子供連れ大相撲観戦 事前準備ポイント&実践して気づいたこと
2017/09/04
ちんたら時間がかかるのがかったるくて観ていられなかった相撲中継を、30代半ばにもなるとおもしろく感じるようになってきて。
「人間、年齢とともに好みが変わるものだなあ」と思う、最たるものが「大相撲」
そしてとうとうテレビ観戦では物足りなくなってしまい、何を血迷ったのか「大相撲観戦に行くぞ!」と生まれて初めて両国国技館へ乗り込んでまいりました。
今回行ったメンバーは、4歳の息子、僕と妻、そして両親(おじいちゃんおばあちゃん)、3世代の計5名。
正直、何もかもが初めて過ぎてわけわからなかった。
大相撲観戦記なんぞネットで検索すればゴロゴロと転がっているので、今回は「子ども連れ」視点に絞り、大相撲観戦に挑もうとしているパパ・ママに向けて事前に押さえておいたほうがいいポイント、知っておいたほうがいいこと、実際に行ってみて気づいたことを書き残しておきます。おまけに「お年寄り連れ」ポイントも少しだけ。
事前準備、お疲れ様です。
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子連れ大相撲観戦のための事前準備ポイント
今回の相撲観戦は、東京の両国国技館の初場所。
自分が経験した中で気づいた、子ども連れ大相撲観戦のために事前に準備しておくべきこと、知っておいたほうがいいことをまとめておきます。
ポイント1:チケットは事前に購入しておく
引用 日本相撲協会「入場券情報」
これ、1人あたりのチケット価格です。4人用マス席なら、人数分が必要で、かける4。
表にはないけど、力士が転がり落ちてくる土俵に一番近い「溜席(たまりせき)」は、ひとり14,800円。小学生以下NG。飲食禁止、カメラ撮影、携帯電話禁止の子連れには縁のない席でございます。
仕事先の人が溜席で相撲観戦をしたことがあるらしく、「審判の親方の身体がでかくて邪魔。全然見えない」と文句言ってました。
一番最初に気になる、相撲のチケットを安く買う方法。結論から言うと「ありません」
この大相撲人気の昨今。チケットショップ、オークションを見ても、正規料金で買うのと料金の変わりはない。むしろプレミアがついている場合も。
非正規取引のリスクと価格メリットがさほどない状況を考えると、正規購入ルートをおすすめせざるをえません。
子どものチケットは「4歳から」必要です。自由席以外は子ども料金の設定はないため、まるまる大人1人分と同じ料金がかかります。
大相撲人気を完璧にナメていたわと痛感した「チケット争奪編」の記事はこちら。
関連記事 【大相撲初心者向け】チケットの賢い買い方を整理しておく
相撲のチケットを正規購入する方法は以下の5つあります。
- インターネット(チケット大相撲・チケットぴあ)で購入。
- 電話予約(チケット大相撲予約専用ダイアル)で購入。
- 両国国技館のチケット売り場で購入。
- チケットぴあ・コンビニ・JTBの店頭で購入。
- 相撲案内所(昔からある仲介屋だね)で購入。
一般人は、1~4を選択。5のリッチな相撲案内所(お茶屋さん)の説明はここでは省きます。
参考 国技館サービス株式会社「相撲案内所」
そもそも大相撲のチケットは「高っ!」って思ってしまう値段設定なのですがそれが売り切れて満員御礼ってすごいなと思う。人気の席は、相撲協会公式「チケット大相撲」の先行予約にて抽選の高倍率を勝ち抜かないと手にいれることができません。
しかも先行予約はわけのわからない「特別販売利用料」とやらが「1枚あたり514円」もかかってどんだけお金むしりとんねん、相撲協会は殿様商売もいいとこやなあ、って絶対ボヤいてしまう仕組みです。
