子供に飴を食べさせて大丈夫なのはいつからか?
2015/09/14
うちの4歳の息子には、生まれてからまだ一度も飴を食べさせてません。理由は単純。「飲み込んだら危ないから」
ここで言う「飴」とは、棒付きあめでなく、まるい飴玉のことです。棒付きあめも食べさせてないですけど。
商店街の顔見知りのお店で買えばおばちゃんがレジでいつも飴玉を息子にくれる。町内会のお祭りでも飴をたくさんもらってきた。子どもが何かと飴をもらう機会は多い。
「これはお兄ちゃんになってから食べるものだからね」と全て回収していますが、漠然と禁止しているだけで「何歳からOK」とは厳密に決めていません。
はて、何歳になったら飴は大丈夫なのだろうか?
そう思っていたところに的確なツイートがTwitterのタイムラインに流れてきた。シェアがてら、我が家の結論をここにまとめておきます。
Photo: Candy by Sebastien Wiertz
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あめは何歳から食べても大丈夫なのか?
よその家はいつからあめを解禁しているのか?
Photo: Kid in a Candy Store by rumpleteaser
上に兄弟がいて飴を食べる習慣があれば、下の子だけ止めるというのは難しい。
大阪のおばちゃんはみんなあめちゃんを持ち歩いているので(これ都市伝説じゃないホントの話)、大阪の子は飴に触れる機会が多い。かもしれない。
チョコレート、駄菓子、飴など、甘いものに関してはそれぞれの家庭環境に依存してしまうところがあるものです。
よその家はいつから飴を解禁しているのか? 調べてみたところこんなアンケート結果がありました。
項目に「3歳半~4歳」がなく、回答数16という中途半端なアンケートながらも、2歳未満で飴玉を我が子へ与える人が多い事実にはちょっと驚いた。
その他も、ネット上での同様の質問に対する回答は各家庭それぞれ。2歳、3歳、4歳、5歳とみんな対応がまちまちです。
プロの意見を聞いてみよう
プロは子どもに飴を与える適正年齢をどう考えているのか?
小児科医や歯科医の意見を調べてみました。そしてわかったことは、「みんな、明確にはっきり言わない」
質問:あめやチョコなどの廿いおやつは何歳からあげていいの?
回答:年齢は決まっていませんが、時間と量を決めてあげましょう。3歳頃まではちょっと控えめにして下さい。
引用 東京都東村山市歯科医師会「子育てとむし歯に関する質問」
「明確な基準や指針がない」のが現状です。あと、何かあった時の責任を負いたくないという心理をうっすらと感じなくもない。
ただ、だいたいの小児科医や歯科医は「3歳くらいまではやめといたほうがいいんじゃない?」というニュアンスを含んだ発言をしている傾向が見られます。
そんな中、小児救命救急・集中治療専門医の方の、一歩踏み込んだ非常にわかりやすく的確なツイートを目にしたのでここに引用します。
アメによる幼児の窒息、心停止の患者さんを看取りました。やりきれない思いで一杯です。何才以下にはアメを与えてはいけないか、明確な決まりはないですが、米国小児科学会は4歳未満はリスクが高いという見解。何才以上なら絶対安全というラインは引けませんが、4−5歳になるまでは避けて下さい。
— 植田育也 Ikuya Ueta (@Ikuya_Ueta) 2014, 4月 30
このツイートを受けて妻と話し合った結果、我が家は「飴は5歳になったらOK」にしようと決めました。
5歳になっても絶対に安全だとは言い切れないというのはわかっていますが、子どもの成長や食の経験という部分も含めタイミングを見極めながらステップアップしていけたらと思ってます。
別に息子が食べたがらなければ、無理に食べさすものでもないし、子どもの食育は飴を使わずとも十分できるのでこのまましらばっくれます。
喉に詰まらせた時の応急処置方法を再確認する
いい機会なので、子どもが喉にものを詰まらせた時の応急処置の方法を再確認してみます。
実はここで応急処置方法をがっつりまとめたんだけど「これ、うちのブログの仕事か?」と首をかしげてしまったので、かなり削った。ご存知の方は読み飛ばしてください。
いろいろ調べたのですが、ケイ・オプティコムが運営するeo健康というサイトが簡潔にまとめてあり、すごくわかりやすかった。
参考 eo健康「応急処置を知ろう~のどに物が詰まった(子ども編)」
