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FP3級に合格。勉強時間の目安や効率的な勉強方法など自らの経験全てを残しておく。

      2021/08/29

ファイナンシャルプランナー3級(FP技能士3級)の合格に必要な勉強時間や効果的な勉強方法 (1)

大人になるにつれ、面倒なことを後回しにする癖がついてくるんですかね。

ケツに火がつく状態にあえて自らを追い込んでいるのだと言えば「ストイック」と聞こえもいいですが、最近は「ケツに火がついてもやらない」というもはや単なるナマケモノになりつつあります。

今回の「ファイナンシャルプランナー3級(FP技能士3級)」の受験勉強もそう。

どこかで聞いた「FP3級?楽勝だよ」の言葉を真に受け、あまり手をつけずにだらだら試験直前まで来てしまい。慌てて本腰入れて勉強した実稼働はほんの7日間だけ。試験1週間前の日曜日は、試験勉強そっちのけで1日中お祭りではしゃいで神輿担いでいたからね。

重度の怠け癖からフルスロットルで挽回。必死こいた結果、なんとか合格はできました。

ロクに勉強していないおまえが偉そうに言うなって話ですが、ちっとも楽勝じゃない。前提の知識があったり、地頭がいい人は楽勝かもしれないけど、並の一般人は計画的に取り組まないと2~3日の片手間な勉強じゃ玉砕する。

周囲にこの資格を持つ人がおらず、何ひとつ勝手のわからない自分がファイナンシャルプランナー3級を取得するにあたりひっかかった

  • 試験はきんざいとFP協会のどちらに申し込むべきか?
  • 実技試験はどれを選択したらいいのか?
  • 取得費用総額はいくらかかったか?
  • おすすめのテキストと問題集はどれか?
  • 実際どのように勉強を進めたのか?
  • 実際どのくらいの勉強時間がかかったのか?
  • 時間短縮で効率の良い勉強方法はないか?
  • 試験当日の流れで事前に知っておいたほうがいいことは?

これからファイナンシャルプランナー3級に挑戦しようと思っている方に向け、自らの経験をすべて書き残しておきます。

必要なところだけ持って帰ってください。

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前提:なぜFP3級を受けようと思ったのか

勉強方法や必要な勉強時間などについて知りたい方はすっ飛ばしてください。この下に詳しく書いてます。

まず、なぜ自分はファイナンシャル・プランナーを受けようかと思ったのか。

「知識がないことで損をしたくないから」

ただそれだけです。

お金や税の知識がないがため、受けられるはずの控除を知らずにスルーしたり、分離課税なのに手違いで総合課税にしてしまい払わなくていい余計な税金を払ったり、知らないことで手元のお金が減っていく状況に嫌気がさしたからです。

別に資格を取らずともひとりでこっそり勉強すればいいだけですが、何か形になったほうがよかろうとそんなに深い意味はなく受験しました。

「仕事に必要」とか「キャリアアップのため」とか高尚な目的ではなく、全体的にやる気が感じられずゆるゆるぐだぐだなのはそのせいです。

なお、当方のスペックですが

  • 30代半ば。文系脳。妻に言われたことをすぐに忘れるし記憶力が良くないのはかろうじて自覚あり。
  • 資格試験勉強は10年ぶりで脳みそは腐りかけ。
  • お金は大好きだが数字と計算にはめっぽう弱い。
  • 仕事はFP業務とまったく関係ない。FPを取ったところで仕事にはこれっぽっちの役に立たない。
  • 事前知識ゼロ。試験範囲内で知っていたのは、毎年のことで嫌でも身についた確定申告のルールと所得税控除、あと株取引の指値・成行注文の違いくらい。全体の0.1%にも満たない。住宅購入や贈与・相続の経験も何ひとつなし。

要は「頭のエンジン完全停止状態」かつ「金融の知識ゼロ」から、受験に対して意識の低い「趣味目的」の人間が、1週間だけ勉強をしてどうFP3級合格まで持って行ったのか。

もっとこうすれば効率的だったかな、という反省を込めてお話しします。

 

FP3級の申し込みはどちらを?実技は?