今回、我が家は第3希望まで申し込める先行予約の抽選にチャレンジ。楽勝だと思っていたら、第1希望と第2希望は見事にはずれて第3希望にかろうじてひっかかったという。なんとか「6人ファミリー・シニア枡C席」をゲット。
こちら、15歳以下か65歳以上の客ひとりを含むグループ6人までが座れる、1階最後列のマスの貧乏席(それでもひとり5,000円。まともに買ったら1人9,500円のエリアの席)となります。
相撲人気が爆発中の今、「よし!今日行こう!」と思い立って見に行けるものではありません。大相撲。
2ヶ月前の先行予約から虎視眈々とチケットを狙う。そのくらい気合いを入れないと、希望する席・お得な席で相撲観戦は難しいと思ったほうが良さそうです。
ポイント2:1日の段取りを知っておく
今回の大相撲観戦にあたり初めて知ったのですが「朝8時から」両国国技館は開いていて入れます。朝から夕方まで楽しめる、という。
そんな朝から何をやっているかというと、相撲やってます。序ノ口や幕下の力士の取組が朝8時30分から14時過ぎまで行われているのです。
その後は
- 14時15分:十両土俵入り
- 14時35分~:十両取組
- 15時40分:幕内土俵入り
- 15時55分:横綱土俵入り
- 16時00分:中入り
- 16時10分~:幕内取組
- 17時55分:弓取り式
で、1日がおしまい。こんな流れで進みます。
参考 日本相撲協会「土俵上の時間割」
相撲に興味のない人にはわけわからないと思いますが、相撲には序列があって、序ノ口→ 序二段→ 三段目→ 幕下→ 十両→ 幕内(ここにいるのが前頭・小結・関脇・大関・横綱)と、簡単に言うと「力士の強さ」でランキングされています。
午前中の早い時間は下っ端の弱い力士が相撲を取り始め、午後になるとともにどんどん力士のランクが上がってくる。16時過ぎくらいからはどこかで一度は聞いたことあるような名前の力士が続々と土俵に上がり、最後は強い大関や横綱が相撲を取って18時に終わり。という流れです。
初日と千秋楽は力士勢揃いで理事長から「協会の挨拶」が幕内土俵入りの前にある。千秋楽では結びの三番の前に「三役揃い踏み」があり、最後には「表彰式」もあるため30分前倒しされたりと、日によってスケジュールは変わります。
相撲観戦に行く当日の動きと時間を把握しておかないと、「おおテレビでこれよく観るやつだ!」といったおいしいところを見逃すはめになります。
周囲のお客さんの入りを見ていたところ、有名どころの力士が登場する幕内土俵入り前、16時にはお客さんが続々と来て席が埋まる感じでした。
でもせっかく払ったチケット代。時間に余裕があれば午前中から行っても楽しめるし、遅くとも十両土俵入りの14時過ぎには行くといいのかなと思います。
我が家は「14時前」に入場しました。
ポイント3:イベントやキャンペーンを事前チェック
両国国技館の地下にある大広間では、場所中の昼12時から16時まで一杯250円でちゃんこが食べられます。場所によってちゃんこの担当相撲部屋が変わりますし、1週目と2週目で味も変わる。
今場所は何部屋のどんなちゃんこが食べられるのか?などのチェックは必須。
また、公式LINE登録でクリアファイルがもらえる相撲協会のキャンペーンをやっていたりもします。
そういったキャンペーンや限定公式グッズはどんなものがあるのかなど、事前にチェックしておくと当日の観戦の合間に「このイベントを見にいこう」とか「空いているうちにおみやげを買おう」といった計画が立てられるのでおすすめです。
参考 日本相撲協会「本場所情報 イベント・キャンペーン」「大相撲一日観戦ガイド」
ついで事前に知っておいたほうがいいことをもうひとつ。
両国国技館館内限定で「どすこいFM(83.4MHz)」というFMラジオの解説チャンネルがあります。これを聴くためにFMラジオを持って行ったほうがいいです。
