速読への憧れは捨て去ろう!年間200冊を読み続けて編み出したゆるい読書法
2016/08/04
小学生の頃からみんなと遊ばずに、図書室に篭ってばかりで先生に怒られていた本の虫でした。今考えると別にいいじゃんねえ。何がダメだったんだろう?
大人になってからも本好きは変わらず、子どもが生まれる前はビジネス書を中心に年間200冊以上読み漁る日々。しかし、今は月数冊に激減。家で集中して本を読める環境もありませんし、今は子どもと遊んだりする時間を優先しているので致し方ないよねとあきらめています。
いずれ子どもが大きくなって一緒に遊んでくれなくなれば、また本中心の元の生活に戻るだけ。今も本を読みたいのはやまやまですが、期間限定の我慢です。
さて、年間200冊以上となると、最低でもひと月あたり16冊。週4冊のペース。
仕事や家庭、なかなか時間が取れない!本を読む時間がない!とお悩みの方も多いと思います。
年間200冊をこなすために自分はどう本を読んでいるか?バカみたいに本を読みまくる中で悟った「本との付き合い方」「速読への考え方」を今回はお話してみます。
photo credit: gioiadeantoniis via photopin cc
スポンサーリンク
本との付き合い方
軽くインデックス付けできれば上等
photo credit: Xanetia via photopin cc
自分は記憶力があんまりいい方ではないと自覚しているので、本の内容を無理に覚えようともせず、ハナから放棄しています。本を買ったことさえ忘れて同じ本が2冊、本棚にあったりするアホなので。なにげに本棚に買ってきた本と同じ本を見つけた時のショック度は大きいです。膝から崩れ落ちます。
何から何まで頭に詰め込もうとせずに、「これについてはあの本に書いてあったな」「この主張はあっちの本と同じだな」というような「なんとなく」なインデックスだけ自分の中に蓄積ができればいいやくらいで十分。
本との接し方は「気負わず」が基本です。
読書記録のススメ
photo credit: Fortimbras via photopin cc
人間の脳みそのキャパシティなんてたかが知れています。本の内容は、「読書記録」をつけて外部記憶に頼ろう。
読書記録は、厳密に管理すると絶対に長続きしません。自分の読書記録の付け方はシンプル。パソコンのテキストで
- 読み終わった日
- タイトル
- 感じたことがあれば数行の感想
- 心に響いたフレーズに付箋を貼り、ひたすらだああああーと手打ち
作者や出版社などめんどくさいので記録しません。タイトルだけネット検索すればすぐに表紙や付帯情報は出てくるので、「ああ、あの本ね!」と記憶を呼び起こすのに苦労することはまずないです。
読書記録は、パソコンのテキストで管理していて、コピーをGoogleKeepに入れてます。10冊くらいの読書記録を1ファイルで管理し、必要な時に記憶の断片のフレーズで検索をかけて引っ張り出してきます。
いろんなネットの読書記録のサービス使いましたが、どれもしっくりきませんでした。サービスが潰れたら自分の読書記録のデータがぶっ飛ぶなんて、そこまで依存する理由がありません。結局手元で管理する方法に落ち着きました。
そして読書記録にある素敵な言葉の数々は、スマホで細切れの時間に読み返したりしています。読書記録は、絶対に自分の財産となります。
速読への考え方
速読に対する憧れは捨て去ろう
photo credit: Daniel Y. Go via photopin cc
そりゃ「1冊を15分で読む!」「中身もばっちり覚えてる!」なんてできたらすげーよなあ。本屋の立ち読みで十分じゃん。とは思います。
いろいろ速読術に関する本も読みましたが、結論から言うと「速読に対する憧れは捨て去ろう」です。
速読に対する憧れや幻想って、本読みなら誰しもが抱くものです。それにかこつけて詐欺まがいな香りが強い分野であったりもします。「絶対」がないから、習得できなくても「おまえが悪い」と言えるふざけた世界。
