父の日のプレゼントで一番欲しいものとは?世の父親たちの本音に涙する。
2016/06/18
きちんと出来てんのか出来てないのかさっぱりですが、わたくしめも「父親」という稼業を始めてはや5年。
「別に父の日なんて関係ないもんねー」と平然とした顔を装いつつ、6月の第3日曜日が近づくと妙にそわそわしていたりするのはここだけの話でございます。
さて、毎年この時期になると生命保険会社の日本生命が、父の日のプレゼントの予算や予定など「父の日に関する調査」を実施しています。この調査結果から、テレビの情報番組では「父親にしたい有名人ランキング!1位はいったい誰?」なんてネタを放送している。
そんな中でテレビでは無視され取り上げられない、この調査に含まれているもっともっと大切な質問
【贈られる側(父親)への質問】 今までもらったもので一番嬉しかったプレゼントは何ですか?
の回答結果を見ていたら「あーわかる」となんだか泣けてきてしまった。
プレゼントをもらえるのは嬉しい。嬉しいんだけど、プレゼントをあげる側の「予定」ともらう側の「もらいたいもの」とのギャップがずいぶんとある。それがわかりやすく結果に表れている。
「父親が父の日に本当に欲しいプレゼント」って何?
今回はただそれだけをお伝えしたいエントリーです。
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「父の日の贈りものアンケート」調査結果を見てみよう
日本生命調べ。「父の日・父の日の贈りものアンケート」
アンケート対象は、男性5,788名、女性5,185名の合計10,973名。20代から70代まで幅広い層にうまく分布しているのでデータは信用していいんじゃないかな。
参考 ニッセイインターネットアンケート「父の日」に関する調査結果について
ざっと結果を見ていきます。
Q:プレゼントは何を贈る予定ですか?
【贈る側】に聞いた「プレゼントは何を贈る予定ですか?」
- 1位:食事・グルメ(29.1%)
- 2位:衣類(21.5%)
- 3位:酒類(20.9%)
- 4位:現金・金券(7.4%)
- 5位:ネクタイ(2.9%)
このあたりはちょっと考えたらすぐに出てくるレベルで定番中の定番。
毎年、これらのローテーションでマンネリ感が満載だが、どうにもならない。誕生日祝いも含めて、プレゼントでなんかいいアイデアないですかね?といつも考え込んでしまうけど妙案は出てこないのが常。
Q:プレゼントは何が欲しいですか?
【贈られる側】の父親に聞いた「プレゼントは何が欲しいですか?」
- 1位:食事・グルメ(26.5%)
- 2位:手紙・メール・家族が描いた絵(13.8%)
- 3位:酒類(13.3%)
- 4位:衣類(10.9%)
- 5位:現金・金券(10.7%)
あれ?
【贈る側】の予定と、【贈られる側】の希望に違いがあります。
Q:今までもらったもので一番嬉しかったプレゼントは何ですか?
【贈られる側】の父親に聞いた「今までもらったもので一番嬉しかったものは何ですか?」
- 1位:手紙・メール・家族が描いた絵(20.2%)
- 2位:食事・グルメ(13.8%)
- 3位:酒類(13.3%)
- 4位:衣類(10.9%)
- 5位:現金・金券(10.7%)
おそらく「昔、子どもが小さなころに書いてくれた手紙や絵」に対して、「大きくなった今はまったく書いてくれる気配さえないけどね。最近は反抗期で口を利いてくれもしない」といったノスタルジックな感情による票も含まれつつ、1位「手紙・メール・家族が描いた絵」になっているとは思う。
しかしながら、さかのぼって【贈る側】に聞いた「プレゼントは何を贈るつもりですか?」では、この「手紙・メール・家族が描いた絵」はトップ5にさえランクインしない第9位。全体の0.9%の人しかプレセントとして予定していません。
それが実は、贈られる側の父親のうち20%が挙げるダントツの第1位「今までもらったもので一番うれしかったもの」なのです。
父親が父の日に本当に欲しいものとは?