館内にて有料でラジオの貸し出しもやっているようですが、人気だそう。借りられないと困るので、持参をおすすめします。
ラジオを聴けるスマホのアプリって、チューニングが自分でできないため、コミュニティFMと同レベルのどすこいFMはラジオの機械とイヤホンがないと聴くことができません。
携帯ラジオなんてあったっけな?と我が家の防災バッグから携帯ラジオを引っ張り出し、整理整頓されたバッグの中身をぐちゃぐちゃにして奥さんに怒られませんように。はい僕です。
参考 日本相撲協会「国技館FM放送について」
大相撲観戦当日の動き
入場
両国国技館に到着したのが13時45分。
まず、「ファミリー・シニア枡席」「ファミリー・シニア椅子席」の場合はチケットを交換しないといけません。なんだかよくわからないんだけど、これはチケットの種類によります。ほとんどのチケットがそのまま入場できるはず。
引き換える場所は入り口脇のチケット売り場横のテント。ここでコンビニで発券済の「引換券」を「入場券」で引き換え。ファミリーチケット人数分の「入場券」をもらえます。
引き換え場所のテント。ここにずっといる係の人は寒いだろうな。
この交換の際、「身分証明書を提示してください」と言われます。これは事前に持っていた「引換券」にも「身分証明書を提示するように」とだけは書いてあった。
引換券には購入者名がプリントされており、てっきり購入者=僕の身分証明書を提示する転売防止目的かと思いきや、まったく違いました。
「ファミリー・シニア席」は「15歳以下か65歳がメンバーに1名以上含まれているグループ向けの特別チケット」なので、子どもの身分証明書を提示せよと。4歳の息子は15歳以上にはどうやっても見えないよね、は通じないので、同伴の子どもないしお年寄りの年齢がわかる身分証明書はお忘れなく。
「ファミリー・シニア席」は、希望の場所の指定もできません。
受付のお姉さんに「ファミリー・シニア枡C席といっても何席かあるはずだけど、僕らがここの席っていうのは当日の先着順で決まるんですか?それとも購入時に決まっているんですか?」と聞いたところ「わからないので確認します」との回答。
正直なのはいいけど時間がかかりそうだったので「あ、じゃあいいです」と引き下がりました。
なので、「ファミリー・シニア枡席」の席の割り当てがどうういう仕組みで決まるかはわからずじまい。もちろん正面の席(テレビ中継と同じアングル)で観たいのはやまやまだけど、場所は「運」しだいかもしれません。
「入場券」を手に入場口の列に並びます。もぎり(親方がやってます)をしてもらって入場。
両国国技館のエントランスでは総合案内所や、グッズ販売、キャラクター「ひよの山」が写真撮影に応じていたりします。
エントランス正面には、優勝力士に渡されるトロフィーが飾ってあります。これ見たことある!ってなります。
またエントランスの右手には相撲博物館という名の一室があり、相撲の資料が展示されています。10分もあれば見終わる展示なのであまり期待しない程度で。
参考 日本相撲協会「相撲博物館」
チケットの交換から入場。入り口で写真を撮ったり、相撲博物館をざっと流し見たりで30分ほどかかり、14時15分に。
十両力士の土俵入りの時間になるので慌てて席に向かいます。
着席
国技館は土俵を中心とした円状のコロシアムです。席がどこだか非常にわかりにくい。
どこの扉から入ればいいのかは、扉ごとに立っている係の人に聞くと「何番の扉から入ると席が近いです」と教えてくれます。
指定の扉の前に行って、また係の人にチケットを提示して通してもらいます。チケットがないと中へ入れてもらえないので、トイレなどでホールの外に出る場合はチケットを持っていくのを忘れませんように。
ただいま14時15分。
探し当てた「6人ファミリー・シニア枡C席」は1階の最後列。この席の後ろは、テレビカメラや車いすの方の席です。