きんざいで個人資産相談業務を受けることにした思考経路

ファイナンシャルプランナー3級(FP技能士3級)の合格に必要な勉強時間や効果的な勉強方法 (2)

Photo: Calculator,PenandCalendar by photosteve101

まず、誰もがぶち当たる「きんざいとFP協会どちらを受ければいいの?」問題。

金融財政事情研究会(きんざい)と日本FP協会の違いなどを詳しく説明するのはうちのブログの仕事じゃないので省略します。

参考 日本FP協会「FPの資格と検定の種類」/金融財政事情研究会「FPに関するQ&A

結論から言うと「どちらを受けても致命的なミスにはつながらない。どちらでも好きなほうでいい」

僕が最終的にきんざい経由で試験を受けることにした思考の経路を書いておくと

  1. なんできんざいとFP協会、FP技能検定実施団体が2つもあるの?
  2. 国家資格に移行した際に2つの団体を認定したから?ややこしいな!厚生労働省はなにやってんの。
  3. 試験に違いはほぼないのか。形式や配点がちょっと違うだけ?ますます2つある意味がわからん。
  4. なにぃ?2つ団体があるのは資格利権?役人の天下り先?ふざけんな。
  5. まあ怒ってもしゃあないから実際の試験内容見て受かりそうなほうを受けよう。でも調べるのがめんどくさい。
  6. こだわりないし試験会場が近くてみんなが受ける受験者数の多いほうでいいや。実技も受験者数が多い分野でいいや。
  7. では受験者の多い「きんざい」で受けよう。実技試験は「個人資産相談業務」を申し込もう。

以上です。

僕の場合、試験範囲の勉強ができて知識がつけばいい。

きんざいとFP協会の合格率の違いからこっちが受かりやすい受かりにくいと解説しているウェブサイトもあるけど、そんなもの誤差の範囲。勉強すれば受かるんだから、過去の他人の合格率は、今の自分には関係ありません。

実技試験の過去問で「個人資産相談業務」以外に「保険顧客資産相談業務」「資産設計提案業務」もさらっと解いてみたけど、「個人資産相談業務」が一番難しくないかなという印象でした。参考まで。

最終結論。

悩んでいる人はあれこれ考える時間がもったいないため、僕と同じように「きんざい」で実技試験は「個人資産相談業務」を申し込めば大丈夫。

 

3級を実際に受けて最初の選択に思うこと

きんざいとFP協会どっちにしよう?実技試験はどれにしよう?

ここ、うじうじ悩むの時間のムダです。って偉そうに言ってますけど、自分、かなり調べて悩んで時間をムダにしたクチです。

業務や興味があるならそれに沿った実技試験の道を選択する。会社などで指定があるならそれに従う。近場にFP資格保持者がいるならどれがいいか直接聞いてしまう。よくわからないなら僕と同じ道をたどり受験者が多い主流に飲み込まれてそのまま身を任せる。

3級なんてファイナンシャルプランナーを名乗って威張れるほどの力がないことも、メシの種にさえならないことも理解してますし、実務経験がない場合のFP技能士2級受験資格への単なる踏み台です。きんざいの3級で、きんざいの2級、FP協会の2級どちらへの道も拓ける。

いろいろ資格の背景を調べるのも大切ですが、選択肢をあれこれ熟考したほうがいいのは2級の受験時で十分。

そんなの調べる時間があるなら勉強時間に回して、さっさと受験勉強を開始したほうがいいです。間違いない。

 

試験勉強前の準備作業2つ

試験勉強前の準備作業2つ「試験の申し込み」と「テキスト・問題集購入」についてチェックしておきます。

 

準備その1:試験の申し込み

FP3級の本番試験は5月・9月・1月の1年度3回となってます。

受験申請は試験日のだいたい2ヶ月前くらいに3週間ほど受付期間が設けられています。この期間内に申し込みをしないと受験できない。

申し込みはきんざいのウェブサイトからネット上で完結。受験料の支払いもその際にネット上にてクレジットカードで決済が可能です。コンビニ払いもOK。

学科試験と実技試験の合計の受験料に合わせて、謎の事務手数料80円が取られます。

きんざいのFP3級申し込み受検料

申し込みの際に登録した住所に受験票が送られてきたのは、試験日の約2週間前。僕の場合は、受験の16日前に自宅へ郵送で届きました。

  • 技能検定の概要や受験者の名前、試験会場や時間について書かれた「受験票」
  • 出席確認を兼ねて試験当日に回収する「写真票」(実技試験と学科試験それぞれ1枚ずつ)

が、ひとつの封筒に入って普通郵便で届きます。

写真票には顔写真(縦3cm×横2.4cm)が必要です。実技と学科それぞれなので顔写真は合計2枚必要。きちんと写真を貼っていかないと試験を受けさせてもらえませんので注意です。

 

準備その2:テキストと問題集を購入

FP3級は市販のテキストと問題集による独学で十分突破できます。

テキストと問題集のおすすめはどれか?

