らでぃっしゅぼーやの定期購入ぱれっと自腹レビュー

朝、仕事に出かける際に玄関先で妻が聞いてきました。

妻：「らでぃっしゅぼーや（の定期コース）、注文していい？」

僕：「おう、（お試しコースを）やってみたら。任せた」

相変わらず夫婦のコミュニケーションがズレております。

で、晴れて（？）食材宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」の定期コース「ぱれっと」が我が家に届き始めました。

どんなスタイルで届くの？ どんな内容で届くの？ 梱包状態は？ サービスは？ 味は？

4週分、全部まとめて徹底的にレビューします。長いです。

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らでぃっしゅぼーやの定期宅配サービスの基本

らでぃっしゅぼーやとは？

軽くおさらいしておきます。

有機・低農薬・無農薬野菜を中心とした食材宅配の「らでぃっしゅぼーや」

野菜宅配の御三家「らでぃっしゅぼーや」「オイシックス」「大地宅配（旧：大地を守る会）」の一角を担っています。

だいたいの年間売上高が、らでっしゅ220億円、オイシックス159億円、大地が134億円くらいなので、一番大きい。

前身の会社は1988年創業。その後、2000年にらでぃっしゅぼーや株式会社となり、会社がかなりの紆余曲折であちこちに売り渡され、2012年からはNTTドコモの傘下に。大地宅配の人いわく「会社が売り物にされてしょっちゅう変わるからコンセプトがぶれぶれ」

元は大地宅配が野菜をらでぃっしゅに卸していて、そこから袂を分かち合ったとのこと。

参考　らでぃっしゅぼーや

定期宅配コースは大きく2種類

ネットスーパー使いの個別の注文も出来ますが、定期宅配コースが便利でお得。送料が無料ないし安くなったりと優遇されます。

好きな配送ペースを指定でき、コースの変更やお休みも柔軟に対応可能です。

細かい説明は公式サイトにあるので省きますが

1. 野菜・果物に肉や魚、惣菜など加工品がセットになった「らでぃっしゅクラブ」
2. 季節の野菜の詰め合わせセット「ぱれっとコース」

という2種類の定期コースがあり、それぞれ内容や量によってプランがさらに細かく分かれます。

そして

1. らでぃっしゅぼーやの専用車での配送（エリア内の場合）
2. ヤマト運輸を使った配送

の配送方法と購入料金によって、配送料が変わる仕組みです。ついでに冷蔵・冷凍品を頼むと手数料もかかります。条件分岐が多くて、かなりややこしいです。

とりあえずやってみないとわからない。

使ってみよう！食べてみよう！と、我が家は（正確には妻が勝手に）季節の野菜詰め合わせセット「ぱれっと」を選択。らでぃっしゅ専用車の配送エリア内である東京在住のため、専用車での配送（配送料0円）でお願いしてみました。

3月の3週目と4週目、4月の2週目と4週目の計4回取ってみたので、内容をご紹介します。

らでぃっしゅぼーやの定期コース「ぱれっと」の内容

3月第3週：ぱれっと7選プチ＋卵

我が家は「留め置き」が死んでも嫌だったので、手渡しで受け取る前提で食材宅配会社選びを進めました。

「留め置き」とは、ユーザーの不在時に箱をバンドなどで固定して中を開けられないような形で玄関先に注文した食材を放置する、食材宅配会社各社みんな平気でやるあれです。トラブルとかないんですかね。

セキュリティ万全のお家ならまだしも、食べ物を、ましてや子どもに食べさせる生鮮食品を人目のつく場所に置きっぱなしという性善説に基づいたやり方がどうも解せません。日本って平和です。

なので、らでぃっしゅぼーやに申し込む前に「うちは配達コースの中で何曜日のだいたい何時に届けるよう組み込まれているのか？」を問い合わせて確認。その時間に確実に在宅できると確証を取ってから申し込みました。

らでぃっしゅぼーや専用車による、感じの良い配達員が届けてくれ、箱はビニールバンドで留めた形で手渡されます。

3月の3週目に頼んだのは、ぱれっと「7選プチ＋たまご」のセット。

「プチ」とは野菜のサイズや個数を少なめに設定したコースのこと。その分、お値段もちょっと手頃です。

内容物は以下の通り。

「プチ」なので、白菜が半割です。どういう状況でカットされたのかわからない野菜って、あんまり好きじゃなかったりします。

質と味重視なのでしょう。野菜の見た目がそんなにいいものという印象はありません。

「定期コースって本当にお得なのだろうか？」と疑り深いので、手元に来た野菜の個数と重量をすべて計測し、らでぃっしゅぼーやの3月第3週時点のカタログから同等品を抽出して価格を比較してみました。