「枡席は狭い」と聞きますが、「マジで狭い」です。大人がぎゅうぎゅう、長時間の座りっぱなしはつらい。
4人マスを大人2人の料金で使うことができる特別チケット「特別2人マス席」もあるので(※大人気で即売り切れ)、「大人2人+3歳以下の子ども2人まで」の家族はぜひこちらの席のご検討も。
今回の我が家は6人マスを大人4人、幼児1人の贅沢使いをしましたが、冬なので脱いだコートやカバンを置いたらキツい。
6人マスに大人4人横並びで足を伸ばし、息子は妻の膝の上という布陣に最終的に落ち着きました。
これは家族だから成せるわざで、他人だったら横並び4人で身体がふれあうのはちょっと無理かもしれない。ネットオークションで4人マスを相席バラ売りでさばいているやつとかいるけど、自分なら絶対に無理。
また、最後列「6人ファミリー・シニア枡C席」の後ろは壁で、壁に寄りかかれるため重宝しました。これは、おじいちゃんおばあちゃんが「これがなかったら疲れて大変だった」と感想を述べていたポイント。
観戦
全然見えないのでは?と心配していましたが、1階最後列でも普通に見えました。写真だとだいぶ遠い感じですが、もっと見えてます。どっちの力士が誰で、どんな決まり手でどちらが勝ったかもきちんと見えます。
少なくとも遠くでがちゃがちゃなんかやってんなーとはならない。
ただ、前の人に正座されると頭越しに見る形になり、ちょっと見えにくいです。
双眼鏡を持っているなら必ず持参したほうがいい。「力士の肌ってきれいだな(※一部を除く)」ってなります。
前述の通り、国技館館内FM「どすこいFM」を聴きながら相撲を観戦すると楽しみが増します。解説の親方は日替わりですが、アナウンサー含めてけっこう好き放題言っている。
今、取組をしている力士が何歳といった基礎情報から、力士のエピソード、でもって「○○は何をやりたかったんだろうねえ」というダメ出しまで。
うわ、これ書いている途中で「どすこいFM公式Twitter」を見つけてしまった。行く前に知りたかったです。
二子山親方「明瀬山、こないだ若いの3人と焼き肉食いに来て、70人前食っていったよ」70人前!?( Д ) ゚ ゚ #sumo #相撲
— どすこいFM (@DosukoiFM) 2016, 1月 16
こういう小ネタをずっとラジオでしゃべっている。 あと、中入りに放送席で親方とじゃんけんして勝つと「土俵の土(本物)」がもらえるらしいです。
【お知らせ】中入りお楽しみ企画のプレゼント「土俵の土」の入れ物が、小瓶から大入り袋になりました(^o^) 時には親方のサイン入りも!?【知ってる人は知っている】 #相撲 #sumo #大相撲 pic.twitter.com/1SE3x2bAcg — どすこいFM (@DosukoiFM) 2016, 1月 13
土俵の土をもらえるの知ってたんだけど、「どすこいFMの放送席ってどこだ?」と探しているうちに幕内の取組が始まってしまったので諦めた。
行かれる方はチャンスがあればぜひ。
座布団投げないでぇぇアワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ ◇= #sumo #相撲
— どすこいFM (@DosukoiFM) 2016, 1月 23
国技館内の探検
マス席でずっと相撲を見続けるのはちょっと飽きてきます。子どもはなおさら。
そういう時は館内の探検へ。
まず2階席からどのくらい見えるのか興味があったので行ってみた。2階席はチケットのチェックはありませんでしたのでしれっと入ってしまった。
けっこう見えます。いやむしろ1階の最後列より、よく見える。
お年寄りはマス席の地べたに長時間座るのは大変なので、あえて2階の椅子席という選択肢もありだと思います。ただ、階段が急なので足腰が弱いと移動が大変だというデメリットもあり。
