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家庭用シュレッダーは静かさが一番。コクヨKPS-X80をおすすめしてみる。

      2017/04/27

コクヨの省スペースシュレッダーKPS-X80の使用レビュー

仕事の持ち帰り資料の処分に困り、自宅用に電動シュレッダーを購入したのが2006年のこと。

GBCというブランドのSOHO(小規模オフィス)向け、バリバリの業務モデル。最近あんまり聞かないですね、ソーホー。

このシュレッダー、本当によく働きました。丈夫も丈夫、切れ味は落ちたものの油を一度もさすこともなくノーメンテナンスで10年以上フル稼働。今も現役。

しかしながら、でかくて場所を取る。細断が遅い。音がうるさい。

あれからだいぶ時が経過し、家庭向けに、省スペースかつ動作音が静かなシュレッダーがたくさん出てきています。

ダイレクトメール、ネット通販の配達伝票、幼稚園のお手紙などなど、個人情報満載の紙ゴミが次から次へと湧き出る我が家。もはや電動シュレッダーは必需品。

あれこれ比較検討し、ヨドバシカメラ店頭で実機を片っ端から見まくって、コクヨ(KOKUYO)のシュレッダーKPS-X80を購入しました。

今回は、家庭用シュレッダーを検討中の方に向け、コクヨのシュレッダーKPS-X80を1ヶ月使い倒してみたレビューを書いてみます。家庭用ならこれで十分なんじゃないかな。

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シュレッダーの検討過程

※「裁断」と「細断」、漢字はどちらが使うのが正しいのか意味を調べたのですが、どちらでも良さそう。よりシュレッダーっぽい「細断」を採用します。

実際のコクヨのシュレッダーの使用感などレビューを読みたい方は、ここ、読み飛ばしてください。

まず最初に、今回のシュレッダー購入に至るまでの検討過程を残しておきます。

 

手動シュレッダーなんてかったるい

郵便物の住所部分などに対して上からスタンプを押して消すやつ(例:ケシポン)。1枚1枚押すなんて、かったるくてやってらんない。

シュレッダーのハサミタイプ。かったるくてやってらんない。

手動シュレッダー。かったるくてやってらんない。

ちまちま週に一度くらいならいいかもしれませんが、電動シュレッダーの便利さに慣れてしまうとこれらの選択肢はなくなります。

 

溶解サービスもあるよ

ヤマト運輸の「機密文書リサイクルサービス」も検討しました。

機密文書を入れた箱を溶解工場までヤマトが運び、箱ごと溶かして、溶解証明書を発行してくれるサービスです。

一番小さい箱で処分費用が1,847円。A4サイズが5,000枚入る。

そもそも個人は契約できない企業向けのサービスですが、「個人で自宅で仕事をしている」と言い張れば個人宅でも契約できる雰囲気。

とはいえ、ヤマトの営業所に詳細を聞きに行ったらヤマトと契約が必要で契約書類あれこれが面倒なのと、幼稚園のお手紙をわざわざ溶解サービス使って溶かすのも大げさだし、さっさと葬りたい書類が箱いっぱい5,000枚溜まるまで家に置きっぱなしってどうなのよ?となり、採用を見送りました。

 

シュレッダーに何を求めるか?

で、「やっぱり電動シュレッダー2号機を購入しよう!」となります。

電動シュレッダーは、「場所を取る」「音がうるさい」のが難点です。

なので「小型」「音の小ささ」が、今回の我が家の買い替えテーマ。

ヨドバシカメラの店頭でいろいろ見比べ、実際に細断もさせてもらったのですが、「騒々しい店頭だとシュレッダー細断音の大小がいまいちわからない」というオチに。その中でも今回購入したKPS-X80は、静かめに感じた。

いろんな機種を見比べたところ

  • 複数枚を一度に入れられる処理能力。
  • ホチキスをいちいち外さずともそのまま細断。
  • 紙の飲み込みと細断の処理スピード。
  • 細断後の紙の細かさでセキュリティ度アップ。
  • 紙以外にもプラスチックカードやCD・DVDの細断が可。
  • モーターが加熱するので稼働時間制限があり、連続稼働時間の長さ。
  • 細断した紙を何度も捨てるのが面倒なので受けのゴミ箱の容量。

