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【初心者向け】「電子書籍」ってどうなの?メリット・デメリットを語る

      2016/06/21

電子書籍をタブレットで読む (1)

本が大好きな管理人ねむたいでございます。

子どもが生まれる前は、ビジネス書を中心に年間150冊から200冊を読みまくってました。子どもが生まれてからは、読書量が激減。家で集中して読めない。子どもと遊ぶ時間を優先。

まあ、これは致し方ないことです。子育ては期間限定、読書は期間がない。そのうちまた読む時間ができるでしょう。

そもそも、僕は本を手元に置いておいてずらっと並べて眺めるのが好きみたいです。本を眺めていると幸せな気分になれます。

しかし、もう本棚がいっぱい。置き場所がない。本の置き場所に東京の高い家賃払えるほどお金に余裕があるわけでもない。ということで、正直あんまり気が進まなかったのですが、2014年に入ってから電子書籍に恐る恐る移行してみました。

そしたら、なんてことないではないか。早くやってみれば良かった。「電子書籍のほうが楽!いろいろ楽!しかもお金がかからない!」

すでに機は熟した。ということで、自腹切っていろいろ電子書籍を試した結果のまとめ。自分も含めた電子書籍初心者に向けた「電子書籍のススメ」でございます。

photo credit: AbhijeetRane via photopin cc

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「電子書籍」の基本のおさらい

電子書籍をタブレットで読む (7)

photo credit: Wayan Vota via photopin cc

簡単に電子書籍の基本をおさらいしておきましょう。知っている人はさらっと読み飛ばしてください。

 

電子書籍とは?

電子端末(パソコンやタブレット、スマホなど)で読めるように、本が電子データになっています。

 

電子書籍は誰がサービス提供しているの?

本に関係する会社が、電子書籍ストアをたくさん立ち上げています。

書店・出版社・ネットショップ・流通メーカー・家電メーカーなどなど。我先にシェアを奪取しようとバタバタっとサービスを開始しましたが、競争は厳しいようですでに何社か撤退しています。今後も統廃合は続くでしょう。

 

どこの電子書籍ストアがおすすめ?

わかりやすい、使いやすい電子書籍ストア2軒のレビューを、こちらの別の記事にまとめました。

参照 初心者にやさしいおすすめの電子書籍ストアをレビュー!

 

どうやって読むの?専用端末が必要?

いいえ。各社アプリ(iOS/Andoroid)を出してますので、アプリをインストールしたスマホさえあれば電子書籍を読めます。

とりあえず試すのに、新たな投資はいりません。わざわざ買う必要もありません。

 

どんな本があるの?

漫画から小説から雑誌、何でもあります。

品揃えはその電子書籍ストアによりけり。本屋によって品揃えが違うのと同じです。

 

バッテリーを食わない?目が疲れない?

端末の液晶画面の明るさを下げておけば、バッテリーもさほど減りませんし、目も疲れません。

そもそも常に通信をし続けるわけではないので、ネットをするほどバッテリーは減りません。

 

読みにくくない?

僕も最初、読みにくさを感じましたが、要は「慣れ」です。人により合う合わないはあると思いますが、スマホに慣れていれば、すぐに順応できます。

サイズはタブレットのほうが読書に向いているかもしれませんが、それも感じ方は人それぞれです。

僕は、画面サイズ7インチのタブレットでは携帯するのに大きすぎて取り回しもしにくく、電子書籍用としてはイマイチに感じました。雑誌を読むには7インチくらいは必要。

書籍やマンガを読むのには画面サイズ3.5インチじゃ小さすぎて読みにくい。5.0インチクラス以上の画面サイズが、自分の中で電子書籍向けにベストだと判断しています。

 