これ、一読しておいたほうがいいです。
乳幼児が詰まらせやすい食べ物とは
Photo: anyons of popcorn by Len Matthews
まず今回の飴にかぎらず
- ナッツ類や豆類、ポップコーン、ぶどうやプチトマトなど粒状のもの
- 餅やちくわ、パンといった粘着性のあるもの
- たくあんや生野菜スティック、おせんべいなど硬いもの
といった「粒状」「粘着」「硬い」ものは、乳幼児ののどに詰まりやすいので注意。
窒息事故を回避するためには、「車や飛行機の中では食べさせない」「寝ながら、歩きながら、遊びながら食べさせない」「年長の子どもが与えるのに注意する」など、親がきちんと見守らねばなりません。
応急処置の方法(超ざっくり)
もし喉に詰めてしまった場合の応急処置は、意識がある場合は「背部叩打法(はいぶこうだほう)」か「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」で喉につまったものを取り出します。
一番にやるべき背部叩打法のやり方だけおさらいしておくと
- 抱きかかえるか太ももの上に乗せる。頭が身体より下になるようにする。
- 肩甲骨と肩甲骨の間を力強く5回叩く。
- 異物が口の中に出てきたかチェック。
画像をお借りします。
乳児の背部叩打法
幼児の背部叩打法
ハイムリック法(腹部突き上げ法)
乳児へのハイムリック法(内蔵を損傷する可能性あり)、意識がない場合のハイムリック法(胃から逆流したものが気道に入る可能性あり)はやってはいけない。
あと、口の奥の異物はかえって押し込んでしまうので、無理に指をつっこまない。
以上は「意識のある場合」です。意識がない場合は119番通報より先に「心肺蘇生法」を行う。自動車教習所で習った「人工呼吸」と「胸骨圧迫」ですね。
【追記】
コメント欄から補足いただいたのですが、心肺蘇生法は、乳児と幼児でやり方が違います。ここではざっと流した紹介で済ませてしまってますけど、正しいやり方は各自ご確認をお願いします。
参考 日本救急医学会「小児・乳児の心肺蘇生」/福岡市消防局「小児、乳児の心肺蘇生法」
【追記おしまい】
このあたりが最低限押さえておくべきポイントかと。
参考・引用 eo健康「背部叩打法」「ハイムリック法(腹部突き上げ法)」「心肺蘇生法」
昔も練習した覚えがあるけど、改めて息子を使って実際にこれらの応急処置を練習しときました。遊びかと勘違いしてキャッキャと快く協力してくれた。
こんな応急処置、出番がないことが一番ですが、何かあった時に慌てないように一度練習しておいたほうがいいかもしませんね。
結論:あめは4~5歳になるまでは避ける
飴にかぎらず、喉に何かをつめてしまい窒息で亡くなる乳幼児が毎年一定数いるのは事実です。
別に飴を食べなくても死にません。極論を言うと、飴を食べたら少しでも死ぬリスクが発生するのであれば食べさせないに越したことはない。
過保護発想かもしれませんし、いろいろな意見がある部分でしょうけど、全ては親の判断と責任下の問題です。
「飴は4歳~5歳になるまで避ける」
「子どもに飴はいつから与えていいの?」と悩む、僕と同じようなパパママの判断基準の参考になりましたら幸いです。
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Comment
こんにちは。
うちこ息子は2歳半なのですが、
この夏飴デビューしてしまいました。
友人とその子供たち(2歳3人と0歳)と集まった際、一人の子が自分のリュックから配ってくれ、他の2歳もデビュー済みだった為、受け取ってしまいました。
飴は、不二家の棒付きのもので即飲み込める物ではなかったのと、食べ慣れないため、少し舐めて大事に持っていたので、遊ぶ間お母さん預かっとくね、と回収。
でも、他の子どもたちが普段から飴を食べているようなのと、バリバリ噛んでいた子もいたので歯が心配になりました。。
その後、息子は飴を回収されたことを思い出し、帰りの車でも大事に持っていて、そのままドリンクホルダーに保管したため、ベタベタになってそれ以上食べることはなかったのですが、やっぱり年上のいとこがいて飴やチョコレートを食べていたりすると、食べ始める時期も早くなるようです。
ちやさん
いつもコメントどうもありがとうございます。
たしかにおっしゃるとおり、上の子がいたり親戚で年上の子がいたりする環境だと早めのデビューとなってしまうのでしょうね。