このあたりで価格が数千円から数万円までピンキリになります。処理能力を求めれば、当然、価格はハネ上がる。

同時処理枚数の制限がどのシュレッダーにもあるため(一気に入れると詰まる)、大量の処理を行う時にシュレッダーに手差しで紙を投入する時間ってけっこう無駄です。

どさっと束の紙を積み重ねておき、勝手に取り込んで細断してくれるシュレッダーも存在します。ここまでくると完全に業務用。

そういった付加機能をどこまで求めるか。それぞれのユーザーの使用環境によって異なります。

我が家の場合、そんなに連続で長時間使うわけでもないですし、一度にA4サイズが4~5枚入ればいいし、手差しで問題ない。

そこそこのサイズに細断されれば良く、プラスチックカードはハサミを入れるし、DVDの裁断なんて手でバキってやるのでシュレッダーいらない。だから紙専用でいい。機能に多くは求めない。

最初から求めているのは「省スペース」と「音の小ささ」。ここは貫き通しました。

そして予算との兼ね合いから、コクヨのKPS-X80を一番の候補に。

最終的に購入とあいなりました。

 

家庭用コクヨのシュレッダーの使い勝手レビュー

このKPS-X80。コクヨが出しているシュレッダーの中での位置付けとしては、小規模オフィス向けでデスクサイドに置き、1~5人が使うのを想定しているモデルのようです。

では1ヶ月、じゃんじゃんシュレッダーにかけてみて使い勝手はどうか。

 

箱と付属品を確認してみよう

コクヨのシュレッダーKPS-X80パッケージ

Amazonで注文し、そのまま外包装なしの箱のまま自宅へ届きました。

なぜか箱の蓋が破けてる。返品されたやつか?と疑いながら開封。

コクヨのシュレッダーKPS-X80パッケージ.1

中身は問題なさそう。

シュレッダーKPS-X80を開封 (2)

シュレッダーKPS-X80を開封 (1)

シュレッダー本体をいろいろひっくり返して写真撮影をしていたら、細断された紙くずがパラパラと散らばり。

「やっぱり返品されたシュレッダーか!」と思ったら、検品時にきちんと動くかテストをしてその時に出た紙くずが残っているそう。

コクヨのシュレッダーKPS-X80はテスト用のゴミが紛れ込んでいる

付属品は、本体と説明書兼保証書、そしてメンテナンスシート。

刃の切れが悪くなった場合、このシートをシュレッダーにかけるとシートに内包された潤滑油が刃に行き渡って復活、という仕組みだそうです。

コクヨのシュレッダーKPS-X80本体と説明書

メンテナンスシートは別売りでも売ってます。

 

大きさを確認する

シュレッダーの全体を確認しておきます。

前。

コクヨの省スペースシュレッダーKPS-X80の大きさ. (3)

後ろ。

コクヨの省スペースシュレッダーKPS-X80の大きさ. (4)

横。

コクヨの省スペースシュレッダーKPS-X80の大きさ. (2)

底。

ゴム足が四隅にあり、振動を吸収して動きにくくなっています。

コクヨの省スペースシュレッダーKPS-X80の大きさ. (1)

サイズは正面から見て、幅17.0cm ✕ 高さ30.6cm ✕ 奥行33.0cm。

と言われてもよくわかんないと思うので、ティッシュの箱と一緒に写真を撮ってみた。

正面。

コクヨの家庭用シュレッダーKPS-X80の大きさ比較 (1)

横。

コクヨの家庭用シュレッダーKPS-X80の大きさ比較 (2)

コクヨの家庭用シュレッダーKPS-X80の大きさ比較 (3)

こんなサイズ感です。かなりコンパクト。

 

安全対策をチェック

シュレッダーの投入口は、ボタンを押しながらスライドしないと開きません。

閉まっている状態。

コクヨの省スペースシュレッダーKPS-X80は安全

ボタンを押してスライド。

コクヨの省スペースシュレッダーKPS-X80は安全 (1)

子どもが指を突っ込んだりしないための安全対策です。

このスライド方式、うちの5歳の息子に何の説明もせず「開けてみて」と依頼したところ、10分ほど格闘していましたが結局開けられずに断念していました。

コクヨのシュレッダーKPS-X80の注意書き

いちおう、子どもがすんなり開けられない仕組みにはなっています。「ボタンを押しながらスライド」のやり方を見られてしまったらダメですけど。

 

細断サイズを見てみよう

新聞を細断してみました。

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ (5)

1回あたり、最大A4コピー用紙5枚まで一気にシュレッダーにかけられます。

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ (4)

細断されたクズの寸法は「4ミリ✕40ミリ」

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ (6)

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ (7)

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ (8)

