茶色い靴?ローラースケート?謎の車の正体は?→ 説明しよう。これはL.L.Beanのビーンブーツ公式キャンペーンカーです。#ブーツモービル
2017/12/31
よーうこそ~♪ ここへ~♪ 遊ぼ~うよパラ~ダイス むねの~リンゴ~むいて~♪
テーマソングは、光GENJIの「パラダイス銀河」に決定。この車を見ていたら勝手に頭の中で流れ出して延々とリピート再生中。
しかしこちら、ローラースケートを大きくして車にしたんじゃありません。
大きな茶色の靴の車が目の前を走り去っていったんだけど、なにこの謎の車は?
えっ?ブーツなの?なんでブーツが車になってるの?靴屋の看板?
なぜこんな物体が公道を走ってるの?っていうか、走っていいの?
意味わからないですよね。僕もわからなかったです。
そんな疑問でいっぱいのしゃかりきコロンブスな皆さまへ、ご説明いたします。
この車は、アメリカのアウトドアブランド「L.L.Bean(エルエルビーン)」が100年以上前から販売する「ビーンブーツ」をモチーフにした公式キャンペーンカーなのです。
その名も「ブーツモービル」
3年もの月日をかけて真剣に制作し、2017年春に晴れてお披露目。これから日本中をキャンペーンで走るんだってさ。
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1分でわかる茶色い靴の車の正体
街で遭遇した茶色い靴の車を指差す子どもに、「パパ、あれなあに?」と聞かれてすぐさま答えられたらかっこいい。かも。
事前に知っておきたい16個のポイントを箇条書きでまとめておきます。
1分でわかる「あの謎の車はいったい何なの?」
- アメリカのアウトドアブランドL.L.Bean(エルエルビーン)が作った公式プロモーションカー。
- L.L.Beanに親しんでもらうためのキャンペーンの一環。
- 車の正式名称は「ブーツモービル」
- L.L.Beanが1912年から100年以上変わらず販売し続けている靴「ビーンブーツ」がモチーフ。このブーツね。
- しつこいけどローラースケートじゃなくて、ブーツが車になったもの。
- L.L.Bean本社のあるアメリカでは2012年からすでに同じような車が2台が走っており、日本のこちらは3台目。
- 企画から開発まで3年かかり、2017年春に走り出した。
- 元の車はトヨタのピックアップトラック「ハイラックス」。新車価格180万円。
- ブーツ部分は繊維強化プラスチック製。お風呂のバスタブと同じ素材。
- 靴紐のロープは、船を港につなぐ係留用のロープを着色。
- 車体は幅2メートル、長さ5メートル、気になる高さは3.4メートル。
- 道路交通法の高さの積載制限が3.8メートルなのでほとんどの高架下は通れる。高架にひっかかり横倒しになってネット騒然とかはなさそう。
- 制作したのは北海道の「光源舎オートプロダクツ株式会社」。動物の顔が正面にあるデコった幼稚園送迎バスを35年も作っている会社。
- おそらく制作費は相当かかっていて数千万円レベル。当ブログの勝手な見積もり金額です。
- 国土交通省から求められる基準下で何度もテストを繰り返し、車検もバッチリ通ってるので公道を走って問題なし。
- これからキャンペーンで何年もかけて日本のあちこちを走る。
これだけ基本情報をペラペラしゃべれたら「パパすごい!」と家族から尊敬の眼差しで見られることでしょう(適当)
ブーツモービルを写真で詳しく見てみよう
東京のL.L.Bean吉祥寺店で開催されたキャンペーンカー「ブーツモービル」のお披露目会に行って参りましたのでご報告いたします。
ガチの報道陣に紛れ込む弱小ブログ管理人。
社をあげてのイベントのためL.L.Beanの社員さんたち(ステキ女子多い)もたくさんいて、トートバッグについて調子こいて好き勝手ガヤってるあの子育てブログの管理人だとバレないように会場の隅っこでコソコソしていたんだけど、おそらく「アイツや」とバレている。