その他におみやげショップなどもだらだら見つつ。
国技館名物の焼き鳥。国技館の地下で焼いているそうです。冷めてもおいしい、という触れ込み。5本パックで650円。
巷ではみんなうまいうまいと絶賛なので、どれどれと買って食べてみた。はっきり感想を述べておく。
「すごく普通」
お酒も充実してます。売店の缶ビール350mlが350円、500mlが500円、そんな料金の乗せぐあい。
ビールはプロ野球観戦でよく見るビールサーバーを背中に背負った売り子が売り回ってもいます。1杯700円なり。
お弁当も売店にいっぱいあるけどけっこう売り切れ。
グッズも盛りだくさん。
いちおう「これは買っておかないと」と購入したのは「番付表」。1枚55円。
向正面の扉1近くの売店で売ってます。
この番付表、ひとりの行司が半月がかりで手書きで書いたものを縮小印刷して売っているとのこと。
眺めると「すげえな」となります。それだけです。
この下の記事を読むと番付表を買いたくなるよ。
参考 朝日新聞「大相撲ちょこっとうんちく 番付書きは極秘ミッション」
その他、帰りの際の混雑など
上におさまらないことを書き連ねておきます。
トイレの混雑は横綱土俵入り後がバカみたいに混んでいました。男性でも行列、女性は大行列。
これから有名どころの力士が出てくるタイミング。その前にトイレを済ませておこう。みんな考えることは同じです。
2階のトイレのほうが空いているという情報をどこかで見かけましたが、未確認です。
すべて終了した後の帰りの混雑は相当です。結びの一番を待たずにちらほらと帰り始める人たちも。混雑を避けるためだと思われます。
皆、一斉に帰るのでJR両国駅までギュウギュウです。押すな押すなでかなりゆっくりな足取り。この中をベビーカーで行くのは厳しいので、子連れの撤収は時間をずらしたりなど、ちょっと考えたほうがいいかもしれません。
我が家の場合、弓取り式が終わって18時きっかりに席を後にし移動開始。人混みの波に流され両国駅に向かい、駅のホームに立ったのが「18時20分」でした。帰宅ラッシュの時間も相まって、電車の混雑もどえらいことになります。ご参考まで。
子連れ大相撲観戦で気づいたこと
乳児・幼児連れの観点で気づいたことを書き残しておきます。
両国国技館に子ども向け設備はあるのか?
いちおう、両国国技館の人なのか相撲協会の人なのかはわからないけど、入り口近くに立っていた係のお姉さんにざっと聞いてみた。
- トイレの場所によって、オムツ替え設備ありなしがある。ごめんベビーキープの存在は聞き忘れた。自分が使った男子トイレにはなかった。
- ベビーカーはエントランスホールにある総合案内の預かりになる。中には入れられません。
- 授乳室はフリーで出入りできるような常設設備はないが準備はある。係に言ってもらえれば案内する。
なんにせよ、「子どもは連れてくるな」という空気では全くないので、困ったときにはあちこちにいる係の人に聞いてみるのが手っ取り早いです。威圧的な感じの悪い元力士みたいな係員もいるけど、人を選べば親切。
子ども連れで行って問題ないのか?
周囲を見渡したところ、けっこう子連れは多かったです。我が家のように3世代でというパターンも多く見かけた。
子どもの年齢は幅広く、明らかな0歳児から幼稚園児、小学生以上までさまざま。
相撲好きな騒がしいおっさん集団がいたりと、弁当食べて酒飲んで、周囲はワイワイガヤガヤの相撲観戦です。さすがに子どもがずっと泣き続けるような状況だとちょっとロビーに出たほうがいいかもしれませんが、ちょっとくらい泣きわめこうがまったく問題ありません。
また、マス席だと子どもが横になって寝ることができるので親も楽だと思います。
子連れに最適な席はどこか?
