生協パルシステムのお試しセットを取り寄せてみた
2016/04/27
僕らが子どもの頃の「生協」と言えば、ひとまとめにどかっと商品を運んで来てそれを広場で近所の組合員の人たちで分けて・・・というやり方でしたが、現在は生協のサービスも各家庭へ個別に運ぶ「食材宅配サービス」がメインとなっています。
かれこれ1年以上、食材宅配サービス最強の布陣を模索中の我が家。
関東近郊で展開している生協(コープ)の食材宅配サービスはいくつかあれど、今回、「パルシステム」の資料請求とおためしセットを注文してみたのでその記録。
東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、静岡の1都9県で活動している「パルシステム」
パルシステムってどうなの?
パルシステムのお試しセットって何がくるの?
詳しくレビューしてみます。
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生協の食材宅配サービスを見てみる
そもそも「生協」ってなんだ?
「生協」がどういう組織なのか、ってあまり知られていないのかもしれません。自分も最初はよくわかんなかったので、ちょっとおさらい。
生活協同組合の略「生協」。協同組合を意味する英語「cooperative(コーペラティブ)」を略して「コープ」
生協は、簡単に言うと「コンビニ」みたいな「カテゴリー」だと捉えるとわかりやすいです。コンビニのカテゴリーの中にセブンイレブンやファミリーマートやローソンがあるように、この生協のカテゴリーの中に日本全国約500のそれぞれ独自の法人が存在する。
関東圏なら「コープみらい」や「生活クラブ」「東都生協」「パルシステム」など。
それぞれ「店舗」や「食材宅配サービス」「配食サービス」などを手がけています。
ちなみに生協全体の売上高は2014年度で2兆5,985億円。小売業界ではイオンとセブン&アイ・ホールディングスに次ぐ第3位の売上高を誇っています。ナメてたわ、生協。
生協の宅配サービスは加入時に出資金(1,000円ほど)を支払って組合員になる必要があるのは昔から。これはデポジットだから退会時に返金される。
使っていく上で何かをやったり意識することはほぼありませんが、生協は消費者自らが出資して消費者自身が暮らし向上のために運営する組織(という建前)です。消費生活協同組合法に基づく組織で、営利目的で事業を行ってはならないとされています。
セールストークでよく「儲ける必要がないから安いのだ」と言われますが、正直、生協にずば抜けた安さを感じたことはありません。
参考 日本生活協同組合「生協って?」
生協と食材宅配サービス
生協の現在の主力サービスは「食材宅配サービス」
実際に2014年度の売上も店舗が8,735億円に対して、食材宅配サービスの売上が1兆6,967億円。約2倍の売上規模です。
で、いろんな生協が食材宅配サービス市場でアピール合戦を続けガチンコで殴りあっているのが現状。
しかしながらわたくし、生協を含めたいろんな食材宅配サービスを試行錯誤してみて悟りましたが、「だいたいどこもそんなに変わらん」という結論に至っております。
各社が自分のところが優れていると強調する「身体にいい」「安心・安全」「低農薬・減農薬」「放射能検査を厳しくやってます」は、どこも一定の基準はクリアしている。明らかな差別化ってほぼ難しいサービスレベルで各社横並び状態。
有機野菜農家は限られるので意外と同じ農家の野菜を各社で取り扱っていたりする。加工品は品揃えがどうしても似通ってしまうので差別化はさらに難しい。
じゃあユーザーはどう比較するか。何を決め手にすればいいのか。
直接話を聞いて、ユーザー自らの生活環境に「マッチするか?」「使えるか?」を判断するしかない。直接食べてみて「おいしいか?」「価格は味に見合うか?」を判断するほかない。
そのための、生協パルシステムの「資料請求」と「お試しセット」なのです。
パルシステムに「資料請求」をしてみた
サービスの内容を理解するには、あれこれ調べるより直接話を聞いたほうが早い。
まずパルシステムの「資料請求」をしてみた。
- とある日の昼12時:ネット経由でパルシステムへ資料請求。
- その4時間後の16時:パルシステムから電話あり。自宅への訪問日時を調整。
- 翌日の夕方:パルシステム営業のおばちゃん訪問。
訪問の日時設定は「17時から19時の間」と数時間おきですが「早めに来てもらえると助かります」と言っておいたら17時きっかりに来訪。玄関先で30分くらい話し込んでいった。