この細断サイズだと文字の大きさによっては読めてしまいます。

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ (2)

4ミリ✕40ミリの細断サイズが嫌なら、もっと小さく(3ミリ✕25ミリなど)カットする上位機種を選ぶことになります。が、そのかわりシュレッダーの値段が高くなります。

紙の投入方向を横にすれば解決する場合もあります。新聞を横にしてシュレッダーをかけてみた。

二度手間ですが、重要部分をスタンプで消すケシポンなどをやってからシュレッダーにかければ完璧です。

また、我が家の10年選手の業務用シュレッダーと比べると、今回購入したコクヨのシュレッダーは半分以下の細断サイズになってます。

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ比較

昔の機種に比べたらかなり細かくカットしてくれます。個人的にはこのくらいでまあ良しです。

すべての文字が読めなくなるまで細かく細断してくれればいいですが、それはなかなか難しい。なので、我が家では細断クズの上から生ゴミを入れて、燃えるゴミで捨ててます。水分をよく吸ってくれるので一石二鳥。

執念深いストーカーに追いかけられたり、警察やマルサの捜査対象になっていないかぎり、生ゴミまみれの細断クズを復旧しようとする酔狂な人はいないと思うので、これで個人情報は守られると思ってます。たぶんね。

 

音は静か、そして処理が速い

スイッチを入れるとランプが光ります。

コクヨのシュレッダーKPS-X80のランプ

動作音がうるさいか静かかは、感じ方が人それぞれ違うのでなんともですが。

動作音は53デシベルだとカタログに書いてあります。50デシベルが「静かな事務所」、60デシベルが「静かな乗用車」なのでその中間。うーん、わかりにくい。

今の最新式の洗濯機の動作音がだいたい50~60デシベルくらいです。よけいわかりにくいか。

10年前の機種は子どもが寝ている部屋の横で夜中にシュレッダーをかけるのはしのばれましたが、新しいシュレッダーは平気。けっこう静かです。子どもが寝てるのにシュレッダーするんじゃねえよというツッコミごもっとも。

そして処理速度が速い。

以前の機種はA4コピー用紙1枚にガガアアアアアアアアと「13秒」かかっていたのが、このコクヨはウイイイーンと「7秒」です。

連続使用可能時間は「約10分」。安いモデルは、価格を安くするためにモーターや刃の耐久性が低い。長時間連続で使うと熱で壊れます。

1ヶ月使ってみて、こまめに細断すれば10分以上まとめて大量の書類をシュレッダーにかけるようなこともなく、特に連続使用時間10分で問題なしです。

唯一、省スペース設計なのでゴミ箱の容量が小さいのが気にかかります。容量8リットル。

ゴミ箱は手前へ引き出すタイプです。

コクヨのシュレッダーKPS-X80のゴミ捨て2

コクヨのシュレッダーKPS-X80のゴミ捨て

コクヨのシュレッダーKPS-X80の裁断サイズ (1)

ふさふさした紙なのでかさばってすぐにいっぱいになる。上から押し込むか、押し込むなら捨てたほうが早いけどゴミ箱6分目くらいでこまめに捨てないと、引き出した時にゴミの山がひっかかってそこらじゅうに細断クズが飛び散ります。

コクヨのシュレッダーKPS-X80はあふれる

まあ、横着せずにちょいちょい捨てればいいだけの話ではあります。

 

さいごにまとめ

コクヨのシュレッダーKPS-X80の注意書き (2)

「子ども使用禁止」「手を入れるな」「衣類巻き込み注意」「髪の毛巻き込み注意」などなど、警告や注意書きだらけで大変ですね。商品自体のデザインをしてる人はどう思っているんだろう。

シュレッダーは家庭用から業務用まで幅広く、ユーザーが何を求めるかで当然、答えが異なってきます。

  • 音が静か。
  • コンパクトサイズ。
  • 紙だけ細断できればいい。
  • ほどほどの細断サイズ。
  • ほどほどの処理能力。
  • 価格が見合っており、コストパフォーマンスもいい。

このへんで落とし所を探ったところ、コクヨのシュレッダーKPS-X80が良いという結論になりました。実際に使ってみて、特に不満はありません。

あと気になるのは耐久性ですが、このあたりはまた使いながら気付いたことがあれば追記してまいります。

「上を求めればキリがないけど、そこそこバランスの良い家庭用シュレッダーで何かいいのないかな?」

自分と同じような目的でシュレッダーを探している方には、コクヨのKPS-X80をおすすめいたします。はい。

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