高いインクを節約できるおすすめの激安プリンターHP ENVY4500使用レビュー
2015/09/22
半年近く、不調のプリンターを騙し騙し使ってきたのですが、とうとう、うんともすんとも言わなくなりました。
また捨てるのにお金がかかるがな・・・
使用約5年のキャノンのプリンターiP4600。プリンターの寿命は一般的に4~5年と言われているので妥当です。月1回、多くて2回という使用頻度と、モノクロ印刷中心という使用目的を考えると「元を取ったのか?」と疑問ですが。
さて、今回は壊れた次のプリンターとして我が家が新たに購入したヒューレットパッカード(HP)の複合機ENVY4500の使用レビュー。
うちと同じく
- プリンターの使用頻度が低い。
- 普通に印刷できれば他に多くは求めないから安いやつで十分。
- モノクロ印刷が中心。
- 黒の印刷だけしてんのに、なんでカラーインクも勝手に減るんだよ!と常々不満に思っている。
そういう人におすすめのプリンター。ついでに今回初めて気付いた法則「家庭用プリンターは夏が安い!」についても解説してみます。
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HPのプリンター ENVY 4500の使用レビュー
とりあえず開封
まずプリンター本体。ここ最近のプリンターには「複合機」として標準機能となっている
- 印刷
- コピー
- スキャン
- 無線LAN接続
は、一通りついています。
付属品全部です。
電源コード、USBケーブル、初期インクなど。キャノンあたりのプリンターだと有線接続用のUSBケーブルがついていないのですが、ヒューレットパッカードはついているんですね。
サイズ感
本体のサイズは、横44.5cm x 奥行33.4cm x 高さ12cmです。このコンパクトなサイズ感は良い。
大きさがわかるようにと500mlのペットボトルを横に置いてみました。高さはペットボトル半分くらい、横幅はペットボトルの高さ2本分、奥行きはペットボトルの高さ1本半って感じです。って、わかりにくいか。
初期設定は難しくない
同梱の「はじめにお読みください(スタートガイド)」を読みながらやれば、そんなに難しくありません。
無線LANの設定がひっかかるかもしれません。プリンター自体での設定より、パソコンに付属のCDからソフトをインストールしながらやったほうが、指示が的確なのでスムーズにいくかもです。
無線LANルーターのパスワード入力を、プリンター本体の液晶でぽちぽち入力するのがものすごいめんどくさいですけど。
このブログ記事用に写真撮りながら、開封と初期設定、パソコン2台の設定で所要時間1時間くらいでした。写真がなければ40分くらいかな。
ざっくり使用感
初期設定後、プリンターを使用して3週間が経過しました。ざっと使用レビューを書いてみます。
プリンターの電源を入れ、立ち上がりに要する時間は30秒程度。シャットダウンは6秒程度。立ち上がりにちょっと時間がかかるかな?とは思いますが、慣れればたいしたことありません。
印刷は、A4モノクロを30枚ほどを印刷しました。
これ今は常識なのかもしれませんが、複数枚にわたるドキュメントを印刷した時に、前のプリンターは1枚目から順番に印刷して上に重なっていくので前後の順番を入れ替えないといけなかったのですが、このプリンターはおしりの方から印刷してくれるので並び替えが必要なくて便利です。
印刷の粗さはあるものの、別にこだわらなければ問題ない印刷品質。
写真はまだ印刷していないのでわかりません。写真印刷は、楽天市場のアライカメラにいつも頼んでいるので自分で印刷することはまずないです。
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コピーも普通に問題なし。間違ってカラーでコピー取ってしまいましたが、安い機種でもきちんと印刷されるもんだなあと感心。
スキャナーはまだ使ったことありません。
印刷速度も、これ以上を家庭用に求めてどうするんだ?と思うくらい、さっさと印刷してくれます。カタログ上ではモノクロ8.8枚/分、カラー5.2枚/分となっています。