上の結果を見ると「酒くれー現金くれー商品券くれー」というわかりやすい要望が一定数あるのも、まあ理解できる。これもあり。
ここで注目したいのは、贈る側としてはほぼ想定外に近い0.9%の人しか予定していないプレゼント「手紙・メール・家族が描いた絵」が、父親の欲しいもの第2位(13.8%)、父親の今まで一番嬉しかったもの第1位(20.2%)という結果になっていること。
「贈る側の予定」と「贈られる側が欲しいもの」、それぞれの考えがぶっちぎりで離れているのが「手紙・メール・家族が描いた絵」です。
わかる。すごいよくわかるよ。
モノも嬉しいのですが、モノじゃないんですよね。家族からの日頃の感謝の気持ちや言葉を、「手紙・メール・絵」で表してもらえるだけで十分なのです。
これに贈られる側の欲しいもの第1位、送られる側の今まで一番嬉しかったもの第2位の「食事・グルメ」で、我が子がおぼつかない手で何かごはんを作ってくれたり、家族団らんで楽しい食事の時間が取れれば最高!って人が多いってことがこの調査結果から読み取れます。
要望のハードルはたいして高くない。
しかしながら、毎年父の日にプレゼントを贈る人の率は順調に減少傾向へ。3年前から10%も減って、2人に1人もプレゼントを贈らない厳しい現実も、調査結果より突きつけられるのです。
せつない。ああ、せつない。父親なんてそんなもんだ。これ書きながら、なんだか泣けてきたぞ。
引用 ニッセイインターネットアンケート「父の日」に関する調査結果について
別にプレゼントを「あげよう!」とも「くれ!」とも言ってません。
ただ「贈る方が思っているよりかなり「手紙・メール・家族が描いた絵」を欲している父親は多いんだよ」ってのは力を込めてお伝えしておきたいポイント。「手紙・メール・絵」なら、お金も時間もかかりません。
いつも父親にプレゼントだけ送りつけて終わりにしていた自らを反省すると、「今年はメールか、電話か、何か言葉を直接届けてみようかな」という気になった。
そして、父親になった自分の立場から欲しいものをよくよく考えてみても「家族からの言葉と家族との時間」だけで大喜びなのであります。
このエントリーを読まれている「贈る側」の皆々様におかれましては、ぜひとも世の父親の望みが実はめちゃめちゃ単純なことを理解し、「手紙・メール・家族が描いた絵」でいいです、これだけでいいので何らかしらの気持ちを表現していただければ幸い(懇願)
華々しい母の日の影に埋もれて存在感の薄い「父の日」が何もないかのごとくスルーされるよりは、ちょっとだけでも家族から感謝の気持ちを伝える・伝えてもらえる、そんな素晴らしい日になってくれると素敵だと思うのであります。
子の立場からも、父の立場からも。
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Comment
ほんとにそうです。中3になった娘はもう書いてくれませんが昔描いてくれた絵は今でも大切にとってあります。(涙)。小学校低学年の時に「お父さんの絵を描く時間はクラス中で”ひげ”を書くために”ダダダダダダダ”とペンを打つ音が鳴り響いていた」と娘が嬉しそうに話してくれた日々が懐かしいです(遠い目)
さとしさん
コメントありがとうございます。その教室想像したら笑いました。
ほんとにそうなんですね。いただいたコメントでなんだかもうかまってもらえない将来をちょっと思い浮かべてしまい、すでに遠い目の練習ができました。
本日ママ友(私と同じ来月3歳の男の子あり)と、「父の日何をする?」の話題に。
本日児童館で息子が作成した傘の絵にパパへって書くの、どうかな?と言う事に。
で、今回の記事を読んで少し安心しました。ただまだパパの似顔絵描くまでのスキルは身につけてない事を謝っておこうと思います。
河合さん
コメントありがとうございます。いつも見ていただいてFacebookでいいねもありがとうございます。
そう、児童館での作品流用で十分ですよね。いずれ似顔絵が書けるようになり、上の方のコメントにもあるようにいずれ何も書いてくれなくなるようなので、そういう成長をさびしい気持ちで見守るのも父親誰しもが通る道なのかなと思います。