本文でも書きましたが、あくまで4歳5歳くらいまではリスクが高いというひとつの例を提示したまでで、すべては親のさじ加減ひとつ。早かろうが遅かろうが親がきちんとコントロールできて納得しているのであればそれで良いと思っています。
我が家の上の子は4歳になってからデビューしました。
うちも不二家の棒付きのものがお初でした。
棒付きの飴以外はまだ食べさせていません。
初めて食べたときはペロペロの仕方がわからず
少し食べたら、もういらん、となりましたが
TSUTAYAさんで飴をくれるので
行くたびにもらい、食べたがり、を繰り返すうち、食べられるようになってしまいましたてん。
虫歯の心配があるので飴やチョコはなるべく食べさせたくないので
チョコも飴も、食べたらうがい、もしくは歯磨きをする、というお約束を取り付けてから食べさせています。
棒の付いてない飴は不安が大きく、まだ没収の日々です。
私自身、小学生の頃、よく喉に飴詰めて苦しんでました。(~_~;)
大抵は大玉の飴でしたが、死ぬかと思うくらいの恐怖も味わいました。
それ以来、大玉の飴はたべなくなりました。
ビー玉飴くらいしか食べなくなりました。
低学年の子が自分から食べなくなるくらいなので、覚えてないけど、よほど怖かったんだろうなーと思います。
飴食べなくても死なない
むしろ食べる方が危険、ということで
うちでも飴はなるべく避けるつもりです。
Shizuさん
コメントいつもありがとうございます。
親が幼少期に自分自身で怖い思いをしていれば、なおさら不安ですよね。
むし歯のリスクもありますし、うちはかなり与えていないほうだと思いますが、これもすべて各家庭のルールと親の考え方次第だよなと思います。
幼児の窒息、本当に怖いですよね。
以前、娘が一才前くらいの時にパンを喉に詰まらせて呼吸が出来なくなり顔が赤黒く変わっていくのを間近で見ました。
夢中で背中をドンドン叩いて事なきを得たのですが、今思い出しても恐ろしい。
なのにアメが窒息の原因になるというのも気が付かなかったです。というか成長とともに危機感が緩んでいて、うちではだいぶ早目にアメデビューさせてしまいました。
息子には五歳まで与えないように気をつけようと思います。
びらこさん
いつもコメントどうもありがとうございます。
怖いご経験をされていますね。成長とともに危機感が緩んで、というのはよくわかります。
時間の経過とともに喉元すぎれば熱さを忘れるじゃないですけど、日々の育児の忙しさにかまけて常に緊張感を持ち続けるというのはなかなか難しいですし、雑になるようなところは自分も大いにあるため気をつけなければいけないなと思います。
いつも更新楽しみにさせていただいています。
応急処置や心肺蘇生法って、普段意識しませんよね。
実際に練習されるなんて、凄いと思いました。
差し出がましいとは思いつつ、そのくだりで少し付け加えさせてくださいm(__)m
心肺蘇生法って、以前15対2とかじゃなかったですか?実は少しずつ見直されているんです。でも、本当に伝えたいのは、愛する人や知人はもちろんのこと、通りすがりの方にでも手を差し伸べてもらいたいという事です。
…暑苦しくてスミマセン。
また、新生児や小児で少し押し方が違うんですよ。ネット上にいっぱいやり方は載っていると思いますが。。。
新生児は中指と薬指で圧迫します。そして、人工呼吸は口対口鼻式だったり。
乳児は片手、小児は体格によっては片手若しくは両手で圧迫と。
普通救命講習では成人の仕方しか伝える時間が無くって、残念ながら全てを伝えられないんですよね。。。
応急処置や心肺蘇生法に興味が御座いましたら、近くの消防署に聞いてみるといいと思います。講習の案内とか教えていただけると思います。
長々失礼しました。
水坊主さん
いつも読んでいただいてありがとうございます。コメントもいつもありがとうございます。
大変勉強になります。たしかに乳幼児の心肺蘇生法を学ぶ機会というのはまずないので積極的に情報を取りに行かないとと思います。
このくだりを解説するのはうちのブログの役目ちゃうやろと思いまして、ちょっと雑に紹介してしまったかなと反省しました。心肺蘇生法の部分はそれぞれきちんと確認してもらえるよう、本文に追記いたします。
こんにちは。初コメントです。
私にも3歳半の娘がおり、いつも大変参考にさせて頂いています。
娘が乳児の頃に実家で観葉植物の葉をのどに詰まらせてとても焦った経験があり、ウチも飴やお餅はまだ怖くてあげていません。
