子供が熱中症になる前に!症状と対策のおさらい
2014/11/18
あれ?僕らが子どもの頃は「日射病」って言ってませんでしたっけ?いつの間に「熱中症」になったんだろう?
今回は、「「日射病」と「熱中症」は何が違うの?」という素朴な疑問と、「水分をきちんと取ってれば大丈夫だよね?」というアバウトな認識くらいしかない「子どもの熱中症の対策と予防」について、夏に向けて改めておさらいしてみます。
photo credit: Lotus Carroll via photopin cc
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「日射病」と「熱中症」の違い
「日射病」は「熱中症」のうちのひとつの症状です。日射病その他の症状をまとめた総称が「熱中症」となります。
かつては高温多湿の作業環境で発症するものを熱射病、日光の直射で発症するものを日射病と言い分けていたが、その発症メカニズムは全く同じものであり、最近では熱射病の用語に統一されつつある。
引用 ウィキペディア「熱中症」
つまり現代では「日射病」とは言わずに「熱射病」に統一された。そして「熱射病」を含めた症状を大きいくくりで「熱中症」と呼ぶ。そういうことみたいです。
ちなみに、「熱中症」の症状は、重症度に応じて以下の通りに分類されます。
Ⅰ度:熱失神/熱痙攣
Ⅱ度:熱疲労
Ⅲ度:熱射病(日射病)
「Ⅲ度」の重症となると、「緊急搬送で救命医療が必要なレベル」です。
熱中症で死ぬこともある
熱中症をナメてかかると危険です。下手をすると死に至ります。
2013年の6月から9月の間に熱中症で緊急搬送されたのは、全国で58,729人(うち重症1,568人、死亡88人)で過去最多。
緊急搬送されたのは高齢者が半数ですが、乳幼児(生後28日以上7歳未満)も466人います。パチンコ屋の駐車場事件とかそういう痛ましいのも含まれているのだろうけど、きちんと親が気をつけていても、乳幼児が熱中症になってしまっているパターンも多々あると思われます。
参考 総務省報道資料「平成25年夏期の熱中症による救急搬送の状況」
熱中症の症状ってどんなの?
熱中症の症状は具体的に、
- めまい
- 失神
- 頭痛
- 吐き気
- 気分が悪くなる
- 体温が高くなる
- 異常な発汗
- 汗が出なくなる
などです。大人でも自覚症状で「あ、ワタシ熱中症だ」と気付ける人は皆無なので、周囲にこんな症状の人がいたら要注意。
子どもだと、「急に元気がなくなる」「ふらふらする」「顔色が悪い(赤い、青い)」などがサインのようです。
「救急車を呼ぶレベルかどうか?」のジャッジが難しいのですが、「意識がはっきりしているか」が基準になります。「意識が朦朧としている」「震えがある」「話せない」「自力で水が飲めない」などはもうアウトなので、即刻119番してプロの指示を仰いでください。
熱中症になった場合の対処法は?
- 涼しい場所に移動し、衣服をゆるめる。
- 身体を冷やす。首や脇の下を冷やすのが効果的。
- 水分・塩分を補給する。(生理食塩水やスポーツドリンクなど)
この3つの対処法は、頭の片隅に置いておいたほうが良いかと。
熱中症を予防するためには?
- 急に暑くなる梅雨の時期などは、暑さに身体を慣らすことを意識する。
- 気温が高い時は、外で遊ばない。運動しない。
- こまめに水分補給をする。塩分を含んだスポーツドリンクなどを意識して取る。
- 薄着。吸湿性や通気性に優れた素材のものを着る。帽子で直射日光を避ける。
真夏の気温が高い日中は、外で子どもを遊ばせない。遊ばせるなら涼しい朝のうち、といった子どもの遊ぶ時間も工夫が必要ですね。
参考 厚生労働省「熱中症予防リーフレット」/学校安全Web「熱中症を予防しよう」/子育てインフォ「「熱中症」の注意点」
子どもは親が注意してあげないとです
photo credit: Christos Tsoumplekas (Back again!) via photopin cc
乳幼児はまだ言葉でうまく伝えられなかったりするので、きちんと親が注意を払ってあげないとですよね。
子どもは身長が低いので、地面との距離が近く、大人より体感気温が高いです。ベビーカーも低いので大人より暑く感じる。夏場の外出は、いつもより水分調整や日陰での休息に気を払う必要があります。
それから、子どもにも常日頃から熱中症にならないように、水分をきちんと取ることなどを言い聞かせておいたほうが良いでしょう。
また、「節電」もいっときほど声高に叫ばれなくなりましたが、暑くてもクーラー付けずに根性で我慢は危険です。うまくクーラーを使って、子どもにとってベストな温度の環境を作ることも「熱中症対策」の一環です。
上に挙げたように、熱中症の「対処法」も「予防・対策」も気をつけるのは、同じポイント。
- 熱中症にならない環境下で行動と休息
- 常に体温を下げる努力
- 水分と塩分の適度な補給
しつこいですが、子どもの熱中症対策は親ががんばらないとです。うちの息子もお外遊び用の帽子と大きい水筒を新調しました。常に適度な水分補給を心がけて、熱中症とは無縁の夏を送りたいものですね。
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