カタログ価格だと総額2,750円＋ご都合便送料1,000円。今回コースで支払った金額が2,266円＋送料0円。コースを選択すると、野菜だけだと484円安く、送料も考えると1,484円お得です。

野菜の詳細、生産地などは、同梱のチラシで確認できます。

無農薬、減農薬といった農薬の使用状況も確認可。

もちろん放射性物質の検査もきちんと受けたものです。

野菜の味はやはりスーパーのものとは違い、濃い。おいしい。まあ高いだけはあります。

個人的に、ブロッコリー嫌いなのにこのブロッコリーなら食べられたのと、独特な苦味・えぐみが一切ない春菊には驚きました。

やたらとらでぃっしゅ一押しのたまごは、いたって普通の味でした。

3月第4週：ぱれっと7選プチ＋果物

2回目はどんな果物が来るのか興味があったので、ぱれっと7選プチ＋果物のコースを注文。

3月第4週時点のカタログ価格と比較。

カタログ価格だと総額2,544円＋ご都合便送料1,000円。今回のコースで支払ったのが2,376円＋送料0円。野菜だけだと168円、送料も含めると1,168円、コースを選択したほうが安上がりです。

内容は、まさかの春菊2週連続。旬だとこういうパターンもあるのか、と。

果物はみかんの「はるか」という品種とキウイ。「別に果物はらでぃっしゅぼーやで注文しなくてもいいのかも」というのが、我が家の結論です。

それから、毎週あって不満だったポイントをひとつ。同梱の内容説明チラシに記載の野菜の産地が、複数の場所にわたる場合があります。

複数の産地は別に構いませんし、野菜のパッケージに産地が書いてあればそれと照らしあわせて確認が取れます。

問題は、届いた野菜が「どこ産」と何も書いていないサラのままの状態の場合。例えばこの週だと「れんこん」の2箇所の産地がチラシには書いてあります。うちに来たれんこんには何も書かれていないので、どの産地か、誰が作ったのか、特定できません。2箇所のうちどちらかなのはわかるけど、モヤモヤします。

この産地が複数箇所で日本全国にバラけた上に特定できないとなると、モヤモヤ度マックスです。そういう野菜が、セットの中に毎週いくつかあります。産地にこだわる人には、困るやり方です。

4月第2週：ぱれっと7選

ぱれっとの「7選プチ」からプチなしの「7選普通」に変更。これで個数や重量が増えます。

4月第2週時点でのカタログ価格と比較。

カタログ価格だと総額1,927円＋送料。今回のコースで支払ったのが2,365円＋送料0円。コースを選択した場合、野菜だけのなら438円高いけど、別途送料を考えると562円安い計算になります。

やはり葉物の野菜がおいしい。特にほうれん草のえぐみがなく甘かったのが印象に残っています。

4月第4週：ぱれっと7選

引き続き、ぱれっと7選を継続。

このセットが届いた日、家に帰ったら妻がプンプン怒っていた。原因はこいつ。

「忙しいから食材宅配頼んでいるのに、なんでタケノコを2時間も下茹でしないといけないの！」

しかも「タケノコを入れたから、今週は1種類減りまして、7選コースなのに6種類しか野菜が入っていません」ときた。なんだそりゃ。

最初に説明した、らでぃっしゅぼーやの定期コース2種類のうち、「らでぃっしゅクラブ」ならユーザーによる事前の内容の変更は可能なのですが、「ぱれっと」の内容は変更不可です。らでぃっしゅの仰せのままに。

いちおう、今週のチラシに「来週の内容」の予告は載る。

でもお届け間隔を「隔週」にしたら意味はない。

サイト上で確認するしかないのですが、ギリギリまで何が来るかの確定情報が来ません。こんなどえらい変化球来るなんて知らなかったので、いちいちチェックしてませんでした。

タケノコ以上のものを思いつかないですが、もしかしたら処理しきれない野菜が来る可能性もあります。何が来てもウエルカムの心構えで注文しろってことですね。旬の野菜を届けてくれるのはいいけど、タケノコそのままには参ったよ。しかも手間かかるのに野菜2品分の金額って・・・。

どうでもいい話ですけど、うちの父親がタケノコ採りが好きで、毎年収穫して下茹でまでやって田舎からたんまり送ってくれるんです。だから食い飽きるほどタケノコ食べたその後に、らでぃっしゅがタケノコそのままどーん！ってのも我が家としては最悪なタイミングでした。

恒例の4月第4週時点のカタログ価格との比較です。

カタログ価格だと総額2,303円＋ご都合便送料1,000円。今回のコースで支払ったのが2,365円＋送料0円。野菜だけの比較なら62円高く、別途送料を考えると938円ほどコースのほうがお得です。

