マウンテンハードウェアのバックパック「パラディン」購入レビュー(写真多め)
2014/11/18
頭がハゲるんちゃうかってくらい悩み、わざわざお店まで行ってさんざん背負って汗だくで比較検討し、ようやく買いましたよ。パソコンを持ち運び可能なリュックサック(バックパック)。
東京都内の電車と自転車移動を、パソコンを持って身体の負担なく颯爽と動きまわりたい!という希望をかなえるべく、今回購入したのは「マウンテンハードウェア」の「パラディン」。
比較検討の過程で上がった他社のモデルは、こちらにまとめてあります。
関連記事 ビジネスでも使えるパソコン収納可おすすめリュックの徹底比較レビュー
スーツスタイルでバックパック背負うのは、スーツが痛むので絶対やりません。そのときは、TUMIのブリーフケースを使うから。と、若干カジュアル路線に軸足を置いた結果、この選択で落ち着きました。
日本では知名度の低い、アメリカのアウトドアブランド「マウンテンハードウェア」。
どのくらいマイナーか、データを示してみましょう。「アウトドアブランド名」で「Googleでひと月あたり何回検索されているか?」の調査結果。
- ノースフェイス:16万5,000回
- アークテリクス:4万500回
- グレゴリー:3万3,100回
- ホグロフス:2万2,200回
- マウンテンハードウェア:8,100回
マウンテンハードウェアは、ノースフェイスの20分の1。検索件数は、アウドドア用品市場のシェアに比例しているかと。ノースフェイスのバッグのレビューを書いたほうが、ブログとしてもアクセスはあるのでしょう(笑)
でもって、ついでに調べた。
- マウンテンハードウェア パラディン:70回
見る人少ないのがわかっていても、全力で書くよ!
常に全力投球、当ブログの名物(?)の徹底レビュー「マウンテンハードウェアのバックパック”パラディン”」編。長いです。
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開封の儀
今回購入したお店は、石井スポーツ。全国35店舗を構える、スキー・登山用品の老舗専門店です。
実は店頭で実物を見たのも石井スポーツ。ポイント分がお得だったためネットで買いました。お店の方、すいません。
在庫切れだったので、「入荷予定を教えていただけますでしょうか?」と事前に問い合わせかけたら、丁寧な入荷予定の連絡と、他のユーザーに買われないように在庫をロックして、僕のためだけに購入ページ閲覧可能な「専用のIDとパスワード」を発行してくれた。
ネットショッピングを多用するほうだと自覚してますが、ここまでやってくれるお店は初めて。ちょっと感動した。
日曜夜注文→月曜昼発送→火曜朝イチ着。発送は迅速、梱包等も問題なく、優良店でおすすめできます。
頼んでないのに、持ち運びできるようにお店の袋に入っていました。
マウンテンハードウェアのバックパック「パラディン」のレビュー
ブログ用に70枚近くバシバシ写真撮りました。こんだけ念入りに検品するユーザーもいないでしょう。
さすがに70枚全部掲載するとサーバーの負担も大きいので、削りました。それでも全部で29枚。29枚でもちょっとやばいかな。
すんごい表示が重い記事になるはずです。スマホの人、パケット食うので、Wi-Fi環境で見てください。ってもう遅い?ごめんね。
基本スペックと全体の作り
マウンテンハードウェア「パラディン」の基本スペックは、
- 容量:33L
- 重さ:900g
- 素材:ボディ:840D HD ナイロン/アクセント:ハードウェアタープ15/ボトム:840D HD ナイロン
素材の「840D」の「D」というのは、「デニール=糸・繊維の太さの単位」と思われます。
同じマウンテンハードウェアの「エンタープライズ」というモデルの方が、デザインも気に入り、荷室内のアクセスなど使い勝手も良さそうでした。
しかし、ボディの素材が「400D HDナイロン」採用で、この「パラディン」より半分の繊度。実際、触ってもヤワなのがわかり、強度と雨の防水への心配から、泣く泣く候補より落としました。
で、「パラディン」購入。
カラーは「ブラック」。差し色などなく、オールブラックで渋いです。
表側は光沢のある素材。かなり強度がありそう。サイド、下側は違う素材でよくあるブラックのナイロンです。
そして、言うまでもないけど容量33Lは、かなり「でかい」です。
表側上部に持ち手あり。
背面上部のどのバックパックにもついているフックが、このモデルはすぐにちぎれそうな弱い作りなので、手でぶら下げるのはここを持ったほうが良さそうです。
背中側の仕様
蒸れ防止で中央がメッシュ状になっており、通気性を確保。真ん中のオレンジ部分の両脇は、黒のウレタン?素材が一段盛り上がっているようになっていて、背中への当たりを和らげてくれています。
背負い心地、いいです。中心の両脇ウレタンが背中に寄り添ってくれる感じ。
オレンジ部分を拡大。
オレンジ部分の中は硬めの波状の板であり、これがマウンテンハードウェアのバックパックの売りのようです。堅い内容物から背中を守るのと、通気性を良くする「ベンチレーション」という機能。
肩のショルダーストラップ内側も、背面と同じ柔らかめのウレタンっぽい素材を採用。
胸の部分で固定するベルト(チェストベルト)は、内側の一部分がゴムになっており、伸びるので留めやすい。
背負い心地といい、こういう登山用品で培ったスペックが随所に組み込まれているのが、そこらのストリートブランドが一朝一夕には真似できない、アウトドアブランドの優れたポイント。
比較検討していた他社のバックパックで、腰部分のカチッと留めるベルト(ヒップベルト)が不要なら取りはずすことができるようなモデルがあり、これは「いい機能だなあ」と思ってました。
人によるだろうけど、街使いで、ヒップベルトはいらない。
このバックパックは、そういった「ヒップベルトを取り外す機能はない」と納得して購入。でしたが、よくよく見てみたら、ヒップベルトの根元に小さい穴があるぞ?
