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9年前と今の冷蔵庫の消費電力と電気代を比較してみた

      2015/05/02

冷蔵庫にかかる電気代

先日、実家の新しい冷蔵庫購入に付き合わされました。

家電量販店での価格交渉要員です。年寄りには価格交渉は重労働ですよね。価格交渉代行業とか儲からんかな? 儲からないな。

実家では10年前に購入した冷蔵庫を使っていて調子が悪くなったため買い替えたわけですが、「はて?昔と今と、冷蔵庫のエネルギー効率が良くなっているはずだけど、いくら電気代が安くなったのだろうか?」

店員に聞いても「10年前と比較して、だいたい半分くらいですねえ」とぼやけた回答。これって「よくある質問」のテンプレートじゃないの? 明確な金額を知りたいのです。

そこで今回は、「「ファミリー用大型冷蔵庫」と「一人暮らし用冷蔵庫」にかかる消費電力と電気代は、今と昔でいくら違うのか?」を比較してみることにします。

photo credit: ericmay via photopin cc

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新旧冷蔵庫の電気代を比較する

ここ10年で2分の1に減ったってホント?

一般社団法人日本電機工業会の調査によると「冷蔵庫は10年前に比べて、約2分の1の省エネ」だそう。

ラップなしの鮮度維持や急速冷凍、脱臭だけでなく除菌、ドア面の液晶管理と、機能は年々向上して消費電力は増えていそうですが、省エネ機能は進化して年を追うごとに消費電力が減っていっています。

グラフをお借りします。401リットル~450リットル冷蔵庫の2002年と2012年を比較すると、年間消費電力量の最大値・最小値共に10年で2分の1以上減っていっているのがわかる。

冷蔵庫は10年前から半分の省エネ

ただこれはあくまで「目安」。じゃあ、本当に減っているの?具体的な電気代はいくらなの?

実際に電気代を計算してみます。

参考 一般社団法人日本電機工業会「10年前の冷蔵庫と最新冷蔵庫の機能比較表」「冷蔵庫の上手な使い方

 

大型冷蔵庫の年間電気代を比較する

NR-F518TV

今回、実家が買ったパナソニックの冷蔵庫は、2013年のモデルNR-F518TV(容量505リットル)。

比較対象として、同じくパナソニックの9年前、2005年モデルNR-F500T(容量495リットル)をピックアップしてみます。

細かい話をすると、2006年から冷蔵庫の年間電気消費量の計測方法が切り替わり、現行の表記に。なので、比較対象としてキリのいい10年前(2003年モデル)の年間電気消費量のデータを引っ張ってこられませんでした。

さて、容量差は10リットルありますが、同じフレンチタイプ(両開きの扉)の6ドア。9年前の冷蔵庫と現行モデルとを比較してみます。

年式年間消費電力年間電気代
2005年680kWh18,360円
2013年210kWh5,670円

ほう。たった9年で同じ容量の冷蔵庫の年間消費電力が、3分の1以下に減っていることに驚きです。

年間電気代は、9年前より「12,690円も安くなる」計算になります。

冷蔵庫だけにひと月1,530円かかっていた電気代が、今は月472円になって、その差は1,058円。1日あたり35円も安くなる。

9年でかかる電気代が7割減とは、恐るべし、技術の進歩と省エネ冷蔵庫。

パチパチ電卓叩いて計算した後で、日経新聞2013年11月の記事が同じような計算をしているのを見つけました。

この記事では、上と同じような10年前の容量500リットルクラスの冷蔵庫の消費電力を比較しています。パナソニック、シャープ、日立の冷蔵庫の電気代は、10年前に比べて年間12,000円~12,500円安くなる結果が出ています。

参考 日本経済新聞 みんなの節約術「省エネ家電、買い替えで節約

 

一人暮らし用冷蔵庫の年間電気代を比較する

カタログを見ていて気付いたのですが。パナソニックの家庭用冷蔵庫で一番大きい容量の608リットルの年間消費電力量は、210kWh~230kWh/年。実家が今回買った、505リットル冷蔵庫の210kWh/年と変わりません。

もっと容量が少ないモデルを順に見ていくと、

  • 426リットル:270kWh/年
  • 365リットル:320kWh/年
  • 321リットル:290kWh/年

あれっ?「容量が大きくなるほど使用する電力量が上がり、電気代が高くなる」と勝手に思い込んでいたけど、違うの?

