今人気のおもちゃって何だろう？「日本おもちゃ大賞2014」からおさらいしてみよう

こんなショーをやっているのを初めて知りました。「東京おもちゃショー2014」

東京おもちゃショー2014 INTERNATIONAL TOKYO TOY SHOW

東京ビックサイトで開催される玩具の商談見本市で、海外25社を含めて157社が参加。一般公開もされており、16万人が訪れるそう。へえ。

2013年度の玩具市場規模は、店頭価格ベースで6756億円、前年比100.6パーセントと微増。

大きく伸びた商品分野は女児玩具で、前年度比110.5パーセントと2桁も成長。とくに“ジュエルペットダイヤモンドプレミアム”や“アイカツフォンスマート”など、スマホ型玩具が牽引した女児キャラクターが大きく伸びたそうだ。

引用　最新のイケてるおもちゃはコレだ！　“日本おもちゃ大賞2014”授賞式が開催

少子高齢化でおもちゃ市場は縮小傾向かと思いきや、極端に減っているわけではない。子どもが減った分、おもちゃへのお金のかけ方が集中しているせいか売上は増加しているようで、分野によっては2桁成長。まだまだ稼げる業界のようです。

今回は、そんな「東京おもちゃショー2014」で発表された「日本おもちゃ大賞2014」に注目。

「今どきの人気のおもちゃって何なの？」「どんなおもちゃが売れているの？」「どれだけ進化してるの？」

おもちゃ大賞に選ばれたおもちゃをひとつひとつ見ながら、2014年の今のおもちゃのトレンドを見てみようかな、と。昭和の世代が平成のおもちゃを見て、「すげーな！」「なんだこれ！」って言うだけのエントリーです。

photo credit: kennymatic via photopin cc

スポンサーリンク

日本おもちゃ大賞2014に選ばれたおもちゃを見ていこう

日本おもちゃ大賞を受賞した各部門、9つのおもちゃを見ていきます。

Hello! Zoomer（ハローズーマー）

共有玩具部門を受賞。

人の言葉を音声センサーで認識して動くそう。商品の紹介動画を見る限り、けっこう優秀。言語モード選択もでき、日本語2種と英語が選べる。ところで、「日本語2種」って何？標準語と関西弁？

1時間の充電で20分しか動かないというのが、ちょっとかったるい気もしますが、今は亡きソニーのアイボを彷彿とさせる犬型ロボットが、15,000円＋税で買えるなんてすごい時代になったもんです。

ナノブロック＋ ベーシック・セット・スタンダード

エデュケーショナル・トイ部門で受賞。

よくおもちゃ屋で見かけるすんごい小さいブロックの「ナノブロック」と、標準サイズの「ダイヤブロック」の、中間サイズのブロックのセット。

ブロックは「レゴ」が王者に君臨しています。こう言っては元も子もないけど、正直、違いがよくわかんないです。日本人なので、日本の企業を応援したいのはやまやま。

不器用な僕は、レゴでも苦戦しており、ナノブロックを買うことは絶対にないです。

ポケモンメガリング

ボーイズ・トイ部門受賞。

ポケモンを見てないのでさっぱりですが、主人公みたいに（たぶん）腕にはめてなんか光るみたいです（適当）

初代白黒画面のゲームボーイでポケモンやった覚えがありますが、ポケモンってまだ収益を上げてるドル箱コンテンツなんですね。かなり息が長い。

プリパス アイドルリンク

ガールズ・トイ部門を受賞。

「お店でプリパラと通信遊びができる専用端末」って言われても、「プリパラ」がおっさんにはわからない。

ウィキペディア読んでも興味がないからまったく頭に入ってこなくて困りましたが、ざっくりまとめると、ゲームセンターにトレーディングカードのアーケードゲームがありますよ。で、そのゲームで遊ぶと、子どもの顔をカメラで撮影した洋服着せ替えのトレーディングカードがもらえる。

そのカードのデータをこの端末「プリパス アイドルリンク」とリンクさせて、ゲームを遊べる仕組み。

関連アニメも放映されており、アニメ×ゲームセンター×この専用端末でがっつりタッグを組み、女の子の洋服着せ替えのおしゃれ心をくすぐってお金を吸い上げよう！という戦略で合ってますか。

