいです。日常のお風呂とはちょっと違う環境に、嬉々とするはず。
1日がかりで遠くに出かけたりすると大変ですが、「よっしゃ!銭湯行こう!」と思いつきで行け、かかってもせいぜい1時間ちょい。大人ひとり子ひとりで6歳未満なら540円、小学生以上なら640円。それで存分に楽しめる。このご近所スポットは重宝しています。
風呂あがりの牛乳とビールもうまい。かなりうまい。こんなにうまいとは思わなかった。
なかなか銭湯自体を探すのも難しい平成の時代ではありますが、銭湯で過ごす子どもとの貴重な時間。
この週末にでも、子どもとお出かけしてみると楽しいかもです。
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