鎌倉の休日。お土産にもなるおつまみ3選で海を眺めながらビール＆ピクニック

「ああああっ！海が見てえっ！」

って、急になりませんか？

ならないか。

かれこれ15年以上、僕は毎年9月～10月あたりの海の家が撤去されて湘南の海から海水浴客が消えた時期に、ぶらりと海を見に行く恒例行事をやってます。

サザン、TUBEを脳内再生しながら。

鎌倉の鶴岡八幡宮周辺をぷらぷら歩いて好きなおつまみを買って、江ノ電に揺られて海へ行き、海を眺めながらただビールを飲むだけの休日。

鎌倉という日本有数の観光地の飲食店激戦ぶりを長期的に観察して栄枯盛衰は感じるけど、長く続く店には理由がある。「結局、鎌倉で買うおいしいおつまみ（お土産にもなる）はこの3軒だろ」を、今日はただ紹介してみたいと思います。どれも長く続いているお店。

鎌倉の厳選おつまみ3選

鎌倉を歩くたびに思う「なんでそんなにしらす丼食べたいかね」「何でもしらすをトッピングすればいいってもんじゃないでしょうに」

ということでしらすは問答無用でパスして、自分の中ではこの3つがお土産にもなるおつまみの定番であります。

笹寿しの「笹寿司」

笹寿し – 鎌倉/寿司 [食べログ]

これ食べたいがために、鎌倉に行く日とここの休みがぶつからないようにしているくらい。

売っているのはテイクアウト専門の鯛と鱒の押し寿司。包んである笹の匂いがお寿司全体をやさしく包んでいて、ネタと酢飯の芳醇な味わいを笹の香りが一段上へと引き上げてくれている。

量を考えると、値段がちょっと高いような気もしますが、変わらぬ味にしみじみ。

こじんまりとやっている店で「売り切れ御免」なため、昼前に行って確保したほうが賢明。確か、開店は11時。開店時間に行ったのに開いていないがな・・・とか、そういうゆるい感じのお店です。

味くらの「なすと大根の漬物」

鎌倉小町通りの漬け物専門店『味くら』

いや、もうベタな漬物で何のひねりもないんだけど、好きなのです。

漬け物の西の横綱は、京都「村上重本店」のしば漬けだが、東の横綱はこの「味くら」だと思っている。

地方の知り合いにまとめて送ったりするけど、好評。支払いにカード使えなくて現金だけなのが、大量買いに難ありです。

個人的には「なす」と「大根」の漬け物がおすすめ。塩分なんて気にせず、しっかりした皮のなす1本をそのままかじる。

漬け物なんて味にとんがりようがないので、普通が一番。うん、うまい。

井上蒲鉾店の「小判揚」

井上蒲鉾店

本当はこの小判揚を家でトースターでちょっと炙って、生姜と醤油で食べるのが一番おいしい食べ方。

今回は外で食べるので、食べ方までのこだわりは捨てて細かいことは気にしない。

スーパーの練り物の成分表示を見ると添加物がこれでもかってくらい満載で、「うわっ、見なかったことにしよう」ってなるけど、この店の練り物は余計な添加物が一切入っておらず、超優秀。子どもに食べさせても安心。

新鮮なタラの身で練られた、ごま油香る小判揚。食欲をそそります。かなりレベル高い。棺桶に入れて欲しい、ここの小判揚を。

おまけ：Bergfeldの「レーズンパン」

Bergfeld

鎌倉には「キビヤベーカリー」という有名なパン屋がありますが、個人的にはベルグフェルドをおすすめしたいです。

ドイツパンの王道を走る正統派パン屋。本店の横にはカフェが併設されており、観光客相手の店でぼったくられるくらいならここでパンを食えと思う。観光地気分があんまり出ないのは百も承知。

自分はレーズンパンが大好きでどこでもレーズンパンを食べるのですが、マイベスト3のひとつに入るのがここ。どこも甘ったるいレーズンパンで攻めてきてもう飽き飽きしている中、スパイシー路線（※辛いではない。シナモンとかそういうスパイス）でレーズンとのハーモニーが絶妙。