間違いなく1階のマス席だと思います。
うちの息子も力尽きて途中で30分ぐらい昼寝をしましたし、子どもが横になれるスペース、転がって遊べるスペースとしてのマス席はいい感じです。狭いですけど。しつこいけど、ほんと狭いんだって。
枠が決まっているとそこからなぜか子どもは出ませんので楽。
子どもが4歳以下なら「特別2人枡席」を。今回の我が家のように大人数であれば「ファミリー・シニア枡席」がおすすめ。
席によってチケットの値段が変わってきます。僕もマスBかマスCかだいぶ悩みました。公式サイトの「見え方」の写真もひとつずつチェックして見比べたけどよく違いがわからなかった。
参考 日本相撲協会「国技館・座席ビュー」
最後列から撮った写真がこちら。
結論から言っておくと実際に行ってみても「違いはよくわからない」「どこでもそれなりに見える」
そんなもんです。
せっかく行くのだし近くで見たい、良い場所で見たいという気持ちは同じだったからよくわかるけど、マスB(9列~12列)とマスC(13列~15列)ってそんなに言うほど違いはないよね?が正直な感想。すいている早い時間にうろうろ動きまわって見比べてみたけどB席とC席の見え方の差に、差額を払う必要性は感じなかった。
前の人の頭越しで見る環境に変わりはなく、子ども連れでロビーやトイレへ出たり入ったりを繰り返すため、1階席なら出口の近いマスC席で十分だと思います。
もしまた行くのであれば次回も我が家は「ファミリー・シニア桝C席」を狙います。
子どもは飽きないのか?
飽きます。確実に飽きます。間違いなく飽きます。
うちの4歳児で、最初は物珍しく黙って見てましたが、静かに見ていられたのは40~50分。
あとは夕方の眠さもあって狭いマス席で暴れ、言うことを聞かず、ややこしや、ややこしや。
土俵入りのスケジュールなどを見ながら、館内の探検やちゃんこを食べに行ったりと外に連れ出さないとまず時間が持ちません。
親が最後のほうの幕内力士の取組を見ないのはもったいないというか何しに行ったんだって話になるので、クライマックス時に静かにしてもらえるよう、絵本や図鑑、音の出ないおもちゃを持って行くなどは考えたほうがいいかもしれません。
孫に「貸して」と絶対言われるのを見越して、双眼鏡を2つ持ってきたおじいちゃんグッジョブ。さすが年の功と感心しました。
推奨:子ども連れ持参アイテム
- 子どもが飽きた時に使う本やおもちゃ
- 終盤に暖房を切ったのか寒くなったので冬はブランケット
通常時の外出アイテムにプラスして、このあたりは準備しておいたほうがいいと思います。
また
- どすこいFMを聴くための携帯ラジオとイヤホン
- 双眼鏡
- 座布団が薄くて絶対にお尻が痛くなるのでクッション的なもの
も持って行ったほうがいいと思います。クッション的なものは、グループに年寄りがいるならなおさら。座布団がぺらっぺらなのでお尻と腰が痛くなります。
ただ、狭いマス席が大量の荷物で余計狭くなるため、荷物量のバランスも考えないといけないのが悩ましいのですが。
まとめ:子連れ相撲観戦は楽しいよ!