指を突っ込んでみると、このポケットはどこかにつながっているわけでもなく、独立している小さなポケットです。「ん?もしや?」と思い、ヒップベルトをしまってみた。
キレイに収納!これでぶらぶらと、使わないヒップベルトが邪魔になるようなこともありません。
パソコン収納部分
ここ重要。パソコン収納部分は、背面すぐ。サイドからアクセスします。
ここは独立したスペースで、メインの荷室からアクセスはできません。
このバッグ、全部、内側はオレンジなんだけど、これはこれで嫌いじゃないです。バッグ内の荷物の視認性が高い。
クッション材はきっちり入っており、パソコンを守るという機能は十分。パソコンをケースに入れたりセず、裸のまま突っ込んでも大丈夫そうです。
チャックの内側への保護がなにもなされておらず、収納したパソコンがガリガリ削れるんじゃないかと心配。ナイロンも決して「柔らかい保護素材」ではないので、心配な人はパソコンのケースに入れてから、バッグにインのほうがいいかもしれません。
ノートパソコンは15インチの画面サイズまで収納可能。カバン側にパソコンを固定するような機能は一切なく、僕のパソコンは12インチなので、中で動きそう。ここは何か考えないとです。
各ポケットとメイン荷室
ポケットや荷室へのアクセスは、筒の蓋を開けるような形状です。
蓋の一番上部分にサイドからアクセスする薄いポケットあり。
その下の小さめのジップをぐるっと開けると、こんな感じ。
メッシュで中が見えるようになったポケットと、ナイロンのポケットが両側にふたつ。
その下の太めのジップをぐるっと開けて、メイン荷室にアクセスします。
ジップの端にナイロンの輪っかがあり、しっかり左手でその輪っかを押さえ、右でジップを引くといった細かい仕様が使いやすい。ジップもつまみやすい形状になっており、試してないけど手袋はめたままでも悠々と開けられそう。
こういうのもアウトドアで培ったポイントなのでしょう。やるな!マウンテンハードウェア。
筒状なので、荷室はかなり深い。うっすら底に見えるのは、とりあえず入れてみた500mlのペットボトルのキャップ。うん、深い。
500mlの缶ビール3本を縦に積み重ねて、ようやくバックパックの口の高さまで来ます。この深さが、荷物の取り出しやすさにどう影響してくるか。
メイン荷室の背中側に、ナイロンで、浅いタブレットスペース(写真奥)と、深さのあるドキュメントスペース(手前)があります。タブレットスペースには保護クッションなし。
メイン荷室の開けた蓋側には、ジップ付きのポケットあり。
このグレー部分は肌触りの優しい素材なので、ここにスマホなどを入れろということなのかもしれません。
しかし、開けてみるとポケットの中の反対側はガサガサのナイロン素材だから完全保護にはならず。チャックの裏側もガードが施してあるわけではありません。ちょっと惜しいなー。
サイドポケットの大きさ
過去に派手にカバンの中で水筒が漏れたことがあり、バックパックのサイドポケットは必要な機能だと思ってます。ここは今回のバックパック探しで譲れないポイントでした。
このバックパックには、両側に大きめのサイドポケットがついてます。
500mlのペットボトルを入れてみる。
すっぽり。
こんなヤツいたらアル中確定だけど、サントリー角の720ml瓶も入れてみる。
すっぽり。
濡れた折りたたみ傘を入れたりするのにも、このサイドポケットは重宝します。
濡れた折りたたみ傘は、ジップロックを持ち歩いていて、それに入れてカバンに入れると濡れなくて良い感じです。
使用レビューは後日じっくり!
全体写真などはネットショップに多数掲載されてますので、細かいところの写真を中心にお送りしました。
マウンテンハードウェアはさすがアウトドアブランドだけあり、登山用バックパックで培った経験が街使いに昇華し、細かい部分で良い具合いに効いています。各所の考えられた仕様に感心しました。
アウトドアブランド、ダテじゃありません。
僕は、今回このバックパック探しするまでアウトドアブランドをあまり興味を持って見ていませんでした。これから自分のモノ探しに確実に食い込んでくるんだろうな、という予感があります。
デジタルデバイス収納と保護の観点から見ると、買ってから気づく「ちょっと惜しいなあ」というポイントもあります。さんざん見てパーフェクトなバックパックには出会えなかったので、どこか妥協はしなきゃなのですが。
残念ポイントのうまい回避方法を探しつつ、これから使い倒してみての使用レビューは、また後日アップしたいと思います。
「ここのポイントを細かく聞きたい」というリクエストありましたら、コメント欄、Twitterなどからお気軽にどうぞ。
3ヶ月近く悩みに悩んで、最終的に選んだマウンテンハードウェアのバックパック「パラディン」。さほど認知度の高いブランドではありませんが、なかなか良く考えて作られており、そして値段も手頃ないいバックパックです。
この購入レビューが、パソコン収納可のバックパックをお探し中の方の参考になりますと、嬉しいです。
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