子どものはさみの練習って何歳からやったらいいの?
2014/08/29
ふと気付く。あれっ?うちの子に「はさみ」を与えるの、忘れてるよね?
スボラ親ですいません。いつ与えるものなのかよくわかってませんでした。で、慌てて「幼児用はさみ」を買ったのが3歳になるちょっと前。あれから4ヶ月。まあまあうまくチョキチョキとやってます。
今回は、「子どもにはさみを与えるのっていつ頃がいいの?」「最初はどんなはさみを買えばいいの?」「子どもにはさみを扱わせる際に気をつけることは?」そんな子どものはさみデビューのあれこれをまとめてみます。
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子どもに「はさみ」を与えるのっていつから?
photo credit: Moore Memorial Public Library via photopin cc
結論から言うと「親がはさみを与えようと思った時が、与え時」
親戚や仕事関係、周囲に「いつからはさみを持たせた?」と聞きまくったのですが、1歳から幼稚園くらいまで、みんな「まちまち」でいつが正しいとかないみたい。ネットで調べてもほんとバラバラ。
その子の環境によりけりで、家族に兄弟がいれば必然的にはさみデビューは早くて1歳台から使っている子もいるし、うちみたいに一人っ子ではさみに触れる機会がなければそのまま3歳まで来てしまうこともある。
手先の器用さを鍛える上でも、安全性を確保すればいつでもはさみを与えていいようですし、2歳を過ぎれば切ることのまねごと程度ならもうできます。
むしろ「怪我をさせたくない」という親の心配を克服するほうが先のような気がする。その心配、よおーくわかります。
最初はどんなはさみを買えばいいの?
子ども向けのはさみは、安全のためどれも先端がとがっておらず丸くなっています。また、握る力はあるけれどはさみを開く力が弱い子どものために、スプリングがついていてはさみを開く補助をする機能がついているものもあります。
幼児用のはさみはいろいろありますが、大まかに分けると3タイプに分かれます。
1:完全プラスチック製
紙専用です。同じタイプのアンマンマンのはさみを試しに使ったことありますが、刃もプラスチック製でコツがいる。切れ味は死ぬほど悪いです。切れ込みだけ入れて、あとは手でビリビリするとかそうやって遊ぶ用。
安全性が高いため、はさみに慣れる練習には最適ですが、逆に切れなさすぎて子どもが癇癪を起こす場合もあるようです。
2:ステンレス製にプラスチックのガード
刃が立っておらず、押し切るタイプで安全性を高めたものや、
プラスチックのガードの配置位置により、紙は切れるけど指は切れない作りを売りにしたはさみがあります。
3:普通にステンレス製
子ども向けに小型化され、先端が丸くなっており、安全キャップがついていますが、基本は普通のはさみと変わらないタイプです。
幼児用のはさみは以上の3つから選択するような形になるかと。
いきなり大人用や裁断バサミを与えるのが無茶なのは言わずもがな。子ども用のサイズであればどのタイプを選ぶかは親の考え方次第。安全性を第一優先とするか、道具としてきちんと機能するものを最初から与えるか、です。
あとは右利き用、左利き用、両手用と分かれるはさみもあります。利き手専用を選ぶと、子どもの手にフィットしてはさみが扱いやすいという利点があるようです。
3歳のうちの息子のパターン
購入したおすすめの幼児用はさみ
「切れないはさみを与えてもしょうがないだろう」という親の考えから、いきなりパターン3のステンレス製のはさみでデビューさせました。
最初はおっかなびっくり。「ひとりでやる!」って言い張るので、親がしぶしぶ横で見ながらも「ちょっと待て!」って、腰浮かして待機みたいな感じでしたが、すぐに慣れました。3歳になれば、いきなりきちんとしたはさみでデビューしても問題なさそうです。
我が家が購入したはさみは、プラスの「フィットカットカーブジュニア」
このフィットカットカーブは切れ味抜群で自分も愛用しています。ほんといいよ、すっと軽い力で切れる。ダンボールもざくざく切れる。めちゃくちゃ売れているみたい。
そのフィットカットカーブの子どもサイズで右利き用があり、価格も手頃なためアマゾンで購入。試してみたけど、大人向け同様、軽い力で切れる。これなら子どもの力でも扱いやすそう。
刃の部分にかぶせるキャップも付いているため、しまってある引き出しから取り出す際などに不注意で怪我をするようなことも防げるので安心です。
また、ネームタグやなまえシールも標準でついています。保育園や幼稚園に持って行ってもすぐ自分のだとわかります。他にもいろんなカラーがあるよ。
はさみを使う時のルール
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はさみを使う時のルールは、けっこうぎっちぎちに決めて徹底しています。
最初は
- ハサミを持ってウロウロしない。
- ハサミを振り回したりしない。
- ハサミの刃を人に向けない。
- ハサミを使う時は必ずパパかママが一緒にいる時だけ使う。
- ハサミを使う時は座ってやる。
くらいから始めて、後に細かいルールを追加。
- ハサミを人に渡す時は閉じた刃の方を持って渡す。
- ハサミを使わない時は必ず刃を閉じた状態にしておく。
- ハサミは落ちたら危ないので机の真ん中に置く。端に置かない。
- ハサミは使い終わったらすぐに引き出しにしまう。
ガミガミ言い過ぎかなとも思うけど、危険な刃物なので厳しめに言っています。幼稚園に行き出して、よそさまの子を怪我させるようなことでもあったらいけない。
何ごともそうですが、「まだわからないだろうから言っても仕方ない」だと、いつになってもわからないまま。最初からきっちり教え込んでおいたほうが良いとの信念で僕はやっています。
はさみの練習ってどんな風にやるの?