ここに書こうと思ったらえらい長くなってしまったので別のエントリーにしました。売れ筋のテキスト・問題集など、受験前・受験後の視点からかなり詳しく書いてます。ご参考まで。

関連記事 FP3級独学用おすすめテキストと問題集はズバリこれ

あれこれ悩んだ結果、「FP技能士3級完全合格ゼミ」というテキストと問題集を購入。ただしこのシリーズ、最新版が出ておらず廃版になったようです。

 

FP2級のテキストはAmazonの人気ランキング1位の「みんなが欲しかった!」シリーズを買いました(※結局、2級は受けてません)

このシリーズが売れているのは確かです。試験会場でみんな持ってましたから。

他と比較しても情報量が多いので暗記型ではなくしっかり勉強したいユーザーの期待に応えてくれます。今、3級受けるとして買うならこのテキストと問題集を買います。

もっといろいろやったほうがいいんじゃないか?と不安になる気持ちはわかるけど、テキストと問題集、これだけで十分。きっちりやれば合格できる。

あれこれ手をつけて収拾つかなくなるリスクのほうが怖いです。

 

受験にかかった費用

今回のFP3級受験にかかった費用をここで計算しておきます。

  1. 受験料:6,000円
  2. 事務手数料:80円
  3. テキスト:1,512円
  4. 問題集:1,512円
  5. 写真票に貼る証明写真:500円

合計:9,604円

あとは試験当日の試験会場までの交通費と、午前が学科試験で午後が実技試験という日程になるのでお昼代が各自かかります。

合わせて1万円ちょっとですね。

試験勉強によって税の知識が増強されたので、各種控除やいずれ来る土地建物取得(たぶん)や相続(たぶん)などでこのくらいのコストはすぐに回収できます。ムダにはなりません、させません。

 

【実録】FP3級学習方法と勉強時間

事前に試験範囲に対する知識を持っているかなど、それぞれの受験者のスペックによって勉強スタイル、勉強時間が変わってくるのは言わずもがな。

ネットで「FP3級の合格のためにはどれくらいの勉強時間が必要なのか?」を調べると、「前日に勉強しただけ」「20時間」「30時間」「50時間」「100時間」とさまざま。

まあよく読むと一夜漬けで合格した青年は有名大学の現役学生で資格試験慣れした猛者だし、受験者のスペックは千差万別。

結局「これだけ勉強したら受かるという安心の基準なんて存在しない」のです。

資格をただ取るだけ目的ならひたすら丸暗記で頭に詰め込めばいいわけだし、仕事に使うなど知識をきちんと得たいのであれば腰を据えてじっくリ取り組む必要がある。それぞれ受験者の目的によって勉強方法は異なるし、それに伴い、勉強時間も異なります。

勉強時間についても、だらだらスマホ片手に遊びながら勉強するのと、ひたすら集中して勉強するのと、密度が違う。だから一概に「何時間やったら合格」ってのもおかしな話です。

ここではあくまで自分同様、「事前知識ゼロ」「初学者」パターンの実例を書いておきます。だってそれ以外のパターン、わからないですし。

僕自身、勉強しはじめたとたん、すぐスマホいじったり余計なことを始めたりする自らの集中力のなさに愕然としました。5歳の息子に「よそ見しないで集中しなさい」って注意するの、もう言うまいと心に決めた。

そんな勉強慣れ、試験慣れしていないおっさんはこんな流れで勉強しました。

  1. まず敵を知るべく、過去問を解く。
  2. テキストを端から読む。ネットで調べて情報を補填する。テキスト内のミニテスト、計算問題を解く。
  3. 問題集を全部解く(1回目)。不明点はテキストに戻る。
  4. 問題集の模擬テストをやる。今の実力を知る。
  5. 問題集を再度解く(2回目)。不明点はテキストに戻る。
  6. 過去問題を解く。だいたい合格の目星がつく。
  7. 問題集の間違えた問題だけ再度解く(3回目)
  8. 試験本番へ。

それぞれ細かく内容と所要時間を見ていきます。

 

1:まず過去問を解く

FP3級の過去問

まず敵がどんなものかを知るには実際に過去問を解いてみるのが一番手っ取り早いです。

FP技能検定実施団体きんざいの公式サイトには、過去問題がPDFファイルでアップされてます(無料)