速読の訓練って「本をどれだけの数読んだか?」で自らそこそこ身につくものです。大金を払ったり、よくわからないテクニックを使わずに、ね。
数をこなせば、一定の速さで読めるようにはなります。これは自分がそうだったから断言できる。それでいいんじゃないの?まずとりあえずいっぱい読んで、まだまだスピードアップして読みたいのであれば、速読でもなんでもやりたいだけやればよくない?と思うのです。
自分の「速読もどき」の方法
それでも「速読に挑戦したい!」という人に、個人的に速読術を小馬鹿にしつつも、その反面あきらめきれずに10年近くいろいろ試してきた結果をお伝えしておきます。速読に憧れてしがみついてるやんけ。
速読術は多くの本が出ていますが、どれも一長一短で「これだけやればOKだぜ!」ってのはありません。まだ出会ってないだけなのかもしれないので、完璧な速読術をご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。ほらまだしがみついてる。
この記事を書くにあたっていろいろ振り返り、自分が本を読む「テクニック」で意識の根底で使っていると「あえて」言うのならば
この2冊から得たものが中心なのかなと思います。読書論、読書に対する考え方についての本はまた別の話です。
ちなみに双方とも全幅の信頼を置いているわけではありません。
「あなたもいままでの10倍速く本が読める」で個人的に特に意識しているのは「後頭部の上あたりに注意をおいて、リラックスした集中状態に持つ」という、この本が言っている「みかん集中法」の感覚。視野角広めの感覚を持つことで、情報の目への飛び込み方が違います。
「フォーカス・リーディング」で特に意識しているのは、この本でひたすら練習させられる目の動かし方。この数行ごとまとめて目を動かす訓練は、無意識で持っていけるまで頑張ってやってみるとけっこう使えます。
どちらか買うのであれば、「フォーカス・リーディング」は文庫版が安いから失敗しても痛くないです。これ、速読講座で15万円かかる内容が盛り込んであるらしい。15万円って。速読の本読んだことない人なら、ここから入るのはスムーズかもしれません。
ただ、人によっては合わない可能性もかなりありますので、あしからず。
また、「速読もどき」は新聞やビジネス書、ノウハウ本全般に有効な方法で、小説や技術書といったじっくり読む本には向いていません。じっくり読む本の速読もかなり挑戦したけど、どうしても身につきません(泣)
自分なりのゆるい読書法のまとめ
「速く本を読む」ための2つのポイント
自分が速く読むために意識していることは、集約すると2つのポイントに絞られます。
1:目的の明確化と事前準備
本から得るもの、ターゲットの初期設定を丁寧に行うこと。
事前準備が重要です。著者の立場や思考の傾向を把握し、目次などから本の全体像を掴み、読む必要のないムダは最初に省いた上で一気に読み進める。
「この本から何を学ぶのか?」を明確にし、事前に目的意識を持って読むと、ポイントになる主張やキーワードが目に飛び込んできやすくなります。
2:読書に集中できる環境整備
集中力をどれだけ保たせるか。読書環境を整備し、一気にやっつける。
PCやケータイにすぐ手が行くような環境で本は読まない。「ながら読み」は絶対にしない。本だけに集中する。
妻には怖いからやめてくれ言われてますけど、夜中に部屋で立って読むと一番読書が捗ります。いやこれまじで。
この2つを意識と徹底するだけで、「本の数をこなす」スピードアップはかなり図れます。「本の数をこなす」だけね。
結局、学んだことの「アウトプット」が大切
photo credit: photosteve101 via photopin cc
そもそも読書に際して、本の内容を全部覚えようとか、覚えなきゃいけない、本から教わろう、という気負いは捨て去ったほうが良いです。疲れるだけ。人間は「忘れる動物」です。そんなものなのです。気楽に。
だから外部記憶に頼る。あの日、あの時、あの場所で~、自分は本に対してどんな感想を抱いたのか?どんなフレーズに心を打たれていたのか?汎用性のあるフォーマットで、読書メモはめんどくさがらずに記録しておいていったほうが後々役立ちます。
