子供との新しい遊び場「ファミリーディスコ」のすすめ(DJ OSSHYプロデュース)
2016/05/17
最近の学校では「ダンス」の授業が必須らしく、リズム感を全て母親のお腹の中に置いてきた自分の学生時代にそんな授業があったら登校拒否になっていただろうなと思います。フォークダンスで四苦八苦していたからね。
「身体能力高めでリズム感がある子に育って欲しい」という親の願いが凝縮されて成り立っているような近所のキッズダンス教室は、いつ前を通っても大盛況。
うちの子もリズム感、音感をつけるものを何かさせたほうがいいのかなと思いながらもそのままでだらだら来ています。ぶっちゃけ真剣に考えたことはない。
さて本日は、子どもに小さい頃からリズム感覚、音楽的感覚をつける方法としても使えるだろうし、いつもとちょっと違う「家族での休日の楽しみ方」「子どもとの新しい遊び場」を提案してみます。
それは「ディスコ」
えっ?ディスコ?
ええ、フィーバー!の「ディスコ」です。
Photo: Disco Baby by Sandro Ducceschi
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ディスコブーム再来?!
ヒットチャートが小室サウンド全盛の中学高校時代に、僕が好んで聴いていたのが、「70年代・80年代のディスコサウンド」と「山下達郎」
まあ中高校生にしてはだいぶズレた好みでしたが、今でも聴くに耐えるアーティストばかりだし、我ながらいい趣味してたと思います。はい、自画自賛です。異論認めません。
「アース・ウィンド・アンド・ファイアー」を例とするような70年代、80年代のディスコサウンドが好きだと言っても、クラブやディスコに行くわけでもなし。ずっとCDやラジオを聴き続けてきただけでした。
実はここ数年、バブル全盛期をディスコで過ごした世代を中心にディスコの再ブームが来ているのです。FNS歌謡祭をやる品川プリンスホテルの大宴会場「飛天」を貸し切って、2,000人規模のディスコイベントのチケットがソールドアウトしたり。知らぬところでえらい盛り上がってます。
そのディスコのDJで第一人者と言われているのが「DJ OSSHY(オッシー。押阪さんだからオッシー)」。30年前からディスコDJを現場一筋でやってるっつうんだからハンパない。
中身はダジャレオヤジなのですが、なんだかこの人、会話や性格に嫌味な部分が一切感じられず、非常にナチュラルなんですよね。で、彼がごきげんなディスコサウンドを次々とかける番組
- InterFM897「RADIO DISCO」(毎週土曜日14:00-17:00)
- TOKYO MX「DISCO TRAIN」(毎週日曜日12:00-13:00)
は、我が家のお気に入り。関東圏ネタでごめん。息子とふたりでよく観てます。聴いてます。踊ってます。妻はまったく興味なし。
FMラジオJFN系列局でそれぞれ放送日時はまちまちなんだけど
という番組もオッシーさんがやってます。
どうしても夜のダークなイメージがあるディスコを、「安心」「安全」を前面に押し出して、昼間の番組として引き上げたオッシーさんの功績は大きい。
僕はこれらの番組のおかげで今まで聴いてきたディスコサウンド以外に90年代のR&Bも好きになったし、最新洋楽ヒットチャートも聴くようになり、かなり音楽に対する知識と興味が広がりました。
ディスコやクラブDJって機材があれば誰でもできるのかと正直ナメてたんだけど、膨大な音楽の知識や曲のつなぎには技術が必要なのです。しかもその技術ってピンからキリまで雲泥の差がある。
トップクラスのDJの曲の好みやこだわりや技術に対する波長が合うと、聴いているほうはものすごく楽しくなって、貪欲に音楽を拾いにいきたくなるという、新たな循環に気づいたしだい。
「ファミリーディスコ」ってなんだ?
オッシーさんが2002年から10年以上にわたって取り組んでいるのが「ファミリーディスコ」
「ディスコをブームから文化に」を合言葉に「親子二世代で楽しめるディスコイベント」をプロデュース。
安心、安全、健全、健康なディスコ。お酒なし。タバコなし。子どもも参加できる「昼間」の時間帯に開催。それが「ファミリーディスコ」
新旧洋楽、子どもが喜ぶ日本のヒットチャートごちゃまぜ選曲のミックスがかかり、音楽に合わせて踊る。ただそれだけなんだけど、すごい楽しい。
「ファミリーディスコ」は、不定期開催となります。
自分が把握しているだけでも、2015年は4回ほどDJ OSSHYプロデュースのファミリーディスコが関東近郊で開催されてます。
5月のゴールデンウィークに流山で「親子で楽しめる音楽イベント」を行う団体「おとえん」が主催したファミリーディスコ。後援になんと流山市と流山市教育委員会。チケットは大人1,000円、子ども500円。ベビーカー預かりなどのクロークあり。授乳室やオムツ替えスペースあり。300人超の満員。
8月にこれは毎年やっているクラブチッタ川崎でのファミリーディスコ。入場無料だけど20歳以下は300円(1ドリンク)、20歳以上は1,000円(2ドリンク)のドリンクチケット購入必須。クラブチッタは小学生未満の子どもは入場不可。この年齢制限が未就学児家庭には痛い。
同じく8月に二子玉川ライズでも開催。チケットは大人3,000円(1ドリンク)、子供(小学生以下)1,000円(1ドリンク)、親子ペア券3,500円(2ドリンク)。イベント名に「vol.1」とついているので来年以降も続くのかも。
そして11月に品川プリンスホテルのクラブeXで開催。入場無料だけど、1人あたりドリンクチケット1枚500円が購入必須。これはTOKYO MX「DISCO TRAIN」の公開収録も兼ねていました。
で、実際に行ってきたよ。ファミリーディスコ。
「ファミリーディスコ」ってこんな感じ
開催概要と費用は?
