パパの情熱と愛の結晶!ベルメゾンのベビーソープ「ベビーウォッシュ」使用レビュー
2015/02/23
先日、通販サイト「ベルメゾン」の新製品、ベビー用ボディソープ「「ベビーウォッシュ」の詳細はこちら」の無料サンプルをもらう機会がありました。
「なぜにあのネット通販のベルメゾンがいきなり「ベビー専用ボディソープ」?」と、そこには唐突感しかなく「たいしたことないでしょ」とそのまま放置。
しばらく経って、「あの商品って結局、パパママの反応はどんな感じなのかな?」と調べてみると、発売後、間もないためにまだクチコミはネット上にない。まあ当然。
その流れでだらだらGoogleの検索結果を眺めていたら、「ベビーウォッシュ」開発者の商品への想いがこぼれ落ちるくらい激アツな開発記を目にすることに。
参考 STORY OF NEW IDEAS babywash(ベビーウォッシュ)
読み入ってしまった。大げさでなく、心打たれた。感動した。
うん。男の仕事ってこうあるべきなんだよ。自分もこうありたい。パパたちはみんな日々、仕事の困難に立ち向かって頑張っているんだよ。
今回は、感化されやすい感動屋さんの僕が、「ベビーウォッシュ」を開発したベルメゾンの中の人の想いを、頼まれてないのに勝手に皆さんへお伝えするおせっかいエントリー。
ついでにもらったままで放置していたベビーウォッシュのサンプルを、「肌のめちゃくちゃ弱いうちの3歳の息子」に使用してみてのレビューも書いてみます。
photo credit: Andrew Beeston via photopin cc
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世界初の「泡立たない」ボディウォッシュへの挑戦
Photo:babywash(ベビーウォッシュ)商品名は「babywash(ベビーウォッシュ)」に決定!
開発エピソードを知る
肌の弱い子どもを持つ、ベルメゾンの中の人の「ベビーウォッシュ」開発の紆余曲折。
vol.1 『なぜないんだろう?』・・・はじまりは、そんな素朴な疑問
vol.2 “泡立たない洗浄剤”、それは常識破りの挑戦!
vol.3 ”心が折れかけた”、使用試験被験者探し
vol.4 まさか!? モニターの7割が『使いたくない』と回答
vol.5 商品名は「babywash(ベビーウォッシュ)」に決定!
vol.6 直筆の手紙に込めた想い
ベルメゾンを運営している千趣会は専属ライター抱えてんのか、読ませるねえ。長いです。
これ読んでもらえれば僕が説明する必要はないのですが、ほとんどの人が読まないだろうから(笑)さらっとまとめておきます。
肌の弱い子を持つ開発者が、社内の新規事業として「赤ちゃん向けボディソープ」を開発することに。
赤ちゃん用のボディソープには汚れを落とす強力な成分の「界面活性剤」が必ず含まれている。石油由来の合成界面活性剤と、植物由来の天然界面活性剤があり、天然が良いとされています。しかし、不必要な成分は入れない「赤ちゃんへの安心・安全」をとことんつきつめた結果、世界初の「界面活性剤不使用」のボディウォッシュの開発に挑戦。
開発は容易ではなく、「界面活性剤を使わずに皮脂のよごれを落とす技術をもつ」メーカー探しから、技術的な試作・検証とかなり難航。出来上がっても、使用試験被験者探しに苦労し、大変な「乳幼児使用試験」も無事パスしたのに、モニターテストの7割は「使いたくない」との反応。
そんな苦節を経て、ネーミングやパッケージなど、使う赤ちゃんやパパママのことまで考えに考えぬかれて最終形に。そして発売へ。
裏にこんな苦労があっただなんて
「開発に2年半もかかった」と聞いて、「この会社、どんだけスピード感ないんだよ」と思ってしまってごめんなさい。開発者は本業の傍ら、苦労しながら発売にこぎつけたわけで。このご時世、どう転ぶかわからんものに注力するお気楽な会社もないので、時間かかったのは必然。苦労の連続のエピソードは、開発者同様、読んでいる側にも達成感を味わわせてくれます。
楽して他社と横並びの商品を作りがちですが、あえて「子どものため」をつきつめ、「常識」を疑い、「世界初」に挑戦する。開発者に「自分の子どものため」という情熱があったからこそ、成し得た成果かもしれません。
また、7割は「使わない」とのモニターアンケート結果でも、3割の上々の支持により発売が決定されるというのは、「なるほど、広く万人ウケする商品でもなくとも、世に問われる形で日の目を見るのか!」と勉強になりました。
「界面活性剤を使わず泡立たないボディウォッシュ」という常識からはちょっとズレた「とんがった商品」は、「新しい価値を創出するにあたっては、否定されることを恐れず、まだ顕在化していないニーズに触れることを目指そう」という開発者魂を大切にする会社だからこそ生まれたのかなと感じます。
「ベビーウォッシュ」の実力は?