カタログと無料サンプルをもらいました。めんつゆと子ども用のジュース。
数千の商品をカタログないしネット上から選んで注文。週に1回の定期便で地域エリアを巡回する日に配達する。日時指定はできずに不在の場合は留め置きで玄関先に置いていく。これは自社便の一般的な食材宅配サービスどこも同じで目新しいところはない。
その他、出資金やサービス概要、残留農薬の少なさや放射能検査など生鮮食品のアピール、添加物の少ないオリジナル加工品の紹介、売れ筋商品の解説などを一通り。
最近は「調理セット」が人気だそう。
野菜などもカット済み、味付けまでぜんぶひとまとめにされており、「どんな料理下手な男性でも失敗しようがない」とのこと。これ、子どもが妊娠中や出産後にあったら良かったのに。いや、あったのを知らなかっただけか。
話を聞く中で、パルシステムの強みとして感じたのは以下の2つのポイント。
- 1回あたりの手数料180円(税込194円)が無料になる「ベイビー&キッズ特典」あり。これで子育て家庭を囲い込み。70歳以上の「シルバー特典」は手数料半額になる。
- 週1回の定期便モデルからの利便性を追求し、2014年より配達日を指定できる「指定便」を開始。これ、定期便を主としてきた生協としては画期的。希望日の3日前までであれば月曜日から金曜日の9時~20時の5つの時間帯から配達時刻を指定可能。2016年3月から東京都全域に拡大。
配達ルートを決めて効率良く配達。週1回注文なので商品の在庫管理も予測が立てやすい。仕入れや人件費のコストの観点から、生協側にとって楽な週1回定期便のビジネスモデルですが、受け取りが難しい共働き家庭の増加で限界に来たのでしょう。すでに使い勝手ではネットスーパーに負けている。
追加でかかるコスト回収目的と推察しますが、残念ながら指定便で注文可能な商品は通常の定期便に比べて少なく、商品の価格もやや高めに設定している。ここは今後の指定便のサービスやエリア拡充に期待したいところです。
僕ら子育て家庭へのアピールは、低農薬・有機野菜や添加物の少ない加工品の「安心・安全」をベースに、他社より一歩リード「子育て家庭向けの手数料割引特典」と「指定便の便利さ」で推す作戦ですね。
生協とはなんぞや?の基本から、取り扱い商品の特徴、はたまた効率的な注文方法まで、検討段階でいろいろイメージするには直接話を聞くのが手っ取り早い。
他の食材宅配サービスと比較する上でも、この30分はムダにならないはずです。
参考 生協の宅配パルシステム
パルシステムの「おためしセット」を取り寄せてみた
生協でお試しセットやっているのって「パルシステム」だけじゃないかな(※当ブログ調べ)
じゃあ、そんなに言うならとりあえず食べてみるかと自腹1,000円を払って「お試しセット」を頼んでみました。
通常の配送はパルシステムの自社便ですが、お試しセットはヤマト運輸が配達。日時指定可能。支払いは「代引き」のみ。送料と代引き手数料はパルシステム持ち。ヤマトの配達員の人に1,000円払うだけです。
冷蔵便で到着。
開けてみる。
内容は以下の通り。
- ポークウィンナー120g:235円
- 産直豚バラ切り落とし170g:343円
- ロースハムスライス65g:235円
- 産直卵少量パック:214円
- 生乳70%の飲むヨーグルト1000ml:237円
- なめらか絹とうふ小分けパック150g×3:160円
- フルーツセット:430円
価格は全部カタログから拾った。フルーツセットはそれぞれのフルーツの価格から算出。
貧乏くさく計算するとお試しセットの中身の合計1,854円。それが送料込みで1,000円でお試しできます。
パルシステムの加工品の添加物は総じて少ない。味もシンプルで良かった。
子どもに食べさせる加工品の添加物が気になるのであれば、パルシステムのプライベートブランドは使い勝手がいいと思います。うちの添加物マニアの妻いわく「加工品はコープデリなど他の生協よりパルシステムのほうが添加物が少ない。安心な商品が多い。ちょっと高いけど」とのこと。
その他、営業のおばちゃんが「お肉がおすすめ」と言っていたのも嘘ではなかった。豚肉独特のくさみがなくいい味だった。
フルーツもおいしかったです。
かといって「驚愕のおいしさ!」「これ食べないと人生損をしている!!」というのは特にない。
カタログを熟読し、お試しセットも食べ、他の食材宅配サービスと比較した上でパルシステムの良さを表現すると、食品の安全品質とおいしさは「そこそこ」担保したうえで価格は高すぎない。そのバランスが良い。