2015年11月3日に開催された「ファミリーディスコ」
品川プリンスホテルの「クラブeX」に4歳の息子と妻と家族3人で行ってみました。
今回のファミリーディスコの入場は無料でしたが、ドリンクチケット1枚500円を入り口で購入する必要があります。これはどんなに小さな子どもでも1人500円はかかる。
ディズニーソングのダンスミックスCD「ダンスディズニーベスト」の発売イベントも兼ねていたので、エイベックスからの協賛金がだいぶ投入されてこの金額だったのかなと推察します。
ドリンクチケットは、ドリンクカウンターでオレンジジュースやジンジャエールなど、ソフトドリンクと交換できます。
踊ると汗をかくため、水分補給が必要。会場に到着していきなり最初に全部ドリンクを交換するのではなく、その時々、休憩がてら必要に応じてチケットを交換するのがドリンクチケットを有効活用するコツです。
開場は13時半。開演は14時。終演16時45分でした。
子ども連れですので、眠い、帰りたいなど、途中退場も自由で問題ありません。
お客の年齢層や服装は?
今回のファミリーディスコは子どもの年齢制限なし。事前に主催者に電話して確認した。
続々と親子連れがやってきます。自分が思っているよりファミリーディスコって世間に浸透しているのか?
子どもの年齢は、ダンスフロアの床をハイハイしているような子から、幼稚園児、小学生、中学生まで幅広く。妊婦さんもいた。幼稚園児と小学生低学年くらいの親子連れが一番多かったかな。
僕らのような親子二世代だけでなく、おじいちゃんおばあちゃん連れの親子三世代も見かけました。さすがに踊るおじいちゃんおばあちゃんはいなくて、フロア脇のイスに座って荷物番していただけですけど。
もちろんステップを完璧に踊るディスコ好きアラフィフ世代の方々もかなり混じってました。いやあ、あの人たちのパワーすごいわ。
総入れ替え制にはなりますが、このファミリーディスコ終了後の夜の部で「子どもNG、大人のみのディスコイベント」も予定されていたため、1日中の通しで参加されていたと思われます。
イベント翌日にラジオでInterFMを聴いていたら、別の番組のDJが「昨日のオッシーさんのファミリーディスコ、来場者500人の大盛況だったみたいですね」って言ってました。そんなに来てたのかいとびっくりです。
お客さんの服装は、ディスコイベントによってはドレスコードがある場合もありますが、ファミリーディスコはそういう面倒なものは「一切なし」です。
けっこうみなさんカジュアルな服装でした。デニムとかでOK。自分も最後は汗だくでTシャツ1枚になってましたし。息子を肩ぐるまして身体動かしたりすると汗びっしょりになります。
思っているよりディスコで踊るのはいい運動になる。大人も子どもも、脱ぎ着の調節が楽な服装で行くと良いと思われます。
ディズニーのCD発売イベントを兼ねていることもあり、アナ雪(?)のドレスを着た女の子も何人かいた。これは目立ってました。
かかる曲はどんなの?
