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今、子どもに人気の絵本をAmazon売上年間ランキングから学んでみよう。

      2015/12/03

今売れている絵本のランキングを見てみる (2)

アマゾンの人気ランキングをちょいちょいチェックしてます。ただ眺めて「へえー、パンパースよりメリーズのほうが売れているんだ」って言うだけですけど。

そんな先日、アマゾンでの2015年「絵本・児童書」年間人気ランキングが発表されました。

「今年、人気だった絵本って何?」

「一番売れた絵本ってどれ?」

子どもに定番の絵本、ブームが来ている絵本、いろいろな傾向が見えておもしろいので、みんなで一緒に見て「へえ」って言うだけの年末恒例エントリーやります。

Photo: Reading by ThomasLife

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アマゾン「絵本・児童書」年間ランキングを見てみよう!

2015年のアマゾンにおける「絵本・児童書」分野の年間人気ランキングトップ20を見ていきます。

「絵本」と「児童書」、別々のランキングを見たかったけど、残念ながらなくて一緒のランキングです。

自分が気になった本だけ、コメントを入れてみます。

 

20位:14歳からの哲学 考えるための教科書

いきなり「この本なんだ?」となり、調べたところ、2003年発売の「自分で考えるための哲学の教科書」だそう。

レビュー評価がバラけているのが、内容が堅めの「哲学」っぽいよなと。一章と二章が14歳向け、三章からが17歳からとのことで、大人でも耐えうる内容のようなので、今度読んでみて感想を追記します。

 

19位:りんごかもしれない

ヨシタケシンスケさんが大当たりさせた2013年の作品。

これ、今後、絵本の定番化しそうな予感です。

 

18位:くっついた

 

17位:100万回生きたねこ

 

16位:はらぺこあおむし

 

15位:アミ小さな宇宙人

イラストは、さくらももこさん。

レビューが気持ち悪いくらい「愛に満ちあふれている」といった大絶賛の嵐なので、こちらも読んでみて後日追記予定。

 

14位:ダイヤモンドより平和がほしい―子ども兵士・ムリアの告白

亡くなられたジャーナリストの後藤健二さんの著書です。

 

13位:がたんごとんがたんごとん

 

12位:モモ

 

11位:ぐりとぐら

 

2014年のランキングトップ20には「アナと雪の女王」が1冊、「妖怪ウォッチ」が2冊入っていたのですが、今回はそういうキャラクターブーム的なものは見受けられません。

また、2014年、トップ20に2作品入っていた「だるまさんシリーズ」が圏外へ。これは年によって復活するはず。

その他の定番絵本、2014年のランキングから2015年の年間ランキングの動きを見てみると

  • くっついた:12位→ 18位
  • 100万回生きたねこ:11位→ 17位
  • はらぺこあおむし:9位→ 16位
  • がたんごとんがたんごとん:10位→ 13位
  • ぐりとぐら:6位→ 11位

軒並み順位は下げているけど「定番の強さ」はハンパないです。

続いて10位からを見てみます。カウントォォーダウンっ!

 

10位:おつきさまこんばんは

 

9位:たべることがめちゃくちゃ楽しくなる! 栄養素キャラクター図鑑

「タンパク質くん」「脂質ちゃん」と栄養素がかわいい絵付きのキャラクター化されていて、子どもも大人も楽しめそう。

 

8位:きんぎょがにげた

 

7位:きょうのおやつはかがみのえほん

2014年発売の比較的新しい絵本。

これ、本屋で立ち読みした時に「へえーおもしろい発想だなあ」と感心しました。子どもは確実に喜ぶと思うので、売れているのもわかります。

鏡を使った仕掛け絵本です。意味がわからないと思いますが、それしか説明のしようがない。一度手に取ってみると「なるほど」となると思います。

 

6位:学習まんが少年少女日本の歴史(23冊セット)

自分もまんがで歴史を覚えたクチなので、息子が小学生になったら絶対にこのセットは買います。

 

5位:しろくまちゃんのほっとけーき

 

4位:いないいないばあ

余談ですが、歴代の絵本で一番の売上を誇る作品が「いないいないばあ」です。発行累計543万部。推定印税額、この一冊だけで3億8,000万円。

 

3位:じゃあじゃあびりびり

 

2位:世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

2012年、ブラジル・リオデジャネイロでの環境問題を話し合う国際会議にて、南米ウルグアイのムヒカ大統領が行った演説を子ども向けにやさしく書いた絵本。

存在自体を初めて知ったので今度チェックしてみます。

 

1位:ママがおばけになっちゃった!