L.L.Beanのファンユーザーも事前抽選応募で多数招待されていた様子。「L.L.Beanの大ファンです!」って主張するのが気恥ずかしいあまのじゃくなわたくしめは、L.L.Beanのライバルアウトドアブランドで身を固めるツンデレスタイルで乗り込んだ。
その結果、全身L.L.Beanずくめのビーンブーツ愛好家の人たちの中で妙に浮いてしまっていたという。
ブランド主催イベント時のTPOを学習しました。今度はトートバッグを頭にかぶって行くわ。
まあ、ひねくれた性格上、これからも回りくどくて伝わらない愛情表現をし続けるんだと思います。
さて、肝心のブーツモービルを見ていきます。
ブーツモービル制作過程を見てみよう
「制作」=芸術作品を作る場合
「製作」=実用的なものを作る場合
ある意味、芸術的ではあるけど車は実用的なものだから、このブーツモービルは「制作」と「製作」どっちなんだろうね。
もはや芸術作品なので「制作」を今回は使ってみます。間違っていたらご指摘ください。
完成形だけ見ても「ふーん」でおもしろくないため、制作過程をまずはチェック。
上でも書きましたが、元の車はトヨタの「ハイラックス」というピックアップトラックです。
この形の車ってあんまり日本では見かけないし軽トラにみんな行っちゃうんだろうけど、アメリカとかではめちゃくちゃ売れてるタイプで日本車メーカーの稼ぎ頭だとか。
新車価格は、調べたところ180万円。
燃費はカタログ値でリッター10.0kmですが、ブーツの神輿を上に乗っけて走ったらどのくらいの燃費になるのでしょうか。空気抵抗ものすごそうだし、ガソリン漏れてんじゃねーのかってくらい燃費はよくなさそう。
お披露目イベントでは制作過程の動画も流されました。作業手順をその動画から抜粋。
最初に、トラックの荷台を取り除いて軽量化する。
発泡スチロールと発泡ウレタンでブーツの形を作っていく。
発泡スチロールを削って型を作る。
上からFRP樹脂(繊維強化プラスチック)を重ね、乾かし、固まるまで待つ。
中身の発泡スチロールの型を抜いて、塗装をして完成。
おそらくアメリカで走ってる2台のブーツモービルは大雑把なアメリカンクオリティでけっこうテキトーな仕上がりだと思う。
こちとら日本製。
正面に動物の顔を乗せた幼稚園送迎バスを作っているプロの専門会社が作ったそう。この会社のウェブサイトを見たら合点がいきます。仕事が細かい。
ブーツモービルも「そんなにこだわらなくてもいいのでは」っていうくらいの精巧な作りで、ビーンブーツのゴム部分のつぶつぶ感とかよく表現されています。
ビーンブーツ好きはトリハダ感激もの。
「日本のモノづくりナメんなよ」みたいな職人魂を感じました。超一流の仕事っぷりです。
ブーツモービルを細かく見てみよう
ブーツモービルの全体像なんてこれからTwitterやインスタグラムで嫌ってほど見られるので細かいところだけを見ていきます。
しかし、ほんとによく出来ている。
ビーンブーツ誕生の年「1912年」にちなんでナンバーが「19-12」なのでしょう。
後ろは視界ゼロなので上部にバックモニター用のカメラついてます。
「えっ?開くの?」とびっくりしたのですが、後ろのハッチが開きます。
中を覗いてみます。
ブーツのシャフト部分(筒の部分)を下から見上げます。
「そんなところまで写真を撮るんですか?」と一緒に覗き込んだL.L.Beanの社員さんに横からツッコまれながら撮った写真。ええ、撮ります。
運転席は電子機器が並ぶわけでもなく、意外と普通で拍子抜け。
ビーンブーツの売れ筋は、ハイト(筒部分の高さ)が6インチと8インチのモデルとのこと。
左が6インチモデル、右が8インチモデル。
今回の車は、アイレット(紐を通すハトメの穴)の数を見ると6個なので「8インチモデル」がモチーフになってます。
最初は違和感しか感じませんでしたが、見慣れたら意外と普通に受け入れている自分に気付いた。
ビーンブーツの売りはゴム部分の防水機能です。ブーツモービルの見た目は水陸両用車っぽいですが、水の中は走れません。日本仕様2号車はぜひ水陸両用でお願いしたいものです(ムチャぶり)