タケノコの一件で、他の野菜の味の記憶は飛んでしまいました。

妻が「なんかもう、らでぃっしゅは止めよう」と言うで、らでぃっしゅぼーやはここで一旦休止です。タケノコが妻の機嫌を損ねました。

梱包やその他の気になったポイント

野菜が入って届けられる箱は、次回配達時に回収されます。配達の人に確認したところ、箱を使い回ししているんだかしていないんだか、そのへんむにゃむにゃとはっきり明言しませんでした。使い回しているんでしょう。

1週目にトマトが入っていた小箱も最初からベコベコでしたし。これも回収していったので使い回しでしょうか。セットにはなかった乾燥したみかんの皮のようなものが箱の中にこびりついてました。うーむ。

気になる人は気になるポイントかと思いますのでお伝えしておきます。

野菜の梱包は、らでぃっしゅぼーやの自社配送便の場合、クッション材などは使わず必要最低限の区分けのみです。里芋、人参など土の中の野菜もそのままごろっと入っているわけですが。

あと、今回、留め置きはしなかったのでどういう形で家の前に放置されるかはわかりませんが、保冷が必要な商品はこんな感じで発泡スチロール製の箱に詰められて届けられます。

蓋を開けると大きい保冷剤。

保冷剤を取り除くと、こういう形で商品がおさめられています。

上で紹介した野菜の定期コース「ぱれっと」以外にも、加工品などもいくつか買って試してみました。

値段はちょっとお高めですが、いろいろ買った中で我が家のおすすめは

• 丹沢皮なしノンスパイスウインナー
• ラディッシュ低温殺菌牛乳
• まるゆき信州味噌

です。お味噌、おいしいです。

他の食材宅配サービスより、らでぃっしゅぼーやの加工品は探すとけっこういいものがあるイメージです。「加工品は大地宅配よりらでぃっしゅのほうがいい」と妻が言ってます。

まとめ：比較検討の候補に入れる価値あり

厳しい基準を突破した有機・無農薬・低農薬野菜で、放射性物質検査も行われており、子どもにも安心して食べさせられる「らでぃっしゅぼーや」の野菜。

実際に味もおいしいですし、併せて加工品もきちんと選べばいいもの売ってます。

僕が住んでいるのは東京で、安心・安全なものをお店で買おうと思えば買える環境ではありますが、それには時間と労力をかけてあちこちの店を回らねばならず、一定レベルの商品の買い物をひとつのお店で全て完結できるのは魅力的に感じます。

注文もネットに慣れていれば、定期コースに追加注文などの操作は全く問題なし。注文の変更は、1回注文しても締め切りまでは何度でも変更可能です。

らぃでっしゅの自社配送便の配達の方も、愛想良く、不満はありません。

サービスセンターにも電話したけど、すぐに繋がって対応も良く、ストレスは感じませんでした。

余談ですが、ぱれっとコースをお休みすると、次週のためのカタログだけを配達員が持って来ます。「クルーの立ち寄り不要」をチェックする欄がOCR（紙注文）にはありますが、ネット注文にはない。サービスセンターに電話して「立ち寄り不要です」と伝えないといけないのです。なので電話しました。これから定期コースをやろうとしている方にお伝えしておきます。

以上、細かい不満はレビューに漏れなく書きましたが、手の出ないべらぼうな価格ではありませんし、総じて価格に見合ったサービスと商品の品質だと感じています。

あとは「どの定期コースを選んで、どう使いこなすか」が悩ましいところ。

上で計算してきた通り、定期コースだと送料が優遇されるので結果的にお得です。特に「ぱれっと」をやっていれば、その他のモノを買っても一番送料が安く、買い物がしやすくなります。

らでぃっしゅぼーや専用車とヤマト便のどちらを使うか、また買った商品によって冷蔵・冷凍手数料がかかってくるので一概には言えませんが、下手に「らでぃっしゅクラブ」の中身の加工品をカスタマイズするよりは、「ぱれっと」の野菜セットをひとつ買って、そこに加工品をまとめてつける買い方が送料を抑えるベストの方法なのかなと思います。

食材宅配やっていく中で、その家の求める野菜、欲しい食品のパターンが見えてくるはずなので、コース変更を随時やりながら軌道修正していくのが賢いやり方かと。

定期コースは、必ずしもカタログ商品の寄せ集めているわけではなく、カタログに載っていない商品も入っています。旬の食材と「こんなものもあるんだね」というらでぃっしゅぼーやから食卓への提案を楽しめるのが、定期コースのいいところです。タケノコそのままはいらないけどね。

ユーザーと合う、合わないがあるのが食材宅配サービス。こればっかりは使ってみないとわからないところも多いです。

実際に使ってみて「きちんとしている」し、巷で評価されているのは確かだと感じた「らでぃっしゅぼーや」の野菜とサービス。食材宅配サービスの利用を考えているのであれば、候補として検討する価値は十分にあります。

今なら資料請求で「野菜のお試しサンプル」もらえます。

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