Kindleオーナーライブラリーのためにキンドル端末を買う意味はあるのか?に回答します。
2016/03/01
Amazonプライム会員向けの特典サービス「Kindleオーナーライブラリー」
月に1冊、電子書籍のKindle本が「無料」で読める。
ただこれは、「プライム会員」かつ「Kindle端末を持っている」ユーザーしか使えない特典なのです。いくらプライム会員でも、Kindle端末が手元にないと恩恵が受けられない。スマホの無料Kindleアプリではダメ。
はて、「Kindleオーナーライブラリー」のためにKindle端末を新たに購入する価値はあるのだろうか?
ネットで調べまくっても明確な答えは見つからなかった。このブログで聞いても残念ながら誰も教えてくれなかった。
仕方ない、試してみるしかあるまい。自腹を切ってKindle Paperwhiteを購入。
結果、あれこれやってみてようやくわかった。
1ヶ月前の自分と同じ「KindleオーナーライブラリーのためにKindle端末を新たに買う意味はあるのか?」の疑問を抱いて悶々とお悩み中の方に向けて、はっきりとここに回答いたします。
「わざわざ端末を新たに購入するほどのサービスではない」
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Kindleオーナーライブラリーとは?
Kindleオーナーライブラリーとは、Amazonの有料会員「Amazonプライム」の複数あるユーザー特典のうちのひとつ。
電子書籍のKindle本を月に1冊「無料」で読むことができます。
これだけ聞くと本好きにはたまらない、すぐに飛びつきたくなるサービスです。しかしよくよく調べるとワナが3つあることに気付きます。
ワナその1:Kindle端末がないとダメ
そもそも、Amazonの電子書籍サービスKindleは無料アプリが配布されており、手持ちのiOSやAndroidの端末、パソコンなどからすぐに読書が開始できます。
しかしKindleオーナーライブラリーにいたっては、Amazonが売っている「Kindle電子書籍リーダー」ないし「Fireタブレット」がないと特典の恩恵を受けられないときた。既存端末へのアプリではダメ。
仕方がない、じゃあ買うか。
ええ、Amazonのアコギな戦略にハマっているって自覚してます。
ワナその2:貸本サービスである
Kindleオーナーライブラリーは毎月1冊の本が「無料」で読めるのですが、「貸本」扱いとなります。
※そもそもの電子書籍は紙の本と違って「所有権」は電子書籍サービス提供会社にあり、ユーザーがお金を払って得ているのは「使用権」。厳密に説明しだすとややこしくなるのでその話は横においておく。
Kindleオーナーライブラリーは、通常の購入とは違い「レンタル」扱いです。翌月にまた無料で新しい本を読むためには、いったん今の本を返却しないと次の本は読めません。もちろん返却した本は読めなくなる。
「レンタルな仕組み」だということは最初から知っておいたほうがいいポイントです。
ちなみに、返却方法がよくわからずに右往左往したので整理しておきます。
【Kindle端末からの返却方法】
手順1:前回の本を借りたままでkindleオーナーライブラリーから借りたい本を選択。「無料で読む」をタップ。
手順2:「現在の本の利用終了手続きを行ってください」と怒られるので「本の利用を終了」をタップ。
これで利用終了→ 今月分の本の利用とダウンロードが開始されます。
【Webストアからの返却方法】
手順1:Kindleストアの「コンテンツと端末の管理」から
手順2:該当の書籍の「アクション」をクリック
手順3:「この本の利用を終了」を選択
手順4:この本の利用を終了しますか?に「はい」
これで返却完了です。次の本はまたKindle端末から借りられます。
参考 Kindleオーナーライブラリー「本を利用する・終了する」
ワナその3:Kindleオーナーライブラリー対象本がいまいち
最後の致命的なワナ。
「Kindleオーナーライブラリー」対象の本は限られている。Kindleで販売されているすべての本からどれでも好きに1冊選べるわけではありません。
そしてオーナーライブラリーの対象タイトルは一部しか開示されておらず、どんな本が読めるのかはKindle端末を購入して端末から検索するまで全容が把握できません。
Amazonのカスタマーサポートに「オーナーライブラリー対象の本を全て一覧でチェックすることがで
で、Kindle端末が手元に来てからオーナーライブラリーの対象になっている本を片っ端からチェックすると愕然の事実が。
「あまり読みたいものがない」
対象は100万タイトル以上もあるのに。