幼児になると飲食店や友人宅などでお菓子をもらう機会が増えました。本人は嬉しそうなので気が引けますが、やはり回収してしまいます。
主人はこうした事におおらかで、つい私がピリピリしてしまいますが、やはりデビューはもう少し先送りにしようと思います。
ちなみに、ねむたいさんのお宅ではグミはデビューされていますか?私は飴と同じ捉え方なのですが、祖父母宅からの帰りにもらう事が多くて…。
よかったら参考までに教えていただけないでしょうか。
今後もブログの更新を楽しみにしています。
ペコペコさん
はじめまして。コメントどうもありがとうございます。
子どもへのお菓子は、パパとママの考え方というか捉え方に差があるとまたそれが一番大変だったりしますよね。
ご質問の件ですが、うちは、飴、グミ、ガム、ついでにチョコの塊と身体に悪そうなへんな着色料の入った駄菓子は全部回収してまだ食べさせてません。妻が徹底しているのと僕もそれに同意しているので。
確かに年齢が上がるにつれてお菓子を貰う機会もどんどん増えてきてますが、こんなものむし歯になるだけというのもありますし。他で代替がきくのでわざわざ食べさせずともよく、食育もこれらなしでもきちんとできると考えてます。これは一人っ子という環境だからなせる技だというのもわかってます。
まあ他のお菓子は考えながらおやつとしてきちんと与えてますし、小学生にでもなればこんなものフル解禁でしょう。ここまで頑固にやる必要があるの?とこれ見て笑っている人もいるのでしょうけど。それぞれの考え方があるところですが、どれが正しいってのもないからなかなか難しいですよね。
ブログもいつも読んでいただいているようでありがとうございます。今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。
早速の返信、ありがとうございました。
質問しておきながら遅くなりまして申し訳ありません。
やはりグミ等も同様ですよね…。
子供の成長と共に安全面に鈍感になっている自分に気づかされました。今回のトピックスはそういう意味でも大変参考になりました。
色々とありがとうございました。
ペコペコさん
コメントありがとうございます。
ペコペコさんと同じく、自分も鈍感になりかけていたなと改めて気を引き締めました。思いかげず多くのコメントをいただいてこの記事書いて良かったなと思ってます。
こんにちは。初コメントです。
いつも拝見しており、とても参考させていただきありがとうございます。
今回のテーマとは関係ないですが、今後機会がありましら、スマホの写真整理術
について是非書いていただきたいです。
うちはスマホに数千枚の子供写真が溜り、何か良い整理方法あるでしょうか。
揺れダイヤさん
はじめまして。コメントありがとうございます。いつもブログ読んでいただいてこちらもどうもありがとうございます。
スマホの写真整理術ですか。ハードディスクにバックアップとクラウドにバックアップの併用でうちなんかはやってますが、ではそのうちまとめてみます。期待せずにしばらくお待ち下さいませ。
今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。
こんにちは。いつもフムフムと楽しく読ませて頂いております。
私は2歳8カ月の男児をもつ母で、同じツイートを見て、飴玉は5歳までは解禁しない!と強く思った次第です。
結構周りでも棒付きの飴なら…と言ってるママさんみかけますが、子供が尿路感染症にて2週間入院した際に、棒付きの飴舐めたまま転んで、喉に刺さったという子が2人も!入院してきました。
先日も、駅の階段をヨチヨチ歩きのお子さんがペコちゃんの棒付きの飴を舐めて歩いていてヒヤヒヤした思いをしました。
棒付きだから等関係なく、ながら食べには気をつけて小さいうちは親は出来るだけ、見ていないとだめだなぁ、と思った次第です。
何だかただの感想ですみません。
これからもブログ楽しみにしています。
ゴンスケさん
コメントありがとうございます。
2人も!入院のくだりに「えええ!」となりました。驚きです。下手をすれば死んでしまうわけで。
親がそういうリスクを一切知らないのか考えていないのか、よその家のことまでどうこう言うのはおせっかいなので、自分はきちんと我が子をコントロールしたいと思います。
いつもフムフムと楽しく読んでいただいてありがとうございます。今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。