あちこちのメディアで取り上げられたようで、それで知った妻が図書館で借りてきたため自分も読んでみましたが、感想はひとこと「うーん」

それが2015年のアマゾン「絵本・児童書」年間人気ランキング1位だというので、仰天したしだい。

内容が「親が死んだら」なのです。我が子を想う親としてはそのシチュエーションを想像しただけで泣けるので、ある意味、大人を狙いすぎ。

その割には中身が軽いので、子どもを諭すために親を死なせるテーマを多感な子どもにわざわざぶつけなくてもいいのでは、と思ってしまった。

ネット上でもいろんな意見、賛否両論ありの一冊。正直、一過性のブームなので、来年にはランキング圏外へ消えていると思います。

 

その他、安定の定番絵本。2014年から2015年のランキングの動きを見ておくと

  • おつきさまこんばんは:8位→ 10位
  • きんぎょがにげた:4位→ 8位
  • しろくまちゃんのほっとけーき:5位→ 5位
  • いないいないばあ:3位→ 4位
  • じゃあじゃあびりびり:1位→ 3位

ランキングトップ20のうち、計10冊は昨年もランクインしていた定番の絵本。このあたりが一冊も家にない子育て家庭を探すほうが難しいかもしれません。

定番絵本の厚い壁に、絵本業界も「新作」でヒットを出すのは大変だよね、だから際どい心理描写を狙ってくるのかなとも感じます。

 

まとめ

今売れている絵本のランキングを見てみる (1)

Photo: reading diary of a wimpy kid by woodleywonderworks

アマゾンは翌年の年間ランキングが出ると前年のものを消してしまうので、記録目的の意味合いもあります。

育児ネタをちょこちょこと書くブログをやっている手前、絵本の売れ筋は定点観測をしていますが、やはり定番の絵本が盤石で「とにかく強い」です。

親としてはせっかく買う絵本で最大の教育効果を期待してしまう下心は、隠してもにじみ出てしまうもの。失敗したくない心理が先行し、巷で評判の良い定番絵本に走る。しかも自分が子どもの時に触れた絵本をついつい選んでしまう、というのは致し方ないことなのかもしれません。

新しいしかけで子どもの刺激になるような、いい絵本は次々と世に出てきています。

こういった最新のランキング情報などもうまく取り入れながら、我が子に新たな驚きを与えたり、親子で楽しめる読み聞かせの時間を演出できたら素敵ですよね。

参考 アマゾンランキング大賞2015「絵本・児童書

 - 子育てネタ

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Comment

  1. より:

    いつも楽しく読ませて頂いてます。
    先日読んだtogetterのURLを上のウェブサイトの方に貼りました。
    ろくでもない妙な絵本と言うくだりが気になったので…
    難しいですよね。
    年齢にもよるかとは思いますが。

    • 蒼さん

      貴重なご意見ありがとうございます。

      文章の流れの中で軽く書いた一文がご不快な思いをさせてしまったようで申し訳ありませんでした。

      私の言葉足らずな部分もありましたが、それぞれの親の考え方があるところですのでここで議論するつもりはございません。

      該当部分、削除して訂正いたしました。

      訂正前:時たま、子どもに勝手に好きな絵本を本屋さんで選ばせたりもしますが、だいたいろくでもない妙な絵本を「これ買ってー」と持ってくる。

      訂正後:削除。

  2. にばんてぱんだ より:

    いつも楽しく拝読しております。私は産後『読み聞かせしてる?』とあちこちから言われ、少しナーバスになってしまったんです。で、『絵本100選』みたいな雑誌を頼りにかなりな量を集めてみました。本当にロングセラーばかりなんですよね。でも私自身も絵本を選ぶ目が肥えてきたし、子供も本棚から好きな物を取ってくる。いつしか嫌々読み聞かせしてたのが、楽しくなってました。新米パパ、ママさんはアマゾンのベストセラーをドーンとまとめ買いも大いに結構だと思います。

    • にばんてぱんださん

      コメントありがとうございます。ずっとブログも読んでいただいてこちらもありがとうございます。

      周囲を見てナーバスになるのわかります。嫌々読み聞かせをどう親子一緒に楽しめる方向に持って行くか、そこのブレイクスルーってきっかけが難しかったりもします。

      どーんとまとめ買い作戦推奨、激しく同意しますがそれが息子が小さい頃は踏み切れなかったよなーと。

      今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。

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