すごく読みたくて、ベタな「7つの習慣」をチョイスしたわけではない。家に本あるし。要は、そのくらいしかないってこと。
人気の最新刊やベストセラーはまずないと思って良い。知ってる著者、聞いたことがあるタイトルは全体の1割にも満たない。kindle本って手軽に出版できるので、あとは誰だおまえはっていう著者が書いた本ばかり。10分で読める冊子レベルの本も多い。
これはこれで著者側にはメリットがあるようで、購入されなくともオーナーライブラリーでユーザーに読まれると1ページ0.9円の印税がもらえるそう。印税への期待が積み重なって100万タイトル以上になっているのだと推察します。
はっきり言うと、カスな本が大多数。オーナーライブラリー対象の本に過度な期待は禁物です。
結論:端末購入の動機としては弱い
Kindleオーナーライブラリーのサービス概要や事前に知っておいたほうがいいこと、これらを踏まえて「KindleオーナーライブラリーのためにKindle端末を買う意味はあるのか?」で悩んでいた1ヶ月前の自分に対して回答してみる。
回答「わざわざKindle端末を新たに購入するには及ばないサービスである」
期待が高すぎました。
オーナーライブラリーを使いたいがためにプライム会員になるのも、新たにKindle端末を購入するのも、動機としては「弱い」です。やめておいたほうがいい。
ただ、プライム会員は配送やプライムビデオなどその他の特典の充実がハンパなく、年会費に対するコストパフォーマンスが良すぎてお得度の針を振り切っているのが現状です。オーナーライブラリーはその特典のうちのひとつ、「おまけ」と考えれば悪くないサービス。
また、Kindle端末もプライム会員のみが使える割引クーポンが発行されており、電子書籍に慣れ親しんたユーザーならお金をさほどかけずに読書環境をパワーアップさせることが可能です。
タブレットで読書をする時のように他のアプリを途中でいじりたくなったりと気が散らないし、目も疲れにくいので電子書籍専用リーダー採用のメリットは十分にあります。少なくとも自分はなんでもっと早く買わなかったんだろうと今悔いている。
とりあえず買っておいた電子書籍の積ん読がはかどってます。
電子書籍リーダーに特化しなくていいのなら、4,980円(クーポンで4,000円引き後)で購入できるFireタブレットもおすすめ。これでもオーナーライブラリーの特典は受けられるし、映画を見たり、子どものおもちゃにもなります。ていうか、なんなんだこの安さは。
まとめると
- Kindleオーナーライブラリーは期待するほどサービスではなく、Kindle端末の新規購入動機にはなりえない。
- Kindle端末はユーザーがAmazon漬けかつ使用環境がマッチしていればコスパ爆発の素晴らしいデバイスである。
オーナーライブラリーの特典利用とKindle端末購入は切り離して考えるべし。これが僕の結論です。
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Comment
いつもお世話になっております。
むむむ。なるほど。
電子書籍の読みやすさを求めるためKindle購入は、よかったということですね。
多分、アマゾンプライム特典が凄すぎるんだとおもいます。企業は儲けてなんぼなのかなと感じさせられました。
体験レポートありがとうございました!!
これからも更新楽しみにしています!
水坊主さん
コメントどうもありがとうございます。
「専用端末」っているのか?と思ってましたが、意外なメリットが多く、電子書籍に慣れ親しんでいるユーザーであれば買って損はないと思います。そのうちレビューするつもりです。
今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。
こんにちは。
レンタルサービスだと知らない人、けっこう多いですよね。
私もオーナーライブラリーのために、わざわざ買う必要ないかなと思います。
オーディブル対応してないですし。
Kindle端末で返却はできた気がします。
返却せずに新しく借りようとすると、利用停止手続きに移行して、そのまま返却という流れでした。
もし変わってたらすみません。
話は変わりますが、ディズニーの最新記事、影響大なので参考になりました!
mocaさん
いつもコメントありがとうございます。mocaさんってあのブログとTwitterのもかさんだったんですね。ようやく合点いきました。
Kindle端末単体で返却できるんですね。ご指南ありがとうございます。今月の返却時に実験してみます。
ディズニーの記事、お役に立てましたようでなによりです。
【追記】できました。修正と追記いたしました。ありがとうございます。