さて、ここまでの商品が生まれた背景は完璧。開発エピソードだけで完全に取り込まれてしまったイチ消費者のワタクシめが、実際にこの「ベビーウォッシュ」の無料サンプルを使ってみたレビューをしてみます。
うちにも肌のめちゃくちゃ弱い、3歳の息子がいます。
バンソウコウの跡が1週間消えない。汗をかいたらすぐあせもになる。1年中、風呂あがりの軟膏が欠かせない。乾燥時期は特に肌の管理が大変。様々な試験を経ているので問題はないはずですが、そんな肌の弱い息子に「ベビーウォッシュ」を使ってみた結果はどうだったか?
泡立たない「ベビーウォッシュ」に違和感
「せっけんが泡立つことで、汚れがよく落ちる「気」がする」ってどこで植え付けられたのか。潜在的にかなり根強い。30年以上疑ったこともなかったけど、今回「泡立ち=よく落ちる」という自分の中の思い込みを痛感しました。
この根拠のない「泡立ち信仰」を打開するのはかなり大変だと思う。モニターテストで7割不評だったという結果は、この「ベビーウォッシュ」が「界面活性剤」を使っていないことによる「泡立ちがない」に起因するところが大きいはずです。
上でも軽く触れたけど、そう、こいつはまったく「泡立たない」のです。ヌルヌル洗っても、汚れが落ちてんだか落ちてないんだか、正直よくわからない。商品特性を受け入れるのに躊躇するかも。もしかしたら受け入れられなくて7割の不評ユーザーに仲間入りかも。
常識にとらわれなければ、別に泡立とうと泡立たなかろうと、汚れがきちんと落ちれば良いわけで。無駄な「界面活性剤」が入っていなくて、赤ちゃんにとって「安心・安全」を優先。素敵です。
泡立たなくてもきちんと汚れは落ちる
ジェル状のベビーウォッシュは思っていたより粘り気がある。手からこぼれ落ちるようなこともなく、馴染みもいい。あと無駄な匂いがないのも良い。赤ちゃん向き。
界面活性剤に頼らずに汚れを落とす秘密は「皮脂を落とすイオンの力を持つ水」のようで、息子の洗いあがりの肌の「きゅっ」とした感じを見るかぎり、汚れはきちんと落ちています。洗剤にも入っている界面活性剤を使って、汚れを強力にごっそり落とすタイプではないので、肌にやさしく、ほどほどに。
息子に「ヒリヒリしたりしない?」って聞いたら、「しない」とのこと。保湿効果はいつも使っているベビー石鹸と変わらないイメージです。
疑い深いので、30オヤジの脂っぽい自分の顔もベビーウォッシュで洗ってみました。テカテカ脂はきちんと落ちており、洗いあがりの肌はサラサラ。乾燥したり、変に突っ張ったりもなく優しい。もちろんヒリヒリするようなこともない。身体洗うには物足りないけど、これ、大人の洗顔用としてもいいんでないの?