一人暮らし用の冷蔵庫の年間電気代も計算して比較してみます。

NR-B176W

サンプルは、パナソニックの2013年モデルの冷蔵庫NR-B176W(容量168リットル)と、9年前の2005年モデルの冷蔵庫NR-B171J(容量165リットル)

容量とランクも同クラス、一般的な一人暮らし用の2ドア冷蔵庫の、年間消費電力と電気代を比較してみます。

年式年間消費電力年間電気代
2005年500kWh13,500円
2013年300kWh8,100円

年間消費電力量は9年前と現在で4割減、電気代は年間5,400円も違います。

ひと月あたり1,125円かかっていた電気代が、今は月675円になって、その差450円。1日あたり15円安くなる。

というか、上で試算した505リットルの大型冷蔵庫より、168リットルの小型冷蔵庫の方が年間にかかる電気代が高いのかいっ!

おさらいですが、ファミリー向け505リットルの大型冷蔵庫は、年間の電気代が5,670円。この一人暮らし用168リットルの小型冷蔵庫は、8,100円・・・。これには驚愕した。

いろんな傾向が見えてきましたね。最後にまとめてみます。

※電力量料金の計算の単価は全部、27円/kWhで算出しました。

引用 スペックと画像はパナソニック公式サイト「冷蔵庫」より

 

古い冷蔵庫を使い続ける=損をする?

冷蔵庫の電気代は10年で4割~7割減

電気代の高い古い冷蔵庫を買い替える (1)

photo credit: mfhiatt via photopin cc

9~10年前と今の新旧冷蔵庫を比較すると、ファミリー向け大型冷蔵庫500リットルクラスで、7割減の「年間12,000円~13,000円」の電気代の削減。

一人暮らし用の小型冷蔵庫170リットルクラスで、4割減の「年間5,000円~6,000円」の電気代が減るという計算になりました。

また、「年々良くなる省エネ効率は、冷蔵庫のサイズに依存せずに一律ではない」ということも発覚。

一応、減ってはいますが、小型冷蔵庫の省エネ効率のほうが見劣りするので、メーカーはもうちょっと力入れても良くないか?とは思います。

一人暮らし用の安い冷蔵庫をチマチマ売るよりは、利益率の良い大型冷蔵庫の省エネ機能を高めてそれをセールスポイントにバンバン売ったほうが儲かるだろう! 売れ筋の大型冷蔵庫に限りある開発能力と予算を注力するのは当然だ! といったメーカーの事情が垣間見えます。勝手な想像ですが。

パナソニックなんて商品紹介の公式Webサイトの作りも、豪華な大型冷蔵庫向け簡素な小型冷蔵庫向けですごい格差つけてます。露骨過ぎやしないかい?

 

電気代節約には「買い替える」という選択肢も

電気代の高い古い冷蔵庫を買い替える (2)

photo credit: Meggito via photopin cc

物持ちがいいのは日本人の美徳とされていますが、大きい冷蔵庫ほど省エネ効率が進んでおり最大7割減の電気代節約が見込めることがわかりました。

従来「大型冷蔵庫は電気代大 > 小型冷蔵庫は電気代小」だったのが、ここ数年で「大型冷蔵庫は電気代小 < 小型冷蔵庫は電気代大」に逆転しています。一例なので全てがそうとは言い切れませんが、この現実にはかなり驚きました。

こうなると、古い冷蔵庫を騙し騙し使い続けるのであれば、初期コストはかかるものの潔く買い替え。本来かかったであろう差額電気代を、新しい冷蔵庫代に補填していこう!という考え方も「あり」です。

冷蔵庫を選ぶ時は設置場所の制約や価格を中心に選んでしまいがちですが、「メーカーが省エネに力を入れているラインか?」と「容量と年間消費電力のバランス」も比較検討の項目に付け加えないといけないと学習した次第です。

原発が止まり、燃料コスト増と増税で上がる一方の電気代。電気代を見直すには「新しい家電を購入検討」をするのも、一つの手ですね。

 - リアルでうまく生き抜きたい

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Comment

  1. トリコイ より:

    興味深く拝見しました。
    家族が減るとサイズの大きい冷蔵庫では無駄かと思って
    電気屋に足を運んでみましたが
    大小で消費電力があまり変わらなかったのには驚きました。

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