「電子書籍」のメリット

電子書籍をタブレットで読む (3)

photo credit: @NickyColman via photopin cc

本の保管場所を取らない

何百冊、何千冊でもデータなので、本の保管場所を取りません。

引っ越しやらで邪魔だからブックオフに売ったのに、「安西先生・・・またバスケがしたいです」と全巻買い直しを2回繰り返した漫画「スラムダンク」も、最初から電子書籍で買っておけば(僕が中学生のときには電子書籍がなかったわけだけど)お金をムダにせずに済みました。

 

読みたい本がちょっと試せる・すぐ読める

電子書籍ストアとその本によりますが、読みたい本の目次や最初が少しだけ試し読み出来たりします。

また、本屋に行って買う時間やネットで注文して待つ時間が一切かからずに、購入後すぐにダウンロードでき、その場で読み始めることができます。本屋は本屋の良さがありますが、この時間と手間のかからなさは素晴らしいです。

 

持ち歩きが楽

移動時間が長い場合、「何冊本が読めるかな?」と考えつつカバンに本を詰めたり、「あー、あの本持ってくれば良かったな」ということが皆無。厚い本でも持ち歩きが重くない。

いつでも本がスマホに入っているので、隙間時間の読書がかなりはかどります。暗くて読みにくかった、布団の中での読書も増えた。

 

先が見えないから途中で挫折しない

なぜ厚い本というのは、あれほど人のやる気を減退させるものなのか。不思議な力を持っています。

いくら厚さがある本でも、電子書籍だと重さをずっしりと感じることありませんし、先が見えないので「まだまだ先が長いな・・・」と思う機会がありません。最初に総ページ数を把握してしまったら、意味がありませんけど。

それから電子書籍なら、漫画でありがちなふとした拍子にまだ読んでないページが目に入ってしまい、そこに重要なことが書かれていて「うわっ!先がわかってしまった!」となることもありません。

僕は、漫画「ワンピース」でエースが○○○○なシーンを、読む前にふと目に入れてしまい「どああああっ!」って頭抱えたことがあります。

【追記】ここでワンピースのネタバレを無意識にしてましてコメント欄でご指摘いただいたので伏せ字に修正しました。悪意はなかったんです、楽しみを奪ってしまいごめんなさい。

 

安い!まじで安い!

本は再販価格維持制度に守られて、どこでも同じ値段で売られる仕組みです。ゆえに安くならない。むしろ昔に比べて高くなる一方です。

電子書籍は、そういう制度に縛られていないので、リアル書店の取り分などもないため少し安めの値段設定。

またここが重要、電子書籍ストアのキャンペーンなどで50%オフ以上なんてこともしばしばあります。割引、ポイント還元キャンペーンがふんだんにあります。

欲しい本が半額以下で買えるんですよ。なんて素晴らしいんでしょう。

 

「電子書籍」のデメリット

電子書籍をタブレットで読む (4)

photo credit: ebayink via photopin cc

物理的な楽しみがなくなる

いろんな人が携わって、考えに考え抜かれて本は世に出ているわけです。全然考えてなさそうな、浅い本もいっぱいあるけど。

電子書籍にしてから、本の装丁や帯、紙の素材、匂い、手触りなど、そういう本をモノとして実感する楽しみはなくなりました。電子書籍は、言うならば「温かみに欠ける」「無機質」

実際に本をめくって次のページに何が待っているんだろう?というドキドキ感の演出も、作家や編集者がきちんと考えて割り振っているはず。自分で文字サイズを調整できてしまう電子書籍アプリ上では、本をめくって次のシーンで「!!!」という楽しみはユーザーしだいで作家や編集者の手の及ばないところとなってしまいます。

そういう総合演出的な作り手の息遣いを感じる部分は、紙の本のほうが高いです。

 

貸したり、売ったりできない

今までの本なら「これ面白いから読んでみて」と友達に貸したり、いらなくなったらブックオフに持ち込みできましたが、そういうのができません。

もちろん、データの複製もNGです。

 