参考 試験問題

過去1年分(3回)を全部印刷して実際に中身をチェックしてみる。余裕があるなら解いてみる。全然わからない。あたりまえ。

答えも一緒にアップされているので答え合わせができますが、問題集ではないので解説は一切なく「なぜこうなるか?」は逐一調べないといけません。まだ勉強も進んでおらずちんぷんかんぷんなので、とりあえず間違えた理由の調査は後回し。放置してOK。

「ふーん、こんなもんか」「うわ、これはやばい」

感想がどっちかは知りませんが、敵と自らの実力を知るには「過去問」がベストです。

所要時間:1時間(過去問3回分)

 

2:テキストを読み込む

FP3級のテキスト(参考書)

いよいよ勉強に取り掛かります。

かなり広いFPの試験範囲。それらを全部網羅して詳しく説明すると広辞苑なみの辞書になっちゃう。

自分が購入したテキスト、本屋で立ち読みしたテキスト、どのテキストでもそうなのですが、試験対策として削って凝縮して1冊の本にしているため、細かいところで「用が足りない」のです。

例えば、遺族給付の「死亡一時金」

「死亡一時金は、国民年金の第一号被保険者である人が死亡し、次の要件を満たす場合に遺族に支給されます」と解説があって、その要件がさらっと書いてある。そんだけ。

「じゃあ死亡一時金って遺族はいくらもらえるの?」

素直な疑問。調べてみると実は国民年金の加入期間によって金額が異なる。12万円~35万円までランクがあるのだけど、そういう情報はテキストには一切ないです。試験に出ないから。

試験によく出るところも情報が足りない部分は多い。

例えば、株式投資に関する投資指標「PER=株価収益率」。確実に試験に出る高頻出問題。

「PERは、株価が1株あたりの利益の何倍になっているかを示す指標です」と、計算式が書いてあるだけ。

「PERって何の略だ?」と当然疑問が湧く。ネットで調べてはじめて「Price Earnings Ratio」の略だとわかった。

「Earnings」という単語が「収益」って意味だとはっきりすると「PER=株価収益率」とすぐさま覚えやすい。間違えやすい「PBR(株価純資産倍率)」と混同もしない。

こういう細かい解説がちょいちょい足りないです。

ここは時間の許す範囲で、自分でカバーしていくしかない。「へえー」って思うだけじゃなくって疑問なところを全部調べると知識も増えるし覚えやすいですが、その半面、かなり時間がかかります。でもせっかく勉強するんだし、自分は興味があるところを派生させて調べまくりました。

テキストに沿って読み込み、不足分を調べて、テキスト内のミニテストと計算問題を解くのに実際にかかった所要時間:

  1. ライフプランニングと資金計画:2時間
  2. リスク管理:2時間
  3. 金融資産運用:2時間
  4. タックスプランニング:2.5時間
  5. 不動産:2.5時間
  6. 相続・事業継承:2.5時間

テキスト読み込みに合計13.5時間を費やしました。

 

3:問題集を解く

FP3級の問題集

続いて、実際に問題集を解いていきます。

しかしながら、なぜか自信満々にバンバン間違えてしまう。正解率が低い。

ここで気付きます。「あれ?全然覚えてなくね?」

テキストを読んであれこれ覚えた気になってましたが、ちっとも頭に入ってなくて呆然。このパターンの人、多いんじゃないかな。

知識の定着は「ひたすら問題を解くこと」だとここで初めて理解しました。学習のアプローチは「テキストから」もいいですが、時間短縮で最短合格を目指すのであれば「問題集から」のほうがいいのかもしれません。

問題を解いて間違え、そこからテキストで補った知識は、頭に入ってきやすいようです。

学科試験対策の問題集を解き、わからないところはテキストに戻り覚え直す作業にかかった所要時間:

  1. ライフプランニングと資金計画:1時間
  2. リスク管理:1.5時間
  3. 金融資産運用:1.5時間
  4. タックスプランニング:1.5時間
  5. 不動産:1.5時間
  6. 相続・事業継承:1.5時間

合計8.5時間。

実技試験対策の練習問題にかかった所要時間:

  • テキストに付属していた実技試験・攻略ブックを解いて不明点をテキストで確認:2.5時間
  • 問題集の実技試験例題を解いて不明点をテキストで確認:1.5時間

合計4時間。

問題集1巡目に費やしたのは、合計12.5時間

 

4:模擬試験を実施

問題集についていた模擬試験を実施します。

答え合わせをし、この段階で学科試験・実技試験双方ともに危険水域ながらも合格ライン6割に達していることを確認。

模擬試験でミスした部分をテキストでチェックし直しました。

模擬試験にかかった所要時間:1.5時間

 