印刷の際の音、振動など気になりません。昔のプリンターに比べたら、かなりの進化。この価格でこのパフォーマンスなら文句はないです。
記録:「黒」のみ印刷の設定方法
カラーではなく、「黒のみ」印刷の設定部分がわかりにくいので記録に残しておきます。
印刷したい対象によりますが、各ソフトの「印刷の設定」や「プロパティ」「詳細設定」から、印刷の設定>用紙/品質タブ>下のほうの詳細設定をクリック。
ドキュメントのオプションのグレースケール印刷の横で「黒インクのみ」を選択。OKボタンを押す。これで黒のみの印刷が可能です。ちょっとわかりにくいよね。
給紙も排紙も前面からは「楽」
印刷その他の紙の給紙も、排紙も、プリンターの前側からアクセスします。
給紙。給紙スペースを引き出して紙をセット。
排紙。そのまま中で紙がぐるっと回って、また前から出てくる。
このプリンターの前面で給紙と排紙が終了するのは、設置スペースを難しく考えずに済むので楽です。
ランニングコストを購入前に考えておこう
プリンター本体の価格だけに釣られるのでなく、インクのランニングコストは後々響いてくるポイントなので、購入前にきちんと計算して考えたほうが良さそうです。
このHP ENVY4500がランニングコストにも優れているポイントを挙げてみます。
別売りインクHP 61XLのコスパが高い
購入時に付属しているインクは「普通サイズ」のインク。
別売インクに、写真の「オプション」となっているほうの「大容量インク」があります。大きい方だと、黒インクなら「2.5倍」、カラーインクなら「2倍」入っている計算になります。
普通黒インクだと190枚印刷が可能。大きいサイズだと480枚印刷可。印刷枚数も「2.5倍」
インクの価格を見ると
普通と大きサイズのインクの容量差2.5倍、印刷枚数差2.5倍に対して、価格差は1.6倍。断然、「大容量インク」を買ったほうがお得。
また、インクカートリッジの値段が他社より手頃なので、互換インクを買って安物インクが引き起こすトラブルのリスク背負うくらいなら、純正インクを素直に買ってしまってもいいかなと思っています。
ブラックインク単体での印刷が可能
大手メーカーのプリンターは軒並み「カラーインクを入れずに黒のインクだけでモノクロ印刷ができない」という、ふざけんな!仕様です。黒一色で印刷したいだけなのに、なんでカラーインクが必要なの?
メーカーは、プリンターを安く売り、別売りのインクで儲けるビジネス。「黒単色で印刷したいのに、カラーも減る」という、どう考えてもユーザーに説明のつかない仕様を押し付けてきているのが現状です。
量販店の店頭でメーカー派遣の売り子に「なんで?」と突っ込んで聞いてみましたが、「ヘッドクリーニングにカラーインクも必要だから」とかわけわからんこと言ってました。まったく、ユーザーをバカにしている話です。
そんな中、このヒューレットパッカードの機種は、カラーを使わない場合は「カラーのインクをプリンターから引き抜いても、黒のインクのみでモノクロ印刷が可能」という素晴らしい仕様です。いやこれがプリンターのあるべき姿だと思うんだが。
我が家にカラー印刷は必要ない。写真も年賀状も印刷会社に注文。必要なのは、A4用紙への「モノクロ印刷」のみ。
黒のみの印刷を続けるために余計なカラーインクの消費もないというのは、他がダメダメ仕様な分、かなり評価すべきポイントです。
家庭用プリンター選択時に注意するポイント
購入前にチェックすべきポイント
上にも書いてきたように、まず自分の家庭用プリンターに求める目的が何か?必要な機能は何か?を明確にする。
スマホから写真を簡単に印刷したい、家で写真を大量に印刷したい、スキャナーやコピーもしっかりした機能が必要など、ユーザーの使用目的によってプリンターのランクがだいぶ変わってきます。
また、注目すべきは、購入時の価格のみならずその後のランニングコスト。
インク代はいくらになるのか?印刷コストはいくらか?モノクロしか印刷しないのにカラーインクがガンガン目減りしていくようなメーカーの策略にハマっていないか?インク代を安くするための互換インクという選択肢はあるか?などは、購入前にきちんと確認したほうがいいと思います。
家庭用プリンターは夏が安い!
