電卓の「C」「AC」「M+」「M-」「GT」の意味を知るだけで計算が劇的に楽になるよ
2014/10/07
計算をするため、しまいこんだ電卓を探し出し、パチパチ叩きながらふと気付く。
「電卓のキーの意味をあんまり知らないよね」
わたくし、「C」と「AC」のキーの違いを知りません。調べてたら「CE」という存在も出てきて混乱した。なんだこれ?
「M+」「M-」「MR」「MC」って、今まで一度も使ったことないけど、何ができるんだ?「GT」?なにそれ?
足し算、引き算、掛け算、割り算だけでなく、もう一歩電卓の使い方を知って、家計の月末集計作業をもうちょっと短時間で素早くこなそうではありませんか。今回はそんな「電卓の基本を見直してみよう講座」
これを機に、なあなあで先送りしてきた電卓の使い方のコツを覚えてしまうべく、自分のために3つのポイントだけに絞って集中的にまとめてみます。
基本中の基本:「AC(CA)」と「C(CE)」の違い
電卓の表示を消す時は、よくわからないままCかACをひたすら連打してます。これ自分だけじゃない確信がある。
本当は、「必要なところだけ消す」それがクリア。
「AC(CA)」はオールクリア
今までの計算を全部まっさらにクリアする。きれいすっきり消えます。
AC(CA)ボタンが、オールクリア(クリアオール)の略ということさえ、今まで知らずに来てしまったのでこんなアホなエントリーを書いているわけです。
「C(CE)」は最後に入力したものをクリア
クリア(クリアエントリー)は、入力を間違った場合、最初からやり直さずに直前の数字をクリアする機能です。
「1+2+3+4」と入力、「4」じゃなかった「5」だった!という場合、Cボタンを1回押して「5」を入れなおす。それだけ。
※メーカーによってちょっと違う場合もあり。
「AC」と「C」の違いをうやむやのままでここまで来ましたが、もう忘れません。
むやみにACやCをただ連打する使い方から、僕たち私たちは、今日、卒業します!卒業します!!
「M+」「M-」「MR」「MC」が使えそう
いやずっと「なんだろうこのボタン?」と思っていた「M」のボタン。この「M」は「メモリー」の略なのですね。
メモリーの概念を理解する
メモリーの考え方は、電卓内にある「箱」ですね。Mがつくボタンを押すことで、個々の計算結果を一旦箱に放り込んで記憶させて、その箱の中で足したり引いたりできる、そんなイメージです。
「M+」「M-」「MR」の使い方と「MC」の意味
M+:メモリープラス。計算結果をメモリーに足す。
M-:メモリーマイナス。計算結果をメモリーから引く。
MR:メモリーリコール。これまでメモリーに入れた計算結果を呼び出す。(メーカーにより「RM」の場合もあり)
MC:メモリークリア。メモリーに入っている数字をクリアする。(メーカーにより「CM」の場合もあり)
まあまあややこしいので基本的な部分だけ解説します。
例1:「M+」を使った計算
りんご1個100円×3個とみかん1個50円×4個の合計金額を計算をします。
計算式は、100×3+50×4ですね。
りんご:【100】【×】【3】【M+】これで「300」が箱に格納。
みかん:【50】【×】【4】【M+】これで「200」が箱に格納されます。
箱の中の合計金額の呼び出しは「MR」ボタン。画面に合計金額「500」円が表示されます。
例2:「M-」を使った計算
りんご1個100円×3個と、腐っていたため返品して返金されたみかん1個50円×4個の合計金額を計算をします。
計算式は、100×3-50×4ですね。
りんご:【100】【×】【3】【M+】これで「300」が箱に格納。
みかん:【50】【×】【4】【M-】これで返金の「200」が箱に格納されます。
箱の中の合計金額の呼び出しは「MR」ボタン。画面に合計金額「100」円が表示されます。
ここ注意ですが、100×3-50×4の「100×3」の後に「-」があるから【M-】を押してはだめです。100×3に「足して:M+」、50×4を「引く:M-」という「電卓脳」の考え方ですね。
最初、僕も意味がわからなかったのですが、やっているうちにわかりました。これはちょっと「慣れ」が必要。
「M+」と「M-」は、小学校でやった掛け算と割り算が先、足し算と引き算が後、の四則演算にも活用できます。
上の「100×3+50×4」をそのまま電卓に端から打ち込むと、「1400」という計算結果が出ます。正しくない。それを「M+」「M-」「MR」を使えば端から打ち込んでも計算できるようになるのです。
「GT」も使えそう
ついでにもうひとつ機能を覚えておこう。大きな電卓にはだいたい付いている「GT」ボタン。
「GT」は、グランドトータルの略。日本語で言うと「総計」
計算によっては、上の「メモリーキー」を使わずにこっちのほうが楽な場合もあるかと思います。
「GT」の使い方
前提として、電卓内のメモリーという「箱」に計算結果を放り込んでいくイメージは同じです。で、放り込むのは「=」でいいのです。ここをちょっと頭に置きながら、例を挙げてみます。
りんご1個100円×3個と、みかん1個50円×4個と、バナナ1房100円×5個と、レモン1個100円×6個の合計金額を知りたい。
計算式にすると、100×3+50×4+100×5+100×6。
りんご:【100】【×】【3】【=】これで「300」が箱に格納。
みかん:【50】【×】【4】【=】これで「200」が箱に格納。
バナナ:【100】【×】【5】【=】これで「500」も。
レモン:【100】【×】【6】【=】最後に「600」
総計するには「GT」ボタンを押す。すると「1,600」が画面に表示されます。
例は簡単ですが、細かい計算結果をひとつひとつ紙に書いて、最終的に全部足し合わせて・・・Oh!打ち間違えたよ!なんてやっていたことが「GT」ボタンで無用になります。
いいこと知ったわー。
参考 CASIO「電卓基礎知識」
まとめ
電卓のメーカーによってキーの名称や機能に微妙な差がありますが、大まかなところは同じです。自分の電卓をいじってみて、傾向をチェックしてみてください。
メモリーもグランドトータルももっと応用が効くし、他にもいろいろ電卓の機能はありますが、あんまり詰め込まれても覚えきれないですよね。端折って書きましたが、僕はもう上の3つでお腹いっぱいです。
クリアもメモリーもグランドトータルも知っているだけで、計算のし直しでキーをイチから打ち直すことが減ったりと、電卓計算の手間と時間のかかり方がずいぶんと変わるのは確実です。
電卓での計算にイラつく、もたつく、を「機能を知る」ことで回避。こいつはかなり使えるぞ。今日から意識せず使えるように練習開始ですね。
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