さいごにまとめ
あなたの街にブーツモービルが来るかも
このビーンブーツの車、右足なのか左足なのかは聞き忘れた。どっちだろう。
アメリカでブーツモービルが数年前から走っているのは知っていて「あはは、こんなもん作るなんてアメリカっぽいなあ」と笑ってましたが、まさか日本で大まじめにやるとは思ってもいませんでした。
お金をたんまりかけこんなでっかい車を作って日本全国走らせる90年代っぽい派手なプロモーション、何でもこぢんまりでちまちました今の時代に新鮮で嫌いじゃない。バカにしてません。褒めてます。
巨大な靴の車とバッタリ街で遭遇したら、思わずスマホで写真撮ってしまうだろうし、けっこうフォトジェニックな存在です。
背景が都会のビル群にブーツの車、背景が自然の緑の中でブーツの車、どちらも異物感、違和感しかない。それが面白い。
Twitterにて日本で一番最初にブーツモービルに驚くリアクションの写真付きツイートは数千リツイートされ、インスタグラムにもすでにバンバン写真が上がっている状況を見ると、写真SNSが全盛の今、「ビーンブーツ?なにそれ?」ってL.L.Beanの存在さえ知らないユーザーにリーチする効果的なキャンペーンだと感じています。
「こんな嘘みたいな形した車が走ってて、パパ見てきたんだよ」と5歳の息子に写真見せたらめっちゃ食いついてきたので、子どもウケも良好。
全国キャラバンやL.L.Beanの店舗イベントなどでお近くにブーツモービルが来た際には、子ども連れで見に行ってみてはいかがでしょうか。
関連記事 【ビーンブーツ初心者向け】買う前に知っておきたいサイズ選びのコツやお手入れ方法など。L.L.Beanの中の人が詳しく教えてくれたのでまとめておく。
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Comment
いつも参考にさせてもらっています。
子供のくつえらび勉強会にも行きました!
LLBeanトートのインサート、どうでしょうかね?
購入迷っています…
kuroさん
コメントありがとうございます。靴選び勉強会も参加されたようで、いつもブログ読んでいただいてありがとうございます。
>LLBeanトートのインサート、どうでしょうかね?
うーん、自分はまだ実物見てないのですが第一印象はえらい値段が高いな!でした。悩ましいのわかります。純正なのでぴったりサイズで使い勝手は悪くなさそうですが。
複数のトートを使いまわすなら中身ごっそり入れ替えの際で採用メリットありますが、公式サイトの商品企画意図や説明文読む限り完全にターゲットを赤ちゃんがいるママに絞って売り込みが強めなのでいちユーザーとしては軽くひいてます。
僕はバッグ内をあんまり整理したがらずポンポン放り込むスタイルなのでL.L.Beanのトートにかぎらず荷室が大きめなバッグを選ぶ傾向がありますが、きちんと入れる場所を決めて使いたい人にはいいアイテムだとは思います。
今後ともブログともども宜しくお願い申し上げます。
お返事ありがとうございます!
確かにトート本体より高いんですよねー…
色合いもマザーズバッグとして利用している方向けですし…
私は子供できる前から使用していてマザーズバッグとしてもたまに使いますが、正直マザーズバッグとしての使い勝手は疑問です。たとえインサート入れても。
実際買って使ってみた方がいたら話を聞いてみたいですね(^^)
今後ともよろしくお願い致しますー!
kuroさん
返信ありがとうございました。
>正直マザーズバッグとしての使い勝手は疑問です。たとえインサート入れても。
あはは、おっしゃることはわかります。僕の場合はL.L.Beanの歴史とか20年近く愛用してる愛着とかそういうのも加味して好きなのでもうこれはなにものにも代えがたいんですが。
インサートの評判は誰か使っていたらぜひ聞いてみたいのは確かに、です。
こちらこそ今後とも宜しくお願い致します。