5:問題集やり直し

問題集を全部ざーっと解きなおします(2巡目)。間違ったところは改めてテキストで確認。

問題集と実技試験対策2巡目にかかった所要時間:

  • 学科試験対策:3時間
  • 実技試験対策:2時間

合計5時間

 

6:問題集再やり直し

最後。問題集と実技試験例題、模擬試験で間違った問題だけ試験当日の朝に全てやり直し(3巡目)

  • 問題集と実技試験対策3巡目にかかった所要時間:2時間
  • 間違えやすいところなど最終確認の所要時間:0.5時間

合計2.5時間

 

本当は過去問題や問題集やり直し1巡目と2巡目で間違えた問題の復習をもう少しやりたかったのだけど、時間切れ。

本番試験の流れはストップウォッチで時間を計測しながら4の模擬試験で一度通していたため、ペース配分の感覚や試験時間が余裕で余るのもわかっていたので不安はありません。過去問、模擬試験で一度試験の流れは見ておいたほうがいいと思います。

そして試験本番へ。

この段階で「まあなんとかなるだろう」と思えるレベルまでには持っていけてました。

自分の場合、試験本番までに要した学習時間は全部で「36時間

追い込まれてようやく出てくる馬鹿力と寝る時間を削れば、7日間で合計33.5時間、プラス当日の朝ラストスパート2.5時間の時間は取れるはずです。

この勉強時間と学習方法で、本番で学科試験は「47点/60点中」、実技試験「44点/50点中」でした。

3級の合格基準は「6割」です。学科で「36点以上/60点中」、実技で「30点以上/50点中」取れれば合格。そんなに厳しい合格基準ではありません。

おっちょこちょいのケアレスミスしまくりでしたがなんとかクリア。誇れる点数ではございませんが、ともあれ無事に合格です。

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受験してみて思う試験勉強のコツ

実際に本番のテストを受けてみて、自らの勉強方法を振り返り、また試験後に改めてテキスト・問題集を見返してみて思ったポイントは以下の3つ。

この3つのポイントを事前に知っておくことで、試験勉強への向き合い方が変わってくると思います。

 

1:問題を解くことからアプローチする

ファイナンシャルプランナー3級(FP技能士3級)受検おすすめテキストと問題集

僕の場合、テキストを読む段階で気の向くままにかなり余計なことを調べたりしているので時間を費やしてます。死亡一時金の金額なんて絶対に出題されないし。

テキストを読むだけならこんなに時間はいらない。

最短合格を目指すのであれば、テキストを読み出すよりただひたすら問題を解いて、間違えたところの知識をテキストで補完する。

この「問題集からテキストへ」のアプローチは覚えやすいし、実際にやってみて知識が身につきやすい勉強方法だと感じます。

なので、テキスト読解はさらっと軽くやり、実践にどんどん突入したほうがスムーズかもしれません。FP3級の自らの経験から、次の2級の勉強は逆アプローチで攻めてみようと思っています。

 

2:素直に答えることに慣れておく

問題集による実践を繰り返すことで、このFP3級試験の勘どころもすぐにわかってきます。

お伝えしておきたいポイントは

  1. 3択問題は素直な出題なので実質2択問題
  2. ひっかけやひねった問題はまず出ない

ひねくれた僕は、裏を読んで本番で妙な間違いを犯しています。ひねくれたヤツには向いていない試験。迷ったら「思うがまま素直に答える」

まだ勉強を始めていない人は、何を言ってるかわからないと思います。

問題演習や過去問をやり込むと「ああ、あのブログが言ってたことはこれか」とこの勘どころがおのずと降ってきます。ここを習得してから本番を迎えるとかなり楽なはずです。

 

3:確実に取れる問題を確実に答える

最後のポイントです。なにをあたりまえなことを言ってるんだと思うかもしれませんが、重要なポイント。

上で書いたように試験範囲が広いので、受験対策としてテキストに掲載する内容を絞るとどうしても載せきれない部分が出てくる。特に暗記重視で出題頻度の高い問題のみに絞り込んだテキストは、出題頻度の低い部分がだだ漏れで相当部分をカバーしきれていません。

そういった勉強時に漏れるレア問題がピンポイントで本番の試験に放り込まれてきます。1つ、2つは必ず。

本番のテストで「なんだこれ?知らねえぞこんなの」と受験者を固まらせる問題が出る可能性は高い。これは勉強不足ではなく、単純に「テキストに載っていない」だけ。

実際の自分のテストでもあり、「おかしいな?」と家に帰ってテキストを調べても、本屋で他のテキストを立ち読みしても一切掲載されていない。そういう問題が一定数出るみたいです。もちろん出ない時もあるのでしょうけど。