キーワードは「そこそこ」。そこそこお手ごろなものが揃ってる。パルシステムの良いところはここだと思う。
けなす意味では言ってません。褒めてます。
※ しつこい勧誘ありません。お試しセットが届いた2日後に確認の電話があり「検討中です」といったらすぐに引き下がってその後は音沙汰なし。
※ お試しセットは今回我が家が注文した1,000円のセット以外にも、送料無料で500円のセットが3種類あります。
とりあえず話を聞くだけでも勉強になる
離乳食用の商品やレシピ、アレルギー対応の子ども向けのカタログもあります。
子どものことを考え、安心・安全な商品を探しまわる労力を考えれば、生協の食材宅配サービスは便利。子連れでの買い物は重労働ですし、子育て世代を狙った品揃えを充実させてきている食材宅配サービスをうまく活用したいところ。
食材宅配サービスをどこにしようか?生協だとどこがいいんだろう?と検討中の方は、「パルシステム」はとりあえず候補に入れておいたほうがいいと思う。
東京都だけで44万人の会員を抱え、生協の週1回定期宅配の通例をぶち破って時代に合わせた「指定便」という新しい風を吹き込んだ勢いを見逃すわけにはいきません。
焦ったってしょうがない。資料請求をしてじっくり話を聞くことで疑問点もクリアになってより便利さもイメージしやすいし、お試しセットで実際の味も確認できる、楽しめる。
サービスの比較検討の基準を持つことも大切です。お試しセットの自腹はちょっとなあという方は、まずパルシステムの資料請求から始めてみてはいかがでしょうか。
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Comment
パルシステム使っているおうち多いですね!
我が家も、めちゃ愛用してます。
上にも写真ありますが、yumyumという子供向けカタログが、離乳食期~4歳の今まで本当に便利で毎週何かしらオーダーしてます。
サイズも味も安全性も未就学児にピッタリ。
直径10センチのキッズお好み焼きとか、ソースなしで手づかみでワシワシいってます。
確かにスーパーより少し高いのですが、シンプルに焼くだけで美味しいお肉など、やめられません~(笑)
marinさん
いつもコメントありがとうございます。
実際に使われている体験談、参考になります。生協はデリと東都を過去に使っていて、今は止めているのでパルに行くかどうかで検討しました。詳しく聞いたところ、配達日時が直接受け取り希望のうちの生活パターンと合わないのでたぶん使わないまま決着しそうですけど。
またいろいろと教えてください。
いつも楽しく読ませてもらってます。
記事と関係ないのですが、ねむたいさんのブログをバイブルにしてる私から1つだけお願いしたいことがあります。
ブログ全文検索機能をつけてほしいです!
もしかしたらPC版にはあるのかもしれませんが…
どうぞご検討のほど、よろしくお願いいたします。
あかりさん
いつも読んでいただいてありがとうございます。バイブルだなんて大変恐縮です。
読みにくいブログでほんとすみません。当ブログの記事カテゴリがぐちゃぐちゃなのも(URLにカテゴリ名を含んでしまっておりカテゴリ構成をもはや変えられないという致命的な状況でかなり苦しいのです)、ブログ内検索もやりにくいのもなんとかせなあかんとは思っているのですが自分に技術がなくどうにもならないのが現状でございます。ごめんなさい。
さてブログ内のキーワード検索機能は、ブログの標準機能ですでにあってそれが「非常にわかりにくい場所」にあります。たぶん管理人の僕しかわからないです。って偉そうに言うことでもないのですが。
スマホの画面ですと
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って順番で4のところにあります。
後ろの壁紙と同化してまずわからないですよね。ほんとすみません。使う人いないだろうと思って目立たすとかそういうのやってませんでした。ブログ内のキーワード検索はきちんと動きますのでこんなのでもしよろしかったらお使いください。
もうちょっと読みやすいブログになるよう改善に向け努力は致します。今後とも温かい目で見守っていただけますと幸いです。宜しくお願い申し上げます。
お返事ありがとうございます。
検索バー見つけました!隠しアイテム見つけたみたいで感動です笑
あかりさん
ご丁寧にありがとうございます。なんかすみません、こういうリアクションは大変ありがたいのでまたご要望ありましたらいつでもおっしゃってください。