電子書籍に向かない分野もある

電子書籍に不向きの本もあります。

個人的に、ビジネス書や小説、漫画などは電子書籍に最適だと思います。

しかし、技術書や画集、写真集、料理本などは電子書籍より、紙の本のほうがいい気がします。

電子書籍は、じっくり読む、見比べながら何か作業をするといった目的にあまり向いていない。本をペラペラとめくって参考になりそうなところを漠然と探す、という行為にも不向きだと感じます。感じ方はひとそれぞれでしょうけど。

 

「電子書籍」に飛びつく前に知っておきたいこと

電子書籍をタブレットで読む (5)

photo credit: ntr23 via photopin cc

このポイントは注意が必要です。軽くでいいので認識しておいてください。

電子書籍ストアで購入・ダウンロードした電子書籍の権利は「電子書籍ストア」に属します。大切なのでもう一回言います。権利は「電子書籍ストア」にあります。購入したユーザーにはありません。

ユーザーは「使用権」つまり「見る・読む権利」を購入しただけなのです。書籍データ自体の所有権はありません。

紙の本を購入した場合は、貸そうが売ろうが煮ようが焼こうがどうしようと購入者の自由だった点と比較すると、注意しなければいけないポイントです。

このへんは、電子書籍ストアの「規約」にてきっちり明言されています。どこのストアも同様です。

参考 Amazon Kindle規約

ユーザーが規約に反したときなど、権利は電子書籍ストア側の裁定で剥奪されるでしょうし、今まで購入した代金の返金もされないでしょう。

よっぽどのことをしない限り、特に問題はないかとは思いますが、そういうルールだということを頭の片隅に置いておく必要があります。

電子書籍ストア側でデータ管理をしてくれるため、ユーザー側にもちろんメリットはあります。

端末を変えても同じデータを再ダウンロードできたり、その都度ダウンロードすればいいので多くの書籍データを常に手元に持ち歩く必要がありません。

電子書籍を日常的に使ってて思うのは、「別に権利がストアだろうとユーザーだとそんなことは大した問題ではない」ということです。むしろ重要なのは「その電子書籍ストアがいきなり潰れて、自分の購入した本のデータがぶっ飛んだりしないか?」です。

なので、最初から「安心できる電子書籍ストア」とお付き合いしたほうがいいと思います。

 

「電子書籍」は時代の流れ

スマートフォンで電子書籍を読む

photo credit: DaveLawler via photopin cc

いつの日か、ペーパー化された薄いペラペラの液晶が出てきたりするわけで、それに伴い「電子書籍」は必然の流れになるのかもしれません。

電子書籍のメリット・デメリットをここまで挙げてきました。現在、電子書籍にいつ移行してもまったく支障がない環境は、すでに整っています。

僕が電子書籍を使い始めて1年半。電子書籍のメリットを享受する機会の方が多くかなり便利なのを実感しています。今後は本の分野によって紙の本も使い分けながら、いずれ電子書籍に完全に軸足を移していこうと思っています。

今持っている大量の紙の本も、電子書籍に買い直すか、スキャンで取り込んでデータ化する通称「自炊」も検討します。

さて、電子書籍生活を続ける上で、電子書籍ストアの選択は重要。上にも挙げたように、データを預けている以上、勝手に潰れたら困ります。

世の中に無数ある電子書籍ストアの中で「どこの電子書籍ストアがいいのか?」

凝り性を発揮していろいろ自腹を切って試した結果、僕は

アマゾンの電子書籍ストア「キンドルストア」

国内2強印刷会社の一角を占める凸版印刷運営電子書籍ストア「BookLive!」

以上、2軒の電子書籍ストアの併用がベストだと結論づけました。

長くなりましたので、この2つの電子書籍ストアのどこがいいのか?実際に使ってみたレビューは次の記事に続きます。

関連記事 初心者にやさしいおすすめの電子書籍ストアをレビュー!

 - ネットでうまく生き抜きたい ,

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Comment

  1. でんちゅ より:

    このサイトはとても参考になりました。ありがとうございます。
    しかし、とても残念なことがありました。ワンピースをまだ読んでる途中なので、ネタバレをしないでください・・

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