子どもの防犯グッズの最新事情をおさらいする
2014/11/18
子どもが常に親と一緒にいて、目が届くうちはまだいい。
幼稚園、小学校と親の目が離れると何かと心配も多くなります。現に子どもが被害にあうニュースも頻繁に飛び込んでくる。子どもがいなかった頃は右から左に聞き流していたニュースも、実際に自分に子どもがいると戦慄ぐあいがハンパない。
警察庁の統計によると、2013年の小学生の犯罪被害は2万190件で、2012年より6.5%も増えているそう。
はて、離れていても子どもを守れる最新の防犯アイテムって、今はどんなものがあるのだろうか?
昭和の終わり、平成一桁に育った僕らの世代が「ほえー、最近の防犯グッズってこんなのがあるんだねえ」と、ただ感心するだけのエントリーです。
photo credit: Dustin Diaz via photopin cc
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子どもの最新防犯グッズ4選を見てみよう
いろいろ調べたのですが、この4つが現実路線で主力かなと。順に見ていきます。
1:防犯ブザー・アラーム
ベタですが、一番、低コストで装備できる。
しかし難点は「すべては子どもにかかっている」というポイント。うちの子はおっちょこちょいなので、たぶん持っていること自体を忘れるタイプで心配。
でもって、防犯ブザーが子どもの遊びの道具になることも容易に想像できます。防犯ブザーが聞こえてきても「ああ、いつもの遊んでいるやつだな」と近所の人がスルーしたらホントに連れ去り事件(未遂)だった。そういうオオカミ少年なケースもあるとか。
持っているだけじゃなんにもならない。「絶対に遊ばない」、何かあった際は「大声を出す」併用など、常日頃の指導も必要かと思います。
こちらの防犯ブザーは、2つのスイッチを握って鳴らす仕組みなので誤作動が起きにくいタイプ。防犯ブザーも進化を続けています。音は約95dBの大きさ。ちなみに、水洗トイレが80dBで、カラオケ店内が100dB。
他にも「妖怪ウォッチ」のキャラクターものの防犯ブザーなど、いっぱい売られています。
2:子ども向け携帯電話「ジュニアケータイ・マモリーノ・みまもりケータイ」
各社、子ども向け携帯電話と料金プランを提供している。簡単に言うと「家族との連絡機能だけに絞ったGPS付き携帯電話」に「防犯ブザー」がついているケータイ。
お金がかかりますが、親が直接コントロールできる範囲が広がっていきます。
ドコモ、au、ソフトバンクのサービスを比較してみます。
ドコモ「キッズケータイ」
- 月額利用料:374円(※最初の6ヶ月無料。キッズ割が効いて以降374円。3社のうち一番難解な料金プラン)
- あらかじめ登録した10件のみ、通話とメールが可能。
- 防犯ブザー付き。防水・防塵・衝撃に強い。
- 親のスマホからGPS(地球測位システム)で子どもの居場所がわかる「イマドコサーチ」が使える。料金は、月額200円+検索1回あたり5円。
参照・引用 NTT Docomo「キッズケータイ」
au「マモリーノ」
- 月額使用料:1,043円(※うち743円の基本料が1年間無料キャンペーンあり)
- あらかじめ登録した10件のみ、通話とメールが可能。
- 防犯ブザー&防犯ライト付き。防水・防塵。
- 親のスマホからGPSで子どもの居場所がわかる「安心ナビ」が使える。料金は、月額300円。
- 下で説明するセコムの「ココセコム」もオプションで付けられる。
参考・引用 au「マモリーノ」
ソフトバンク「みまもりケータイ」
- 基本使用料:562円(※562円が2年間無料になるキャンペーンあり)
- 登録した通話発信3件、通話受信10件、メール10件のみ、やり取りが可能。
- 防犯ブザー付き。防水・防塵。
- 親のスマホからGPSで子どもの居場所がわかる「位置ナビ」が使える。料金は、月額200円+検索1回あたり5円。
参考・引用 ソフトバンク「みまもりケータイ」
機種代は考慮していません。それぞれ契約は2年縛り。料金プランや割引、キャンペーンはその時々で違うので各自ご確認ください。
親とのホットラインで携帯を持たせるなら、各社が提供している「子ども向け携帯電話」が現実的。
どこの携帯電話会社も、親の携帯電話から「GPS」で子どもの居場所を検索する機能が「オプション」でつけられます。1回検索するごとにお金を取るのか・・・
3:腕時計型端末「ドコッチ」
今後こういうのが主流になってくるのかな、と予想。
ドコモから「ドコッチ」という名前で「子どもの見守りに使える腕時計端末」が2015年3月に発売されます。
ドコモの「ドコッチ」
- 月額料金:280円+通信料(最低780円~の予定)
- 通話機能は「なし」。6人まで定型文のSMSを送受信可能。
- 1.3インチのディスプレイ。防水・防塵。
- 親のスマホからGPSで子どもの居場所がわかる「イマドコサーチ」が使える。料金は、月額200円+検索1回あたり5円。
参考・引用 NTT Docomo「ドコッチ01」
「子どもはもっと自由になっていい」・・・このキャッチコピーがピンとこないのは僕だけ?
腕時計端末は、電話を持たせるにはまだ早いけど位置情報は欲しい。そういう要望に答えてくれそう。
問題は「この腕時計端末の価格がいくらになるか?」ですが、1万円程度を予定しているとのこと。うーん、どうなんだろう。遊んでいるうちに公園の遊具にでもぶつけて「液晶にヒビが入った!」「壊れた!」なんてトラブル頻発で、親が泣くハメになる予感。
もうちょっとGショック的な発想を商品開発に盛り込まないと、実用には不向きだと思われます。
4:防犯専用小型端末「ココセコム」
警備会社と契約して、名刺サイズの小型端末を防犯用に持ち歩かせるサービスもあります。
セコムの「ココセコム」
- 月額料金:900円~(位置検索回数によって値段が変わる)
- GPS機能で子どもの居場所がわかる。親はパソコンや携帯電話で位置を確認できる。
- 何かあった際、端末の中央ボタンを押しスライドさせるとオペレーションセンターに通報。オペレーターから親に連絡。必要とあらば、全国約3,000箇所からセコムの緊急対処員が現場に駆けつける。現場急行料金は1回1万円。
- メールや通話機能は「なし」。防犯に特化した機能のみ。
参照・引用 セコム「ココセコム」
「いやいや、そんなややこしいことせずに、上の子ども向けケータイで十分じゃないの」と思ったのですが。
これなら「携帯電話の持ち込みを禁止している学校でも持ち込み可能」とのこと。携帯を持たせられないのだけど子どもの安全を確保したいというパターンで困った時は、こんなサービスもあるよと頭の片隅に置いておくと役立ちそうです。
まとめ
仕事中など、いろいろなグッズやサービスをうまく複合的に使いながら、離れた場所にいる子どもの安全を確認し、親も安心を得たいところです。
あくまでこれらの端末は「防犯をサポートする」位置づけ。いざというときに使えなければ意味がないし、これを持っているから安心というわけでもないのは言わずもがな。
パパとママの防犯意識のすり合わせも大切だし、子どもと話し合って「こういう時はこうする」といった防犯ルールの取り決めをしておくなど、家庭内で防犯のためにやることはたくさんありそうです。
まあ、偉そうに言っているけど、このエントリーを書きながらいろいろ防犯グッズを見ている中で「結局なんだかんだでこいつが一番最強かも」と思ったのは、「ランドセルに貼る、どでかい「防犯ブザー携帯中」のシール」ですけどね。
防犯ブザー携帯中シール【記念品・その他/防犯・防災】 |
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