放課後の怪談シリーズ 恐怖！ ドキドキクラッシュ人体模型

コミュニケーション・トイ部門を受賞。

遊び方は、まずカードを引き、そのカードが指定するバラバラになった身体の部分を本体にそーっと戻す。うまく入らないと人体模型が暴れ出す。

「黒ひげ危機一発」をひねった感じでしょうか。家族みんなで遊べます。

こういうおもちゃが安心しますね。上のおもちゃとか、もはやついていけてない。

ハコビジョン

イノベイティブ・トイ部門受賞。え、なにこれ食玩なの？

プロジェクションマッピング、3Dホログラムライブをこの「ハコビジョン」が再現するとのこと。意味がわからなかったので、説明動画を見てみました。

なるほど、スマホを箱の上に乗っけて読み込んだバーコード先の動画を再生。するとこの手のひらサイズの「ハコビジョン」内のフィギュアにプロジェクションマッピングのように映像が投影される。そういう仕組みです。

こんなことよく考えたな。子どもは喜びそう。

投影動画はYoutubeに上げてているようで、運用コストはかからない。この箱自体も原価安いはずなので、めっちゃ儲かっていると思われます。

プロップリカ　ムーンスティック

ハイターゲット・トイ部門受賞。「ハイターゲット」だから大人向け。

「PROPLICA ムーンスティック」は、リアリティにこだわった本格玩具です。主人公のセーラームーンの超重要アイテム「ムーンスティック」を、約1分の1サイズで忠実に再現しています！

当時のアニメを視聴していた、大人のファン層にもきっとご満足いただけるよう、

・リアルかつ美麗な形状・彩色と発光のしかけ
・初収録の三石琴乃さんボイスを含む音声多数収録
・専用のディスプレイ方法　などなど

徹底して細部にまでこだわっています。

引用　バンダイ「「美少女戦士セーラームーン」に新たなコレクションアイテムが登場！」

「『美少女戦士セーラームーン』のファンだった20代の女性」がターゲットのようですが、20代の女性がこういうの買うもんなの？コスプレ用？彼女の家に遊び行って、部屋ん中にムーンスティック転がってたら「えっ？」ってなると思うんだけど。

トランスフォーマー

特別賞を受賞。これはおもちゃ個別ではなく、「トランスフォーマー」というくくりに対しての賞ですね。

トランスフォーマーって、今年で30周年なんだそう。そんなに歴史があるとは知らなかった。

最近ではハリウッドで実写映画化され、“アメリカのおもちゃでしょ？”と聞かれることも多いのですが、実際はほぼすべての変形フィギュアは葛飾区の一角で作られております。

引用　最新のイケてるおもちゃはコレだ！　“日本おもちゃ大賞2014”授賞式が開催

「誰もが通る」メジャー感をトランスフォーマーに感じないのだけど（失礼）、「トランスフォーマーにドはまり」の年齢っていつなんだろうか？いまいちピンとこない。

変身ベルトDX戦極ドライバー 仮面ライダー鎧武＆バロンセット

最後です。一番消費者に支持され、売り場に貢献したおもちゃに与えられる「2013年度ヒット・セールス賞」

2013年に一番売れたのは「変身ベルトDX戦極ドライバー」。簡単に言うと「仮面ライダーの変身ベルト」。この手の変身ベルトって、僕らが子どもの頃から売れているものです。男の子の仮面ライダーへの変身願望は、いつの時代も変わらない。

「仮面ライダーベルト」は3年連続でヒットセールス賞とのこと。恐るべし、仮面ライダー。

画像引用　ハローズーマー／ナノブロック／ポケモンメガリング／プリパスアイドルリンク／ドキドキクラッシュ人体模型／ハコビジョン／ムーンスティック／変身ベルトDX戦極ドライバー

子どもが欲しいものはいつの時代も変わらない

いやーすぐこの記事書けると思っていたら、あまりにも最近のおもちゃを知らなさすぎたせいで調べて理解するのに時間かかってしまい、すごい大変でした。

こうやって今の人気のおもちゃを見ると、僕らが子どもの頃のおもちゃからは考えられないほどハイテク化しています。

ただし、ハイテク化していても、根底は男の子や女の子の変身願望だったり、何かを集めるコレクション熱だったりと、子どもの好むおもちゃの基本は変わらないのかなとも感じます。

今、人気爆発中の「妖怪ウォッチ」もコレクション系のおもちゃですしね。

おもちゃありきで番組を作ったりと、大人の金儲けのにおいがぷんぷんしたりするのも、このおもちゃ業界の特徴。たまにうんざりすることもありますけど。

人気のおもちゃやトレンドをうまく把握しつつ、定番のおもちゃもうまく組み合わせて、無駄なお金を使わずに子どもが喜ぶおもちゃをベストなタイミングで与えていけたらいいですよね。ええ、「夢みたいなこと言ってらあ」って自覚してます。