はさみの練習についてはこのサイトが参考になります。上のはさみ使用時におけるルール決めの際も参考にしました。
参考 All About「ハサミの練習ってどうやるのかな?♪ハサミのレッスン!1・2・3♪」
我が家の現状にたどり着くまでの練習過程を、参考までに記録しておきます。
1:左手で紙を押さえ、右手で切る
左手で紙を持って空中に固定しないと、右手のはさみで切れません。
お約束のように、いきなり机の上に置いた紙を手に持たずに切ろうとするはず。「もう一つの手できちんと紙を持って固定して、はさみで切るんだよ」と両手の使い方講習から始めます。
切りたい箇所から左手を離しておかないと、指も一緒に切って痛い痛いで血が出るよ、と親が手を添えてまず安全性を確保。距離感とバランスを掴むまでちょっと時間がかかりました。
変に手を伸ばして身体から遠いところで切ったりせず、「はさみと紙を垂直にし、胸の前で切る」のがコツっぽいです。
2:短冊形をただ切り落とす
細い短冊型の紙をたくさん準備して、1回でザクッっと切り落とす練習。上記サイトによると「達成感」をこれで味わえるとのこと。確かに息子もここで「なんだかはさみで切るのおもしれーぞ」と開眼したよう。
次に太めの短冊型の紙を準備して、こちらは1回で切り落とせないので、チョキチョキとハサミを小刻みに連続で動かす練習をさせます。
「なるほどなあ」と感心したステップアップ方法です。
3:線に沿って切る
今、息子(3歳3ヶ月)はこのあたりです。ギザギザではありますが直線に沿ってチョキチョキと長い距離を切ることができるようになりました。曲線はちょっとまだ難しいか。
100円ショップのダイソーで「きるのだいすき」という冊子が売られています。「対象年齢2歳から」ってなってます。
切り線に合わせてはさみで切り、動物を完成させたり、絵をいくつかに切り分けてパズルにしたりと、直線曲線織り交ぜて難易度が徐々に上がっていくはさみ練習帳です。
写真に写っているのは、象の足の部分に切れ込みを線にそって入れるお題と、サンドイッチを切り抜いてお皿に盛り付けようというお題ですね。親も手伝いつつですが、楽しそうにやってます。
あとはスーパーの折込チラシを下手くそに切り抜いて、「はいっ、今日のパパのおつまみはヨーグルトです!」「ヨーグルトはつまみにならんけどな」。まあこんな遊びもしょっちゅうやってます。
練習を続ければ、いずれ、曲線を切れるようになったり、もっときれいに切ったり、細かい作業もできるようになっていくのでしょう。
まとめ
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子どもの手先の器用さをつけるためにも、しかるべきタイミングではさみデビューをさせたほうが良さそうです。
保育園に通っているなど環境にもよると思いますが、うちの息子のように3歳になると危険性も理解しつつそこそこはさみを扱えます。
なるべく危ないことはさせたくないという親心、親が付きっきりで見る時間があんまりないからはさみデビューは先延ばし、諸般の事情よくわかります。
でも、手先が器用になる訓練は早いうちからいくらでもやっておいたほうがいいのかも、とはさみを実際使わせてみて思うのです。子どもがはさみに興味を持たない場合もあるけど、親のさじ加減ひとつで子どもに興味を持たせることはできます。無理強いはすべきではないですが。
うちの息子は嬉々としてはさみを使って遊んでいます。上に挙げたダイソーの冊子を「今日はこれやろうね」と持ってくる。スーパーのチラシちょうだいと大事そうにストックしている。
手先を器用に動かすこと、細かい作業に集中すること、徐々にできるようになる達成感、刃物の危険性や扱う際のルールを理解するなど、はさみを使う際には必ず親が付き添うなど危険を回避することを前提にすれば、子どもがはさみを使うことで得られるものはかなり大きい。息子を見て、そう感じています。
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