スキンシップ効果あり。トラブルなし。
親が「ベビーウォッシュ」を使って、手で子どもをニュルニュルと洗うのは、マッサージとして親子のスキンシップにも繋がる。楽しい。洗い方についても、説明書が同封されています。
2回、日をあけて使いました。何かあれば速攻で反応する肌が弱い息子にトラブルもなし。「皮膚刺激性試験」「乳幼児による使用テスト」「スティンギングテスト」をクリアしており、肌が弱くてお肌にトラブルを抱えがちな赤ちゃんにも安心して使えそうです。
サンプルしか使っていませんが、「ベビーウォッシュ」の売り文句に間違いはないと感じました。
褒めすぎだとこれ読んでくれている人たちに信用してもらえないので、ダメ出しもしなきゃなんだろうけど。特にないです。あえて言うなら、「価格がちょっと高い」くらいでしょうか。身体が大きいと量を使うため、コストパフォーマンスが悪い。
ついでにあら探しをしようと「目にしみにくい」ってホントなの?と、身体張って自分の目にも入れてみたけど異物感はあれど痛いと騒ぐほどでもなく、これなら子どもでも大丈夫そうです。
モノも応援したいけど、作った人を応援したい
安心・安全を追求するパパママにはウケる
「ベビーウォッシュ」はそれなりに考え抜かれて作られているものだし、全幅の信頼を置いていい商品だと思う。保証する。でも爆発的に売れるか?といったらそういうものじゃなさそう。たぶん売る側もそれはわかって売っている。
泡立たないボディウォッシュ。コンセプトは面白いけど、「泡立つことで汚れが落ちていそう」という根強い「泡立ち至上主義」を打ち砕くのは、このちまっとした商品の力じゃ到底無理。
詰替え用300mlで800円という価格がどう捉えられるかも気になる。一般的なドラッグストアで取り扱うベビーソープのポンプ容器入りは、400mlで600円くらい。比べると割高です。差額は「安全・安心料」として天秤にかけられるわけで、捉え方はそれそれ。
かといってまったく売れないわけではなく、モノの本質と肌の弱い子どもの安心・安全を追求するユーザーに支持され、じわじわと広まっていく商品だと思います。こだわり派には必ずウケる。プレゼントとしてもいいかも。ボトルと詰替え用をセットにした、プレゼントパッケージとかあったらいいよね。
これからは共感と売る側の熱意の時代
Photo:babywash(ベビーウォッシュ)直筆の手紙に込めた想い
「ベビーウォッシュ」の開発記を読まなかったら、ここまで入れ込んでレビューを書くこともなかったはず。このナチュラルなパッケージの商品から、この壮絶な開発エピソードはまず想像つかない。
モノ余りの時代。どこも商品開発は「生みの苦しみ」で大変だろうと漠然とは思うが、具体的にどれだけ大変だったのか、開発者の苦悩や開発の過程での試行錯誤がここまでユーザーに丸見えというのも珍しいパターン。
子育て中のパパが苦労して開発した商品を、同じく子育て中のパパママが共感し、使ってみる。
「開発者の熱意はユーザーを動かす」
入念なマーケティング戦略ありき、計算の上の売り方だということは薄々感づいており、ベルメゾンの術中にハマっていることも自覚している。しかし、それを同じ子育て中で苦労している開発者の熱意が上回っている。ハマっても別にいいじゃない。これでダメ商品だったら、パパママ達に愛情を持ってコテンパンにされると思うし、自分もそうしていたはず。しかし、実際は悪くなかった。いい商品だった。
いつものうちのブログのレビュー記事の「商品をこれでもかとしつこく分析してイチオシするパターン」とはアプローチ方法が違う。開発者の熱意に完全にほだされてしまって感情論に訴えているのは、否定しません。
「パパね、肌の弱いキミのために、これ頑張って作ったんだよ!」めちゃくちゃかっこいいじゃん。
僕らパパ世代が、常識を疑い、子どものために、熱を込め、汗水たらした仕事の結果として世に問う「ベビーウォッシュ」。こういうの大好き。ぜひ同じパパとして、「ベビーウォッシュ」開発者の鈴木さんと金谷さんの仕事を応援してあげたい。心からそう思うのです。
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