子連れのおでかけに重宝する「家族ふれあいの日」割引優待券で得しちゃおう
2016/02/04
東京都にお住まいのみなさまご存知、毎月第3土曜日と日曜日は「家族ふれあいの日」です。
「そんなの知らんわ」って感じで自分もつい1週間くらい前に知ったことを偉そうに書いてますが、そうらしいです。
で、この「家族ふれあいの日」を提唱しているのが「こころの東京革命協会」という団体。
「こころの東京革命協会」なんてうさんくさい名前の協会なにこれ?という話はあとでご説明するとして、その「こころの東京革命協会」が発行している「家族ふれあいの日 割引優待券」が子連れ家族のお出かけに使えてかなりお得なのです。
※東京ネタですみません。たぶん東京都民以外も使えちゃう割引優待券だと思うんだけど。
本日はただそれだけを熱くお伝えしたい。
Photo: Silhouette Boy by mrhayata
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「家族ふれあいの日優待券」の背景を知る
「こころの東京革命協会」ってなんだ?
「なにこのチェ・ゲバラっぽい協会は」と最初思いましたが、おかしな団体ではない。東京都が次世代を担う青少年の健全な育成のために、1990年に立ち上げた「東京都青少年協会」が前身です。
参考 こころの東京革命協会
でもってこんな「こころの東京革命協会」なんて変な名前に変えた犯人は、石原慎太郎元都知事です。ああ、あの人のセンスっぽいね、と名付け親を聞いて妙に納得。
ちなみに現在のこの協会の会長は、川淵三郎氏です。初代Jリーグチェアマンの。
提唱していることはかなりまとも
「こころの東京革命」は、親と大人が責任を持ち、次代を担う子供たちに正義感や倫理観、思いやりの心を育み、自らが手本となりながら、人が生きていく上で当然の心得を伝えていこうという取組です。
引用 こころの東京革命概要
「社会のルールを親が自らの行動を通じて子どもに伝えていこう」という趣旨で、協会が中心となり、さまざまな運動やイベントを実施。
家庭へ求める具体的な行動も示しています。
行動主体の取組(家庭への期待)
- 1日は「おはよう」で始め、「おやすみ」で終わらせよう
- 善い行いは褒め、人に迷惑をかけたときはきちんと叱ろう
- 他人や学校の先生が子供を叱ってくれたら親は感謝の気持ちをもとう
- 欲しいものを何でも与えずにがまんを教えよう
- スポーツや武道で心と体を鍛えよう
- 父親も積極的に子育てしよう
- 家族団らんの食事をしよう
- 子供のネット・ケータイ使用に関わろう
- 我が家のきまりや行事をもとう
- 親子で共通の趣味をもとう
- 子供部屋に閉じこもらせないようにしよう
- 近所の子供を叱れる家族づきあいをしよう
- お年寄りをいたわることを教えよう
- 自然の厳しさ、自然の美しさを肌で学ばせよう
- 子供のために親がいかに働いているかを教えよう
言われなくてもわかっとるわとこれを説教くさいと取るか、ふむふむと素直に受け入れるか、人によって取り方はそれぞれだろうけど。家庭で何を子どもに伝えなくてはいけないのか?がシンプルにまとまっています。
その他にも「学校での取組」「地域への期待・社会全体での取組」の指針もあるし、「2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた取組」も。
- 困っている人を積極的に助けよう
- 世界にはいろいろな国や地域があり、異なる言葉や文化があることを教えよう
東京オリンピックなんて迷惑千万なイベントで、その時どうやって東京から脱出しようかばっかり考えていた。
しかし自分はこれを読んで、おもてなしやおもいやりの姿勢を子どもに見せたり、様々な国や人種を尊重して受け入れる大切さを説いたりできるオリンピックって、「我が子にいろんな教育をする絶好の機会なのかも」と考えなおしました。
この協会、言っていることもやっていることも、すごいまともです。「こころの東京革命」の名前だけじゃ何やってんのかさっぱりわからないけど。
で、ようやく本題にたどりつく。
協会の活動のひとつとして大切な家族のふれあいを応援すべく「家族ふれあいの日」を制定。この事業に賛同する施設や協力店で使える割引優待券があるのです。
「家族ふれあいの日優待券」をチェックしてみる
優待券の利用は、東京都民で18歳未満の子どもを連れた家族が対象。
厳密に現住所を確認する仕組みはなさそうな感じなので、他県の人も普通に使えるんではないか?という疑惑あり。
利用は、現地へ優待券をプリントアウトして持っていき、提示するだけです。