価格も良心的。他にもグラハムやライなどプレーンなパンも絶対にハズレない。ここのパンを食べるなら、絶対に赤ワインです。

鎌倉散策の豆知識

鎌倉駅から徒歩20分くらいの「鶴岡八幡宮」にお参り。

余裕があれば、そこからバスか徒歩でも頑張れば行ける「報国寺」が個人的におすすめ。竹林の静寂で心が洗われます。なんだろう、武家文化だからか、京都とは竹林ひとつでも捉え方が違うんだよね。

で、鎌倉駅に戻る道すがら、おつまみ調達。

ここで、鎌倉観光の豆知識をひとつ。鎌倉駅から鶴岡八幡宮に向かう若宮大路という大通り沿いに、鎌倉の超メジャーおみやげ「鳩サブレ」の豊島屋本店があります。ここのトイレは広くてキレイで使い勝手がかなり良い。トイレに何かと振り回される子連れは覚えておいたほうがいいです。

いざ！海へ！

江ノ電「稲村ヶ崎駅」で降りるの推奨

鎌倉駅から江ノ電に乗り、「稲村ヶ崎駅」で降りる。あの稲村ジェーンな稲村ヶ崎です。稲村ジェーン知らないか。

駅から海に向かう途中にセブンイレブンがあるのでビールを調達。「セブン潰れてたらビール買えないじゃん。計画が総崩れだよ」と毎年ドキドキするゲームを楽しむ。必ずありますけど。海水浴シーズンはすごい日商なんだろうね。

で、セブンの脇の坂を下ると・・・

「海だあーっ！」って絶対になる。

左に稲村ヶ崎、右に江ノ島を眺めながら、持ってきたレジャーシートを広げ、買ってきたものを広げる。ビールにおつまみ、いろいろと。

最高です。

砂浜でくつろぐの際の装備

江ノ島方面へ出てもいいですが、稲村ヶ崎周辺が、人も少なくていいのかなと思います。

この砂浜の上空には「とんび」が常時、旋回してまして、僕らの厳選した食事を狙ってますのでご注意を。複数羽がタッチ＆ゴーを連続で仕掛けてきますので、気を抜いてはいけません。

くつろぐ際の装備として、まずは大きめレジャーシートが必要。シートからはみ出ると砂まみれになりますので、荷物の置き場所も考えて「大きめ」で。

あと日を遮るものが一切ないので、帽子や日傘などの日よけ持参、日焼け対策は万全に。

昔、独身時代にここで調子に乗ってビール4缶くらい飲んで海辺で知らぬ間に昼寝をしてしまい、起きたら真っ赤に日焼けしていてどえらいことになりました。

子連れの場合は、子どもが海で遊んでびしょびしょになるのは不可避なので、水着やら着替えは必須。

帰り際に真水で砂を洗い落すような設備もないので、濡らしたタオル（捨ててもいいやつ）を持参推奨。あと砂まみれの着替えた洋服を全部突っ込むために、大きめのゴミ袋も持参したほうがいいと思われます。

家に帰ってくると確実に子どもは砂だらけ。大人もですけど。家の中に砂を散らかさないようにお風呂場へ直行です。

こんな休日の過ごし方、いかがでしょうか？

幼児を連れてまだよくわからないのに人混みにまみれて大仏見たり、銭洗弁天で小銭をじゃぶじゃぶ洗う（ここでお金洗うとお金が増えると言われており、お札を豪快に洗うおばちゃんが見られる）、そんな鎌倉観光よりは、こういうゆったりとした時間の使い方なんていかがでしょう？

湘南の海にて波の音に身を委ねながら、ゆっくり過ごす時間。

子どもと裸足になって、波打ち際で遊ぶ。昼間は比較的波も穏やか。

海辺のピクニックは、お弁当持参でも、現地調達でも十分楽しめます。

ふと海が見たくなったら、鎌倉に遠征してこのパターン。ひとつの休日の過ごし方として、ご提案いたします。