2才のイヤイヤ炸裂中!「2才児イヤイヤ期の育て方」を読んで教えを乞うてみた
2015/02/07
息子(2歳)は最近、何でも「イヤ!」
1日一緒にいたらさすがに辟易して、「今日パパが言ったことに対して、全部「イヤ!」しか言ってないぞ」と思わずボヤいてしまいました。なだめすかしおだてつつも、頭の中では「これって甘やかしじゃなくて?」と親も大混乱中。
1才の頃の「イヤイヤ期」なんぞ、2才の今に比べたらかわいいもんでした。思春期の反抗に比べたら「2才児のなんて大したことない」と中高生のお父さんお母さんには鼻で笑われそうですけど。
そんなイヤイヤ期真っ盛りの息子に対して、どうしたもんやらと頭を抱え。そのまんまのタイトル「2才児イヤイヤ期の育て方―「魔の2才児」と楽しくバトル!」という本に教えを乞うてみました。
photo credit: ollycoffey via photopin cc
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そもそも、オレが親として未熟なのだ
繰り返しますが、自分の要求を一切放棄して、おとなしく親の言うことを聞く子が「よい子」なのではありません。自分なりの解決法が作り出せるように、大人は援助してやりたいものです。
ことの善悪ばかりを大人の尺度ではかる結果、つい感情的になって子どもに腹を立てたり、しかったりすることが多くなっていませんか?2才児は、さまざまな行動の基準を身につけ始めたばかりなので、わがままと見える行動に対しても、まだまだ親が気長に対応していくしかないのです。
だいたい、「おしっこをトイレでするというのは大人の世界で決められたルールで、なぜそうしなくてはならないのか、この時期の子どもはわかっていません。
「シーを教えると、お母さんにほめてもらえるから」「トイレですれば、しかられないから」という理由なのです。
ご指摘の通りでございます。
強引に言うことを聞かせようとしてました。「イヤ!」じゃなくて「はい」という子が「よい子」だと思ってました。
まだ何もわかっていない子に対して、自分の型、大人の尺度でものごとをかなり押し付けていました。元々そんなに気長なタイプじゃないので、かなりガミガミ言いすぎていた。
大反省です。
この本の内容をざっくり紹介
この本は「2才児とはどういうものなのか?」「今、彼、彼女が取っている行動にはこういう意味がある」ということをまずは解説。親にはなんせ初めてのことで、わからないことだらけの2才児の中身と行動の意味が解剖されています。
そしてそこから「2才児の心と身体の発達を支えてあげるべき親の行動、心構え」を説き、「遊びや日々の行動、人との繋がりをどうしていくべきか」を具体的に提示しています。
「具体的にどうすればいいのか」は、すぐに実践に移せる内容で非常に勉強になります。
心に残った具体的な「子どもとの接し方」
例えば「片付け」ひとつをとっても
片付けは楽しくない。お母さんが、「片付けないと、あした遊べなくなるわよ」などと子どもに言い聞かせたりしがち。
しかし2才児の所有の概念は「ここ」や「いま」の段階。遊びをやめたとたんに、おもちゃから気持ちが離れてしまい、あしたの遊びのことなど考えない。
このような2才児に片付けを教えようと思ったら遊びのつづきとして考えるべきでしょう。「ヨウちゃんは運転手さんね、積み木をここまで運んできてね」などといって遊び役を子どもにさせ、あとはお母さんが手伝うとか、大きな袋を二つ用意して「どっちがいっぱい入るか競争しよう」と言って、どんどんおもちゃを入れていくとか、「お人形さんもねんねだから、おうちに帰らせてあげようね」などと声をかけて、専用のケースにおさめるといったやり方が適切でしょう。
「片付けないと、トーマス観れないよ」とほんとに釣ってました。すぐさま「イヤ!」と返されるわけです。そして「片付けなさい!」と怒るという不毛なやりとり。
この「片付けを遊びのつづき」とする手法は即実践しましたが、かなり使えます。
片付けに限りませんが、この年齢の子どもに「・・・しないなら、・・・してしまうよ」という形でしつけをしても、あまりいい効果は得られません。
うーむ。この対価を出しての脅しも「大人の尺度」ということになるのでしょう。
親の都合もあるけど、子どもの都合も当然ある
2才児は同じ子をを何度も繰り返すのが好きです。同じ本を何度も読んで欲しがるので、お母さんが飽きてしまって「別の本にしましょう」と言ってしまいますが、一冊の本を暗記するくらい読んであげることがたいせつです。
子どもは全文を覚えてしまって、お母さんがそのとおりに読むかどうかをじっと聞いています。その表情は実にイキイキとして楽しそうです。
確かに。親は様々な種類のもので影響を与えようとしがちですが、ひとつのものを突き詰めることも必要です。
絵本の読み方ひとつでも、きちんと意味と意義を親が考えつつやるべきだと教わりました。
2才児と対峙する心構えが変わった
この本を読んで学んだことは多いです。
「イヤ!」は単なる反抗ではない。「自我のめばえ」「心の成長」なのである。
親の都合はあれど、「子どもを辛抱強く待つ」ことがとにかく大切。
親自らの心の状態などに左右される波があっても、「子どもが受け入れられているという安心感」を与えることを常に意識する。
ときには子どもの気持ちに添った行動をとれたり、ときには親の勝手で無視したり、というのが母親の自然な姿なのでしょう。でも、母親の働きかけや反応がどんなに矛盾に満ちていたとしても、子どもは基本的に受け入れられているという安心感があれば、その関係を土壌に成長していくものです。
育児とはこうあるべきだと理性的に頭で考えてそのとおりふるまうことに心を傾けるより、互いに影響を与えたり、与えられたりしながら、心を通い合わせていくことに重きをおくほうが、母親の役割としてはずっとたいせつなことのように思えます。
これにはなんだか泣けた。
外と家で怒るor怒らないが変わる自己矛盾を感じており、自分で一本筋の通らない状態に「何やってるのだろうか」と自己嫌悪に陥ってましたが、この言葉には救われました。
恥ずかしながら、親としての自分の幼稚さを指摘され「考え方と子どもとの接し方を変えてみよう」。いろいろと諭された感じです。
気持ちにゆとりを持ち、今の子育てを楽しむ。その大切さをひとつひとつやさしく説いてくれる良書です。読めて良かった。
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