3人のDJが曲をつなぎ、70年代から最新のヒット曲まで新旧洋楽、そしてJ-POPまで続々とかけます。子ども受け狙いの「ようかい体操第1」「ようかい体操第2」「アンパンマンたいそう」なども間にはさみつつ、踊れる曲が次々に。
かかるのは、だいたいどこかで一度は聴いたことあるような有名なダンスミュージックばかりです。
子どもがいるイベントだからか、フロアのスピーカー音量はちょっと小さめだったように感じます。
最初は場の雰囲気に圧倒されていたうちの4歳の息子ですが、曲のつなぎの中にいきなり放り込まれた「アンパンマンたいそう」をしっかり踊り切ると、Owl City & Carly Rae Jepsen「Good Time」のサビで「これ知ってる!」と覚醒して飛び跳ね始めました。
あと三代目 J Soul Brothersの「R.Y.U.S.E.I.」にもノリノリ。今の子どもたちには鉄板ソングですよね。
今年の幼稚園と小学校の運動会は、日本全国、この曲のダンス「ランニングマン」だらけだったようです。
子どもとランニングマンを実際にやってみるとおもしろいです。大人だけ速攻で息が上がります。えっ?見た目は簡単そうなのに全然違う!となる、ランニングマンあるある。
話戻します。
ファミリーディスコは、ダンスができようができまいが関係ありません。老若男女問わず、それぞれ思い思いに身体を動かしており、自由な雰囲気が楽しい。リズム感の全くない僕でもなんとかなったので、心配はいりません。
70年代、80年代のディスコサウンドって踊りのステップが決まっていたりするのですが、そういうのもファミリーディスコにはあまり関係ない。やりたきゃやればいい、くらい。
個人的に最も熱かった曲の流れは、ラッツ&スター「め組のひと」の「めッ!」で息子がきゃっきゃ言う → EXILEの「Choo Choo TRAIN」イントロで腕回しながらぐるぐるする → マイブーム到来中のBruno Mars「Treasure」でひゃっほーい。ブルーノかっこええ。
からのー、Mark Ronson feat Bruno Mars「Uptown Funk」。2015年、最も聴いた一曲。
なんじゃこの節操のない選曲と流れは(笑)ってなりますが、フロアの親子みんなでめちゃくちゃ盛り上がって楽しかった。
最後の「Uptown Funk」は、2015年に全米NO.1を15週連続(歴代2位)の記録を叩き出し、とにかく売れに売れまくった曲です。妙に中毒性があって頭ん中にぐるぐる残るので、初めて聴く人は気をつけてください。僕は初めて聴いた時、ハマって3日くらいずっとリピートしてました。
完全に親の影響ですみませんって感じですけど、うちの息子も「Uptown Funk」が大好き。歌詞の「Don’t believe me just watch (come on!)」の「come on!」を一緒に言うタイミングをはかるのに、毎回すごい真剣です。
そんな子どもから大人までみんなが楽しめる選曲、普通のディスコではかからないような曲がかかるのもファミリーディスコの醍醐味です。こんなごちゃまぜをうまくつなげてまとめるのもDJの力量の見せ所。
公開収録の傾向と対策を少しだけ
オッシーさんがDJをしている時に、TOKYO MX「DISCO TRAIN」の公開収録用カメラが回ってました。イベントによって公開収録も兼ねている場合があります。
客席も映ります。僕は特にテレビに映りたいという希望は皆無でしたが、記念にテレビに映りたい人向けに傾向と対策を書いておきます。
公開収録の放送を見てわかったのですが、フロア全体の照明が暗いので「白の服」じゃないとまず目立ちません。あと「白の帽子」なども効果的。
ディズニーランドで見る「ミッキーの手」をはめて踊っている人がいましたがこれも目立ってました。あんなものパーク以外で何に使うんだ?と常々思ってましたが、こういうところで使うのかと納得。
また、我が子をテレビに映したければ、「前にあるお立ち台に登らせる」か「前の方で踊る」のがコツです。お立ち台のあるなしはイベントによると思いますが、撮影はクレーンカメラとハンディカメラの2パターンがあるので、前の方なら両方で撮ってもらえます。
逆にテレビに映りたくない人は、フロアの後ろの方とクレーンカメラのクレーン根っこの死角に陣取れば大丈夫です。
まとめ:楽しいよ!ファミリーディスコ
音楽イベントの様子をブログで伝えようとすること自体が無茶ではありますけど。
子連れ家族にはまず縁のないものであった「ディスコ」が、意外と身近にあるという事実をまず知って欲しかったのです。
「ファミリーディスコ」は、純粋に「音楽に合わせて身体を動かして踊る」だけの昼間限定のイベント。
恥ずかしい?踊れない? 誰も他人の踊りなんて見てないから、心配ご無用です。音楽に身を任せて親子で一緒に楽しく踊れば目的達成。
安心、安全、健全、健康。子連れで楽しめる「ファミリーディスコ」
知っている曲がかかったら子どもは大喜び。踊れなければジャンプしているだけでOK。大声で騒いでもはしゃいでも怒られない。雰囲気も日常と違って目新しい。体力の有り余っている子どもたちの体力消耗の場としても最適。ダンスと音楽に目覚めてリズム感と音感のある子になるかもしれない。最後のは他力本願すぎるか。
オッシーさんもこう言ってます。
今の現象として、子どもの方が親より激しく踊るんですよ。
学校とかで習ってるので僕らの世代と違って照れもなくて。「今からファミリー・ディスコでみんなで踊りましょう!」って言うとみんな「ワー!」って踊る(笑)
そこに親の方々の目線もあって。そういう現場がなんだか見ていて微笑ましいんですよ。僕もファミリー・ディスコではちょっとキャラを変えていて。そういう部分も含めて、このシーンが広がっていくと良いですね。
引用 Billboard JAPAN「DJ OSSHY『ディスコ・トレイン3』リリース・インタビュー ~ 温故知新で楽しむ“平成型ディスコ”の魅力を語る」
本当にこの親子の楽しみ方が広がっていくといいなあと思う。
休日の親子のふれあいの場に、「ディスコ」という選択肢はいかがですか。
踊りの好き嫌いはさておき、音楽がお好きかつ運動不足でしたら、ぜひ一度「ファミリーディスコ」へ。おすすめです。
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