まず「市販のテキストや問題集では試験の全てをカバーしきれていない」という現実を知っておく。

そしてそういう問題が出ても「慌てない」

6割取れれば合格。出題頻度の高い確実に取れる問題をきちんと積み重ねれば、そういったレアな問題、イレギュラーな問題を全て勘で答えてハズしたとしても必ず合格できます。

出題頻度の高い問題への対策は市販テキストの得意とするところです。「確実に取れる問題を取りこぼさずにきっちり答えて点数を積み上げる訓練を怠らない

これが合格への近道となります。

 

試験当日の動きなどを振り返る

FP3級試験当日に気をつけるべきこと

試験当日の動きなどをざっとお伝えしておきます。

 

試験当日の流れ

当日の持ち物は、試験がマークシートなのでシャープペンシルか鉛筆、消しゴム、計算機の持ち込みが認められています。

上でも書いた通り、受験票(写真票)にはきちんと顔写真を貼っておかないと受験できません。お忘れなく。

午前中の学科試験、10時開始の30分前から試験会場に入場できます。早めに着いても会場に入れてもらえないので待ちぼうけです。

集合時間は試験開始20分前。20分前から試験官より注意事項の説明があります。

僕の受験会場は受験者が40人入る学校の教室だったのですが、開始時に着席していたのは30人ほど。10人は空席で受験しませんでした。お金払って申し込んだのに受験しない人があまりにも多くて驚いた。

この段階で受験者全員が受かったとしたら合格率75%。ここ数年の全体の合格率は60%前後、公表される合格率はこういう受験しなかった人も入っているってことですね。

受験者の年齢層はみんな若い。大学生や20代の社会人などがほぼ9割。30代以上はほんと数えるほど。

学科試験は2時間です。開始から1時間経過したタイミングより、解答用紙を提出して試験会場からの退出が可能です。1時間経過ぴったりのタイミングで30人中20人がぞろぞろと退出していきました。みんな早い!ちょっと焦る。

自分が学科試験を終了して退出したのが試験開始から1時間半経過した時。このタイミングで試験会場に残っていたのは、僕ともうひとりだけでした。なので学科試験はだいたいの人が時間が余ります。

午前の学科試験終了後、昼休みに。

自分の受験会場では待機室が別に準備されていて、そこで午後の実技試験に向けて勉強が1時間ほどできました。昼食を取ることも可。勉強しながらでも食べられるお弁当の持参をおすすめします。

午後の実技試験も13時30分開始の30分前からしか試験会場には入れません。午前同様、試験開始20分前より、試験官から注意事項の説明あり。

午後の実技試験は途中退室できません。終了の14時30分まで1時間きっちり座っていないといけない。

1時間後、実技試験が終了して試験官が解答用紙を回収したら終了です。

試験当日の17時30分にはきんざいのウェブサイトに模範解答が掲載され、持ち帰った試験問題冊子と照らし合わせて自己採点が可能になります。

参考 模範解答

 

合格発表

試験から約1ヶ月後が合格発表日です。合格発表日は受験票に記載されています。

合格発表日にきんざいのウェブサイトにて自分の受験番号を入力することで学科、実技それぞれの合格・不合格がわかります。そこでは試験で何点取れたのか?はわからず、わかるのは単なる「合格」か「不合格」かの結果だけです。

合格発表日より数日後(自分の場合は2日後でした)に学科と実技の分野別得点の点数と合否が書かれた「合否通知書」が自宅へ郵送で届きます。そこで、何点取れたのか?がわかります。

また合否通知書と一緒に、「技能検定合格証書」という受験者名入りA4サイズの立派な証明書も同封されて届きます。

 

さいごにまとめ

事前知識なしの初学者、しかも勉強からかなり遠ざかった僕でも1週間の勉強でFP3級に合格することができました。

やる気がでなくて直前にドタバタ勉強したのは反省点ではありますが、日常的に勉強していない場合、短期集中じゃないと集中力が持たないような気もします(言い訳)

自分も受験前に勉強方法などをネットで調べましたが、実際にやってみると違うこともたくさん。

それぞれの受験者の環境や受験目的、事前知識のありなしで勉強方法も随分と変わってくるため、ムダなところに限られた時間やエネルギーを使わず、自分のベストの勉強方法を早い段階で見つけられると効率的ですよね。