施設によって受けられるサービスは違って、無料だったり、5%~半額割引、サービス品提供、ドリンク無料サービスなどなど。
例えば、都内全店の藍屋や夢庵では通年でドリンクバーが無料になる。浅草花やしき、品川水族館、よみうりランド、八景島シーパラダイスなどの有名どころのレジャー施設でも通年で割引が適用されます。
また「毎月第3土曜日・日曜日」は割引対象も増え、ガストでドリンクが無料になったり、東京都現代美術館や東京都美術館がの観覧料が半額になったりと多くの文化施設で割引が受けられます。
この手の団体にありがち。公式サイトが死ぬほど見づらいため、PDFファイルで大丈夫なら対象施設はこちらの一覧からのチェックを推奨。
参考 家族ふれあいの日優待券
優待券は上のPDFファイルの一番下についています。もしくは優待券だけ欲しいならこちらも。
対象施設やサービスをざっとチェックしただけで、必ず「ああ、あそこ以前まともに払って入ったよ。知らずに損してたわ」ってなるボリューム。
商業施設の入場料はクレジットカードの割引優待とかもよくあるけど、比較しても場所によっては割引率もけっこう高めだし、特に公共施設は大幅割引が効いており全体的にかなりお得な仕組みです。
こんな公の優待制度があっただなんて、知らなかった。
割引対象施設は東京都内に限らず関東一円と周辺に散らばっており、知っていれば子連れ家族でのお出かけにかなり使えるはずです。
優待券きっかけのお出かけでもいいじゃない
Photo: father & son by Petras Gagilas
子どもはいろいろな場所にて、体験・経験をする中で成長していくもの。
家族団らんやつながりを見つめなおすきっかけとなる、この「家族ふれあいの日」割引優待制度はすばらしい仕組みだと感じます。
子育ては、期間限定。「今しかできない」とわかっていても、仕事や生活に追われ、家族との時間がないがしろになっている、家族との時間が取れないジレンマを抱えている、焦りをただただ感じている僕のようなパパ・ママも多いかと思います。
家族の幸せのために働いているのに、結果、家族に我慢を強いているってなんなんだろうねこの本末転倒は。
うちの息子は4歳になりましたが、この4年間を振り返っただけでもすでに子育てで「ああすればよかった」「こうすればよかった」と後悔の念は尽きません。
自分は欲深いので「子育てやりきったぞ!」と満足するなんて絶対に無理なのは自覚している。うじうじと「何が正解だったのか」と振り返り続けるのだろうと思っている。そんな暇があるなら「今、目の前にある時間を大切しろ」ってのも十分すぎるほどわかっている。
息子があと何年一緒に遊んでくれるかわからないけど。別に優待券に釣られたっていいじゃない。「今のうちにいっぱい家族でおでかけしておきな」と優待券に背中を押された気がしました。
「今の息子との時間を大切にせねば」と、「よし、この優待券使って遊び倒してやろう」と、「家族団らんしまくってやるぞ」と、名前はダサいけど「こころの東京革命協会」の理念と心意気と教えに感化され、ただいま気持ちを新たにしたしだいであります。
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「こころの東京革命」があまりに懐かしくてコメントします。以前、 都内の某教育委員会にいたことがあり、このロゴの入った配布物が東京都からドカドカ送られてきていました。だから都の直営だとばかり思っていました。こんな協会があったとは!今回初めて知りました。
家族ふれあいの日のチラシももらってきたことがありました。これ使って子供と外食しようと思いつつ、複数の乳幼児連れの大変さが得点の魅力に勝って使わずじまいでしたが…。また気を取り直して再チャレンジしようと思います。4月になったら新年度版が出るかも知れませんね。チラシは固くて厚い、いい紙でした。
さちこさん
コメントありがとうございます。
お話を伺う限り、けっこう税金入っている感じですが、認知度は低いですよね。もうちょっとやりようがあるとは思いますが、自分も有効活用させてもらおうと思ってます。
年度で区切っていて年々対象が増えているようなので2016年度も期待しています。
返信ありがとうございます。自分の誤字に気づきました。得点→特典でした。失礼しました。
認知度が低いのは残念ですね。教育系の団体(道徳教育部門?)なので、子育て系に伝達ラインを持っていないのでは。なので乳幼児の親は知る術がないですね。もったいない。
さちこさん
返信ありがとうございます。
そっか、縦割りのせいか、と合点がいきました。
いずれにせよ、ターゲットにうまくリーチしないのはお金をかけているのに(たぶん)、おっしゃるとおりもったいない話ですね。