待機電力の電気代が一番高い家電って何だと思う?
2015/01/09
上昇が止まる気配がまったくない「電気代」が、じわりじわりと家計を圧迫してきております。
少しでも不必要な電気代はカットして、電気代をトコトン安くしたい!
家庭の電化製品は、使っていなくても機能維持や指示待ちスタンバイで、「待機電力」として電気代がかかっている場合があります。
例えばハードディスクレコーダーが、時計の表示や予約録画スタンバイで備える電力。それが「待機電力」です。
素朴な疑問「家の中で、どの家電が一番「待機電力」がかかっているの?」「電気代はいくら?」
調べてみました。
photo credit: SalFalko via photopin cc
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家庭の消費電力のうち、待機電力はどれくらいを占めるの?
2008年に財団法人省エネルギーセンターが出した待機時消費電力調査の数字をもとに話を進めます。さんざん調べたけど、これが最新データのよう。もうちょっと働け、財団法人。
画像引用 TDKテクマグ「「待機電力」はなぜ発生するの?」
待機消費電力量は、一般家庭における電力消費量全体の6%を占めます。今は家電が進化して、さらに待機電力が少なくなっているかもしれませんが、それでも減らせるものは減らしたい。
待機電力は、家庭で年間消費電力285kWh。と言われてもよくわからない。
電気代1kWhあたり26円で計算すると、各家庭、年間で7,410円の電気代を待機電力だけに支払っていることになります。全部が全部不必要なものばかりではないので非現実的ではありますが、待機電力を丸々カットできれば、1年で7,410円浮く!10年で7万4,100円だ!
待機電力の大食い家電を吊るし上げてみよう
こちらも同じく、財団法人省エネルギーセンターの調査結果です。家庭内に占める、待機電力の比重。
えっ?一番待機電力食うのってこいつなの?
意外なナンバーワン「ガス温水器」
こいつです。家のガス給湯。「ガス温水器」のコントローラーといった制御部分です。
写真引用 リンナイ「ガス給湯器」
お湯を沸かす行為自体はガスで動きますが、制御は電気で動きます。
このコントローラーをつけっぱなしにしておくと、「待機の電気代が家の中で一番かかっている」という事実。意外な伏兵の電気大食いにびっくり。
ガス給湯器の待機電力は6.4W。年間56kWhの電力が消費される。待機しているだけで、1年に1,456円の電気代がかかります。ひと月あたり120円。
床暖房付きのガス給湯だと、待機だけでこの倍、ひと月240円の電気代が軽くかかります。
お湯を沸かす必要なときだけにスイッチをオンにする節約をやったほうが、どう考えても家計に優しそうです。
次!エアコン!
予想ついてましたが、ガス給湯器の次に待機電力を食うのは「エアコン」。
写真引用 Panasonic「インバーター冷暖房除湿タイプ ルームエアコン」
エアコンの待機電力は2.4W。年間21kWhの電力が消費されます。待機しているだけで、1年に546円の電気代がかかります。ひと月あたり50円。
エアコンが家に複数台あれば、あるだけかかります。エアコンを動かせばさらに電気代が上乗せされます。
エアコンはコンセントを入れてすぐ使うと故障の原因になるようです。使用頻度の高い夏と冬はコンセント挿しっぱなしでも、まったく使わない春と秋は抜いて節電することはできそうです。
続く、待機電力量上位の家電
「ガス温水器」「エアコン」に続き、消費電力が大きい順に、「家の電話機」「HDD・DVDレコーダー」「温水洗浄便座」が挙げられています。
待機電力で使っている電気代は、それぞれ年間400円から500円といったところです。
ひとつひとつは微々たるものかもしれませんが、これらが積み重なると、待機電力に結構な電気代を支払っていることになります。
コンセントを引き抜くと、電話機は電話が使えなくなりますし、レコーダーは予約録画できなくなってしまうので待機電力発生は致し方ありません。しかし、便座は使用していない時のオフや温度を下げるなど、節電のうまいやり方が残されていそうです。
どこを断てば効果的か?を把握し、賢い節電
photo credit: Alba Soler Photography via photopin cc
家電は日々進化しており、待機電力も年々少なくなっています。
コンセントを抜いたら、家電本来の機能をまったく果たさなくなてしまう家電も多く、「家電メーカーさん、待機電力の少ない商品開発してね」と他力本願するしかない場合も多いですが。
「ガス給湯器」のように使用時のみスイッチを入れるようにしたりと、家庭内の使用ルールで待機時の電気代発生を回避できるパターンもあります。
また、エアコンなどは10年前のモデルに比べ、使用にかかる電気代が半額になると言います。取り替えが可能な古い家電は、待機電力もさることながら、使用頻度や今後かかる電気代といったランニングコストも考慮しつつ、「長く使うこと」だけに固執せず柔軟に買い替えを検討したほうがいいのかもしれません。
といっても、最近流行りの「ジェネリック家電」は、ただ価格が安いだけ、電力バカ食いで電気代が高い!という場合もあるので注意。
震災後から燃料費高騰、増税、と家計に占める電気代の負担は増える一方。
待機電力の削減は、コンセントをただ闇雲に抜き差しすればいいという話ではなく、「どこに待機電力が大きいのか?」「どこを断てば効果が大きいのか?」と実態を把握した上で、使用者が不便にならない程度にバランスを取った節電をするのが、本当の「賢い節電」ではないでしょうか。
とりあえず、マメじゃない僕も、ガス給湯のスイッチはこまめに切ることにします!
参考 1kWhあたりの電気代26円は、東京電力の従量電灯の第2段階料金、増税後の1kWhあたり25円91銭から算出しました。
参考 各家電の待機電力の数値は、ウィキペディア「待機電力」掲載の数値を参考にしました。
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