大手各社の家庭用プリンターは、年賀状需要でプリンターが一番売れる冬の商戦を見据えて、例年「8月から9月」に新商品が発売されます。
これは素人でもわかりますが、家庭用プリンターは機能としては行き着いており、1年前の機種と劇的に機能が変わるということは、もはやありません。
なら、安い前年の機種で良くないですか?
なので毎年夏の新作が出る前後の時期、その前年に出た機種が型落ちとなるタイミングに、家庭用プリンターを安値で買うのを推奨。価格が高くても売れる年末にプリンターを買わずに、計画的に底値の「夏」狙いでプリンターを購入したほうが賢いです。
いろいろ書いたけど良選択肢だ「HP ENVY4500」
以上、話は遠回りしましたが、自分の使用頻度と使用目的では、ヒューレットパッカードのENVY4500が最適解。
3週間使ってますが、別に安いもので問題なし。これ買ってよかった。
インクのコスパに優れ、無駄なカラーインクに投資する必要がない仕様。使用頻度が低く、モノクロ印刷が中心、そしてプリンターに多くを求めない、家庭用プリンターに過度な期待をしない方にはおすすめできる機種です。
そして、新商品が出る前の夏がプリンターの底値の時期。プリンター買い替えをそろそろ・・・とお考えの場合は、この時期に一気に決めてしまったほうがお得にお買い物できそうですよ。
同等品の後継機(新モデル)はこちら
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Comment
初めてプリンタの購入を余技なくされ、色々ネットで調べましたが、こちらの記事が一番分かりやすかったです!!
キャノンあたりのプリンタじゃ、白黒プリントにもカラーインクが必要なんですね…。ぼったくりじゃ!!
hpのプリンタ買う事にしまーす!!
また遊びにきますので、為になる記事を期待しております。ありがとうございました!(^^)!
プリンタ購入迷える子羊さん
コメントありがとうございます。一番わかりやすかったとのお言葉、恐縮です。
hpのプリンタは最低限で十分なユーザーには最適かと思います。
もしよかったらまた遊びに来てください。今後ともブログ共々、宜しくお願い申し上げます。
私も2000円高いキヤノンのと、こちらの機種(店頭で3500円!)と迷っていたのですが、わかりやすかったです。店頭では私が女だから無知と思っているのか、高いのを買わせようとして公平な意見を言わないし、レビューサイトは不具合についての文句ばかりで決めかねていたのですが、私も使用頻度が同じくらいなのでどんな感じなのか、詳しくわかってよかったです。
みみこさん
コメントありがとうございます。
わかりやすいとのお言葉、お役に立てて良かったです。
この記事も人によってはバイアスかかっていると判断される可能性は否定しませんが、情報武装して、自分が正しいと思う商品を買うのが一番ですよね。
昨日 HP Envy4500を買いました。
3,280円でした。
あなたのブログで、
モノクロだけの印刷にカラーインクがなくてもいいことを、
買ってよかったと実感しています。
徳用のインクを早めに求めましょう。
romeoより
romeoさん
コメントどうもありがとうございます。
うちのもまだ現役で動いています。型落ちというのもあるのですが随分とお安く購入できたようで、お役に立てて良かったです。
今年も年賀状印刷に使用しました。
hpのプリンタは、インクを替えればヘッドも替わるので重宝しています。
今までキャノンやエプソンのプリンタを使用していましたが、いざ年賀状を印刷しようとするとヘッドの目詰まりがあり、毎年インクの半分をクリーニング用に無駄にしてきました。
まだまだ現役ですさん
コメントありがとうございます。うちのもまだ使ってます。
hpってけっこう使えるんだなと感心しているところです。
わかりやすいご説明ありがとうございました。
私も同機種使ってますが、スキャナーとかでは楽譜のコピー、印刷に使っています。ヘッドつまりがないのがいいですね。ただ紙つまりで、対応不能になったら、保障期間中に交換してもらわないと、また新品を買わないといけなくなるようです。日本で修理不可のためだそうです。
rodaさん
コメントありがとうございます。
紙つまり、そうなんですね。知りませんでした。教えていただいてありがとうございます。