毎日18時に終わる相撲の時間を2時間後ろにずらしたら仕事帰りのファンでもテレビ中継をリアルタイムで見られるし、相撲協会ってサービス精神ねえな、頭固いよなってずっと思っていましたが、まさか朝8時から一日中延々と相撲をやっているとは今回チケット取るまで知りませんでした。すみません。
テレビでずっと見続けてきた両国国技館の環境と雰囲気を知ることで、相撲の見方が変わるのは確実。雰囲気やテレビに映らない部分を実際に知ることで楽しみが何倍にもなります。
ありきたりな感想だけど、やはり迫力もまったく違う。一度あの環境に身を置いてみる価値はあると思います。チケットは高いけど。高いよなぁ。
そもそも150kg、200kgの太ってる人があんなに俊敏に動くことは普通できません。それだけでもプロの相撲の世界ってすごいなと。
4歳の息子も、テレビでちょくちょく観ていたシチュエーションが目の前にあること、お相撲さんを身近で見られたことは刺激になったもよう。孫との楽しい時間を過ごせた両親も喜んでいたので、少しは親孝行ができたのかなと思っています。
正直、子ども主体で考えると別に相撲観戦でなくともいいとは思います。でも、ちょっと不安だったけど実際にやってみて思いのほか楽しめた。いい思い出ができた。親子じじばば3世代みんなで楽しめるイベントの選択肢のひとつとしての相撲観戦は「あり」「おおいにあり」です。
ざっと一気に書き上げたので、また思い出したことがあれば追記してまいります。
このエントリーが「子ども連れで相撲観戦ってどうなんだろう?」「大丈夫だろうか?」と、これから相撲観戦挑もうと思っているパパ・ママの事前準備の際の参考になりますと嬉しいです。
関連記事 【大相撲初心者向け】チケットの賢い買い方を整理しておく
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Comment
ご無沙汰しております。
以前もカゴメのコンサートをこちらで拝見し、応募させていただいた者です。
今回の子連れ相撲観戦も、まさにタイムリーな情報でした。
我が家も両国国技館からそう遠くはないのでいつか息子に相撲を見せてあげたいと思っておりました。しかし、いかんせんチケットが高額なので最も安い当日券狙いではありますが。。
初場所は久しぶりの日本人力士の優勝で盛り上がりましたね!個人的には嘉風関を応援してます。
子連れでの歌舞伎も幕見席なら騒いでしまったらすぐにエスケープできますし、気軽に楽しめたのでオススメです
二匹の子ブタのパパさん
ご無沙汰しております。ひさしぶりのコメントありがとうございます。
チケットは確かに高いですが、ほんと高いけど、子連れ、親孝行ふくめていいイベントだったなあと思ってます。気楽に行くなら自由席もありですね。朝から並ばなきゃいけないっぽいですが。
歌舞伎の発想はありませんでした。新しい気付きをありがとうございます。いつか行ってみたいと思ってるだけだったのでちょっと調べてみます。
いつも見させていただいていましたが、初めてコメントします。
我が家は4歳と1歳がいるのですが、私もここ3年ほど相撲にはまっていて、上の子は一緒に見て力士の名前を覚えたり楽しんで?いたので実際に見に行きたいと思っていました。
下の子がまだ小さいので様子を見ていたのですが、今回のエントリーはまさに!欲しい情報ばかりでした。
参考にさせて頂いて、五月場所こそは…。
これからも更新楽しみにしています。
はなびさん
コメントどうもありがとうございます。いつも読んでいただいてありがとうございます。
お役に立てたようで良かったです。お子さんへの刺激にもなると思いますし、5月場所はぜひ。とすすめながら自分も初場所の興奮がさめずで5月場所にも行きたいなあと思ってます。
今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。
いつもありがとうございます!
今回の情報も素晴らしいー!
親孝行も兼ねて相撲観戦に行きたいなぁと思っていたのですが、さてどうしたものか?というところから始まるので…
本当に参考になりました!
また、親世代は足腰悪くしてる方も多いので、椅子席情報もありがたかったです。親にはこっち取ってあげようかな?
p.s. 「〜時きっかり」という表現は、神奈川県の方言なんだとか!?
生まれも育ちも神奈川県の私には聞き慣れた言葉なので、エリア限定と聞いて驚きました!
Marinさん
こちらこそいつもありがとうございます!
お役に立てましたようで良かったですね。
そうですね、長時間の床での観戦はかなりこたえるので、現に僕らでもこたえたので、枡席の醍醐味を感じないのであれば2階の椅子席のほうがよろしいかと思います。
きっかり、神奈川の方言なんですか。知りませんでした。自分が普通に使っているルーツを思い起こすとなるほど納得です。