この合格体験記が、これからFP3級を受験しようと思っている方の何かひとつでもお役に立てますと幸いです。いい結果となりますように。

 

 - リアルでうまく生き抜きたい

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Comment

  1. たっちゃん より:

    私も全くの素人なのですが、金を貯めるにはFP3級の勉強をしておくのが良いとネットの記事で見ましたので、勉強始めようかと思ってます。
    とても参考になりました。何の教材でどの様に進めればよいのかさえ、全くわからなかったものですから。
    体験談をどうもありがとうございました。ぜひ2級も頑張ってくださいね。
    その合格記がアップされることを期待しています。

    • たっちゃんさん

      コメントどうもありがとうございます。お役に立てて良かったです。

      2級はかかる時間に対してリターンが薄いなとコスパを考えてしまい、また仕事で使うなどではなく何のために取るのか目的意識も低く、2級テキストと問題集は買って勉強始めたものの受験せずそのまま放置してます。3級から2級へそのまま勢いでやっておけばよかったと後悔はありつつも、気が変わって受験したらまたそのうち体験記書きます。

  2. 匿名 より:

    やってみます。ありがとうございます。

  3. みるきー より:

    とてもわかりやすく、楽しみながら読ませていただきました!
    私も来月3級はじめて受けるので参考になります!
    私もなかなか間際までテキスト、問題開けずにいますが、
    やってみようと思います(^^;

    ぜひぜひ2級の方も待っています!

    学科、実技、両方受かるといいのですが・・
    いまから不安です

    • みるきーさん

      コメントどうもありがとうございます。

      2級は・・・。

      3級の試験、いい結果となりますこと願ってます。

      • みるきー より:

        こんばんは!
        日曜にきんざい3級受けてきました!
        五時半にネットで答え合わせをしてみたら、なんとかギリギリで合格できていそうです。
        こちらで勉強法をみたのに、なかなか勉強をする時間がとれず。

        前日の夜に慌てて過去問やったりで。

        2級、かっこいいので、欲しいですが
        とても難しいようなので
        しっかり勉強しないとだめですね。

        ぜひ一緒に2級がんばりましょう(^^)

        • みるきーさん

          コメントありがとうございます。FP3級試験、お疲れ様でした。合格されたようで何よりです。

          2級は確かに、かっこいいはかっこいいんですが、僕の場合は仕事に直結しないしコスパ悪いなとそのまま避けてます。もし機会があったら受験してみたいと思ってます。

          • みるきー より:

            こんにちは!

            流れに流され……2級申込しました。
            私はというと、一応仕事で欲しい部分もあるのですが、2級をとるかは本人の自由なかんじです。

            3級、受けた時点で頭からすでに抜けていますが、間があいたら余計抜けてしまいそうで。
            とはいえ、やはり2級はまともに勉強時間とらねば、ですよね(T-T)
            テキストの最初のところの合格率をみて愕然です( TДT)

          • みるきーさん

            コメントありがとうございます。

            3級からの2級申し込まれたんですね。

            2級はきっちり気合い入れてやらないと受からないみたいでちょっと次元違うかなと思ってます。がんばってください。

  4. ここ先生 より:

    今まで後回しにしてきましたが
    ブログを拝見して決心がつきました。

    素敵な文章で私でもいけるかな?笑
    なんて励みになりました(*^^*)

  5. ママ より:

    はじめまして。
    転職活動中にあなた様の書かれた文章を読ませていただき、「よし!受験しよう!」と励まされ、10分前に決意致しました(笑)
    ネットで調べると、今年9月に試験開始されるそうですので、本日、夫に相談し、テキスト+問題集を買い、勉強開始いたします。
    なんだか自分と性格が似ており、非常に親近感をもっております。
    必ず合格報告できるよう、頑張ってみますね!
    楽しくてやる気になる文章、ありがとうございました。

  6. あもーれ より:

    とおりがかりです。
    先日、FP3級を受けたものですが
    同じような勉強方法をしていました
    のですが、こんな素晴らしい記事になる
    と感心いたしました。
    唯一違っていたのはねむたいさんは
    敵を知るべくまず過去問を解いていた
    のですね。勇気ある方法ですね!
    私だと戦意喪失しそうですが(苦笑)

    あと僭越ながら付け加えますと
    学科と実技同時受験でしたが
    本当に勉強時間がなくて実技は諦めて
    いました。が、午前の学科が早めに
    終わったので退出して、実技までの
    約2時間、お昼を食べながら
    過去問を解いて試験に臨んだら
    自己採点で合格ラインに。
    私の実技の勉強時間はこの2時間のみ
    と言っても過言ではありません。