あと、本が絶対に正しいとも言い切れないし、本と人との相性もあります。「あ、ダメだ、この本」と思ったら途中ですぐぶん投げればいい。
日本の義務教育が潜在的に悪影響を与えているような気がするのですが、夏休みの宿題で課題図書を読んだ時みたいに、最後まで一文一句逃さず全部読まなくては!と自分を追い込む必要はありません。
でもって、「最初から読まなくちゃいけない」とも決められていません。どこから読もうが、虫食いで一部分だけ読もうが、それも立派な「読書」。読む側の自由なのです。
本と気楽に接する。短時間で本の概要を掴みたいのであれば、上に書いた「速読もどき」をやってみるのもいいでしょう。
そして、一番大切なのは「アウトプット」
本から学んだことをトイレに貼る。もっと深く考えてみる。調べてみる。実験してみる。実行に移す。習慣にする。人に話してみる。ブログに書いてみる。なんでもいいんです。「へえ~」「ふーん、そうなんだ~」で終わらせない。次への行動が、読書を読者の血肉へ昇華させる。偉そうに言ってるだけで、自分も全然できてないですけどね。自分への戒めです。
結局、読書に対する考え方や目的意識の持ち方次第で、読書にかかる時間の使い方なんていかようにも変わってくるんじゃないの?妙な速読テクニックに走る前に、自らの読書に対する意識改革をしたほうが簡単だし本の数をこなすには近道だよね。
年間200冊以上の読書を続けて、そう実感するのであります。
ad
ad
関連記事
-
年会費6割引で三井住友VISAゴールドカードが持てる節約法をヘビーユーザーが徹底解説してみます。
わたくし、三井住友VISAゴールドカードの保有歴6年目になります。 家庭用と仕事 …
-
次の高島屋のバーゲンセールはいつから?2020年冬
例年、夏(6月・7月)と冬(12月・1月)に開催される高島屋のバーゲンセール「タ …
-
クロネコヤマトのクロネコポイント抽選商品に応募してはずれたけどわざわざミニカーが送られてきた話
クロネコヤマトの「クロネコメンバーズ」に登録。サービスのひとつ「クロネコポイント …
-
夫婦喧嘩をこじらせない!正しいケンカのやり方
「夫婦ゲンカで男はなぜ黙るのか」なんて、ビジネス書コーナーに腐るほどある本に自ら …
-
【2021年最新】次のルミネカード10%オフセールはいつから?を予想する
ルミネ(LUMINE)カードを持っていれば常にルミネにて5%オフでお買い物ができ …
-
L.L.Beanのトートバッグがカラー入れ替えのため処分セール中
需要あるかわからないけど、速報です。 L.L.Beanの公式オンラインショップに …
-
検証「消費増税前に家電を駆け込み購入した人は損をした!」
消費増税前の家電の駆け込み購入は得するの?損するの? 消費増税10%を控えた、2 …
-
子育て家庭の手っ取り早い節約「子育て支援パスポート」が全国相互利用可能になるってさ。
子育て世帯を応援するために各自治体が実施している「子育て支援パスポート」事業。 …
-
抽選番号が○○な年賀はがきはオークションで高額落札される
自分はTwitterに向いていないようで、140文字で豪快にスベることが多いので …
-
子供や家族の自転車保険を比較検討する前に知っておくべきこと
当時小学校5年生だった少年(15)が乗った自転車と歩行者との衝突事故をめぐる損害 …
Comment
受験勉強(現代文対策)のために速読の練習をしていましたが、断念した者です。
速読なんて捨ててしまえ、という姿勢に勇気をもらいました。
楽しめないものは続かないし、身になりません。
数をこなすことで少しでも早く理解できるように、その方向にシフトチェンジします!
ありがとうございました。
兎さん
コメントどうもありがとうございます。
仰るとおり、楽しみを忘れてただ読むことだけを追求すると後が続かないと思います。
数をこなせば速度がアップするのは間違いありません。受験、応援してます。