    まあ、学科をしっかり勉強していれば
    その延長上で問題が解けるというのも
    ありますが、最後まで諦めないこと、
    それが大切と再認した次第です。

    私事を長々と失礼いたしました。
    貴殿のますますのご発展を祈念いたし
    ます。

  7. アイゼア より:

    学生です。FP3級を受けてみたいけど実際どうなんだろうって思ってる時にたまたま見つけて読ませていただきました。ねむたいさんの生の体験談、とても参考になりました!!
    僕も資格取得を目指して頑張ってみようと思います。

  8. ヒルシャー より:

    保険や税金関係を今まで妻任せに生きてきましたが、思い付きでFP3級を受けてみることにしました。
    仕事に殆ど関係無いので、迷った挙げ句、昨夜ギリギリで申し込み完了。
    紹介されていた教科書と問題集を購入したところで、若干の達成感すら漂っていますが、湿った尻に着火され次第頑張ります。

  9. しん より:

    ねむたいさん、楽しく読ませていただきました!
    私も9月の試験受けてきますね!

  10. まぐちゃん より:

    ねむたいさん初めまして。
    今日FP3級受験してきました。
    数日前にこちらにたどり着き、色々と参考にさせていただきました。
    夕方、自己採点したところ何とか合格できそうです。
    本当にありがとうございました!

    • まぐちゃんさん

      はじめまして。コメントありがとうございます。

      試験お疲れ様でした。

      合格できてよかったですね。自分の経験がお役に立てたのであればこれほど嬉しいことはありません。

      ご丁寧にコメントどうもありがとうございました。

      • まぐちゃん より:

        ねむたいさん
        こちらこそ、見ず知らずのものにコメントいただきありがとうございます。
        仕事は、自営業でFPとは関係ないのですが、昨年受けた日商簿記3級検定に勢いがついて、今年度はビジネス会計検定3級、FP3級、日商簿記2級を連続で受けます。
        ビジネス会計検定は、自己採点で不合格でしたが、FP3級合格で元気が出ました!
        11月の日商簿記2級を受けた後に、FP2級の勉強を始める予定です。
        一体何を目指すのよ!と言われるのは分かっていますが、勉強熱に取り憑かれたので熱が冷めるまでは何かしら挑戦すると思います。

        • まぐちゃんさん

          返信ありがとうございました。

          ビジネス会計検定知らなかったので調べました。教えていただいてありがとうございます。

          着々と攻略されているようで素敵ですね。こういう勢いって大事だなと思います。

          熱が冷めるのはいつかわかりませんが、いい結果が積み重なっていくことを願っています。

  11. さくらむ より:

    はじめまして。
    今、私は大学生で、なにも税金について知らないことに焦りを感じてfp3級受けようかなと思ってたときに、この記事を見つけました。
    そして、記事通りに勉強したところ、一月の試験をうけて受かりました。
    とても参考になりました。
    ありがとうございました!

  12. ららぴぽ より:

    通りすがりです。
    今流行りの2000万円不足問題から漠然とお金貯めなきゃな~と思いこのサイトに辿り着きました。
    試験といえば溶接やフォークリフトくらいしか受けたことのない30代のおっさんですが記事を見てやる気が出ました。
    テキスト・参考書買って頑張ってみます!

  13. にんじん より:

    出産前から取りたいなーと漠然と思っていたFP3級。ここも昨年から見ておりました。
    しかし出産して育児に追われ取れるか!?とさらに不安に…まずは空いた時間…空くのか?なんとか時間とってやってみようと思います お尻に着火! 鎮火しないようここにコメントさせて頂きました

  14. おおの より:

    とても参考になりました。
    ねむたいさんと同じく、知らないことで損したくないなーとまさに思う世の中なので早速申し込みました。
    「謎の事務手数料80円」・・クレジットカードの手数料でした!

  15. いずみん より:

    こんにちは。
    はじめまして。

    転職を機にFP2級の取得が必要となり、まずはFP 3級取得を目指して勉強を始めました。

    ですが、全く畑違いの職務をしていたので、元金とか元利とか…、見慣れない漢字は出てくるし、数字にも馴染みがないしで、どのように勉強を進めたらよいか悩んでいたところに、こちらのブログに出会いました。

    当ブログに書かれております勉強法で頑張ってみよう!!とやる気が湧いてきました!!

    本当にありがとうございました!

  16. 西城 より:

    参考になりました。 子供がまだ小さいうちに、3級2級と取れるように頑張ります!

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